速報レポート３　第３日目

　昨夜から降り続いた雨もあがり，さわやかな朝をむかえました。市街地はまだまだ残暑が続き，寝苦しい日だったようですが，私たちは気温１９度の肌寒い朝をむかえました。テントサイトには，もやがかかって幻想的な雰囲気の中で目覚めました。
　子どもたちも寝袋にすっぽり潜り込んでぐっすり寝られたようです。

　３日目の朝食（野外炊事）は，各班に卵とベーコンを配給し，あとは自由に作るように指示がはいりました。「スクランブルエッグ」「ベーコンエッグ」「目玉焼き」等々，各班の工夫した朝食が出来上がりました。その他に，カットパンをフライパンで焼いたりした班もありました。
　薪で火を起こすのも驚くほど早くなっています。これがまさに生活体験からの技の習得です。

　野営地キャンプの２日目の午前の活動は，子どもたちが未経験で楽しみにしているの「川くだり・川遊び」です。
　全員，ライフジャケットを装着し，野営地より１キロほど上流まで移動しました。鮎やイワナ，アマゴが生息するきれいな川（渓流）です。淵には，１メートル以上のオオサンショウウオも生息しています。水温は１５度以下の冷たい清流です。
　そんな条件の川での，川下り，川遊びに子どもたちは歓声をあげて飛び込みました。ライフジャケットで浮いたり，ボートに乗ったりして，自然体験を思う存分楽しみました。冷え切った体を温めるために，ホットココアの配給もありました。

　あっという間に時間が過ぎ，昼前には野営地に戻ってきました。昼食（野外炊事）は「うどん」と「おにぎり」でした。

　冷たい川に入ったあとは，体がだるくなってきます。また，長期宿泊３日目をむかえ，疲れもたまってきているので，子どもたちもスタッフも「午睡タイム」を取り，昼寝をしました。中にはグーグーといびきをかく子どももいました。
　長期キャンプは疲れからの発病や怪我が一番怖いので，安全面を考えても，午睡タイムは，必要不可欠な大事なプログラムになりました。

　長期宿泊学習に来るまでは，マッチで火をつけられない子どももたくさんいました。そんな子どもたちに，昔ながらの「火起こし」を経験させることは，貴重な生活体験活動です。
　子どもたちは，「まいぎり式」「火打ち石」の火起こしに挑戦しました。例年，煙がでるところまではいくのですが，炎が出るところまでは行けていませんでした。今年は？？なんと，「まいぎり式」も「火打ち石」とも，見事に火をつけるところまでいく班が続出！ロウソクに灯した火を使い，夕食のバーベキューの火種としました。

　野営地で２日目の夕食（野外炊事）は，リッチにバーベキューです。これまでのかまどでの野外炊事ではなく，バーベキューコンロで炭を使います。この日のために，学校で作って持ってきた野菜を使いました。ピーマン，ししとう，ナス，キャベツ，じゃがいも，玉ねぎ・・・。そして，学校に隣接している保育園からいただいたカボチャも切って，大量の肉とともに焼いて食べました。

　バーベキュー後は，前日に続いてドラム缶風呂に入りました。この日は，バーベキューに時間差ができて，後始末が早かった班の子どもたちは，ゆっくりドラム缶風呂につかることができ，ご満悦でした。

　野営キャンプの最後の夜は，キャンドルファイヤーで盛り上がりました。本当は，屋外でのキャンプファイヤーをしたかったのですが，グランドいっぱいにテントが設営されているため，安全面を考えて屋内でのキャンドルファイヤーになりました。
　点火の儀式的を厳粛な雰囲気で行い，子どもたちの手でロウソク１本１本に火を灯していきました。野営キャンプ地での生活体験や初めての自然体験の辛さ，楽しさを振り返りながら，最後の夜を楽しみました。

　昨夜は，突然の強雨で断念したテント泊を，この日は子どもたちが待ち望んでいて，我先に寝袋を持ってテントの中に入って行きました。

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