NO団体名主な企画内容
37 京都市立醍醐西小学校(京都府) 「「自然の中で生きる力を高めよう!長期宿泊・自然体験学習・5泊6日」Part5」
サバイバルクッキングやテント泊などの生活体験活動をメインに、川下りやナイトハイクを含めたチャレンジ体験活動にも挑戦し、生きる力の向上を図るキャンプ。子どもたちが目標を持ち活動するキャンプと教師主導型のキャンプで子どもの成長の違いを比較する取り組みも行う。

速報レポート1 第1日目

日時:9月2日
はじめに

 本校が5泊6日の長期宿泊・自然体験学習をはじめて5年目になりました。小学校5年生の児童を学校管理下の行事として長期キャンプを実施するにあたっては,事前の準備段階から組織作り(人的配置),活動計画(プログラム内容),備品準備(物資調達)等で,私たちは,多くの時間を費やしてきました。しかし,毎年,参加児童の「生活規律」や「人とのかかわり」に大きな変容(成果)が得られ,事後の学校生活に生かされていることが,私たちにとって,大きな自信と励みになっています。
 京都市においては,「長期宿泊なら醍醐西小学校!」と言われるようになっています。今年度も,昨年度と同時期に同様の活動内容で実施したことをここに紹介したいと思います。




 また,新たな試みとして,本校の4年生が2泊3日で実施している一般的な学校管理下で行われる「教師主導型キャンプ」と比較分析し,今後の学校キャンプのあり方を模索していく計画です。
                   

第1日目(9/2)  今年度は,利用施設の都合で日曜日出発になりました。いつもなら多くの在校生や保護者,教職員の見送りがあり,緊張気味に出発式を行いますが,今年は一部の保護者と教職員のみに見送られ出発しました。
 5泊6日間,子どもたちをサポートしてくれる学生ボランティアさんは,今年も約20名参加してしてくれることになりました。




 本校の取組で,学生ボランティアさんの存在は,非常に大きいものがあり,長期間引率する教員の指導への負担も軽減されます。ただ,学生ボランティアさんには,指導者ではなく始動者的な存在で,子どもたちに対応してほしいと事前に依頼しました。
 この長期宿泊キャンプを始めた初年度は,学生ボランティアさんを集めることに,労力を費やしましたが,ここ数年は,募集しなくても学生さんの方から参加希望の連絡が殺到するようになったことは,うれしいことです。




 同じ京都市ではありますが,市街地よりは気温が約5度程度低い山の中にある,京都市野外活動施設「花背山の家」に予定時刻に到着しました。
 いよいよ子どもたちにとっては初めての長期キャンプの始まりです。不安そうな顔の子どもたちもいましたが,多くの子どもたちはワクワク・ドキドキの期待感に満ち溢れ,入所式を済ませました。
 出発前の週末に,昨年経験した6年生の子どもたちが,5年生全員に5泊6日の経験談を話してくれたり,質問に答えてくれたりしたことも,5年生の子どもたちの不安を期待に変える要因の一つになっているよ思われました。

活動開始・竹ばしつくり

 昼食(持参弁当)後の最初の活動は,6日間使用する「竹はし」の制作です。たっぷり時間を取って世界に一つしかないオリジナルの竹ばしを作りあげました。小刀を使うことも初めての子どもが多かったのですが,班付きのカウンセラー(学生ボランティア)の真似をして,怪我をすることなく全員作りあげました。




夕食(野外炊事1)

 夕食は,野外炊事の定番,カレーです。本校の活動の特徴は,生活体験重視のため,朝・昼・夕食作りが毎日のメインの活動です。学校管理下での活動は,食事は食堂や依頼弁当等で済ませることが多いです。そして,諸々の自然体験活動を利用施設職員に指導を委ねて体験させることが一般的です。それは,野外炊事をすることによって,活動時間のほとんどが費やされ,引率教員の指導負担も多くなるからです。しかし,本校では,あえて食事を作るという生活体験を複数回と取り入れることによって,子どもたちを追い込み,目的の一つである「自然の中で生きる力を高める」ことを求めました。最初は,多少時間がかかっても,子どもたちに任せていくことによって自主的活動が生まれ,子どもたちが良き変容をしていくのです。
 今回も,6日間で延16回の食事のうち,活動場所の移動等で時間を取れないとき以外は全て野外炊事を取り入れました。
 
 初回の野外炊事(カレー作り)は,準備から後始末まで3時間以上を要しましたが,何回も経験することによって,火起こし,調理,食事,後始末等の時間が1時間以上短縮され,最後の野外炊事では,班付きカウンセラー(学生ボランティア)の力も借りずに,子どもたちだけでてきぱき作業ができるようになりました。まさに生きる力の高揚です。

ボンファイヤー

 初日の夜は,ボンファイヤーで楽しみました。セレモニアル的なファイヤーでなく,親睦のためのファイヤーをすることによって,班の仲間や班付きカウンセラーとの仲間意識を高めました。
 班付きカウンセラーや隊付きスタッフとして参加してくれた学生ボランティアさんも,今回は自ら希望して本校の長期宿泊キャンプに参加してくれた,キャンプ経験豊富な積極的な学生さんが多かったことと,事前に各プログラムの目的をしっかり理解してくれていたので,子どもたちを楽しませるゲーム等に力を発揮してくれて,大変盛り上がったボンファイヤーになりました。






速報レポート1 第1日目
速報レポート2 第2日目
速報レポート3 第3日目
速報レポート4 第4日目
速報レポート5 第5日目
速報レポート6 第6日目

■別年度のレポート
2014年度 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」~全校たてわりグループで自然体験活動をしよう~ 実施レポート
2013年度 「自然に親しみ・自然を理解し・自然を大切にし・生きる力を高めよう!」~野外活動クラブ&課外活動の取組~ 実施レポート
2011年度 醍醐西e-na(えーな)プロジェクト 実施レポート
2010年度 長期宿泊・自然体験学習 5泊6日in花背 実施レポート
2009年度 長期宿泊・自然体験学習 5泊6日花背山の家 実施レポート

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