NO団体名主な企画内容
37 京都市立醍醐西小学校(京都府) 「「自然の中で生きる力を高めよう!長期宿泊・自然体験学習・5泊6日」Part5」
サバイバルクッキングやテント泊などの生活体験活動をメインに、川下りやナイトハイクを含めたチャレンジ体験活動にも挑戦し、生きる力の向上を図るキャンプ。子どもたちが目標を持ち活動するキャンプと教師主導型のキャンプで子どもの成長の違いを比較する取り組みも行う。

速報レポート6 第6日目

日時:9月7日
第6日目(9/7最終日)

 いよいよ最終日になりました。最終日6日目のモットーは「感謝」です。自然に感謝,花背山の家に感謝,野営地(旧八桝小中学校)に感謝,山の家の所員さんに感謝,学生スタッフに感謝,先生に感謝,家族に感謝,貴重な経験,体験をさせてくれた長期宿泊キャンプに感謝です。




思い出のクラフト(焼き杉板

 前日の野外炊事(野外パーティー)の時に,かまどで焼いておいた「杉板」をみがいて,焼き杉板を作りました。そして,5泊6日の思い出を,字や絵で描きました。多くの子どもたちが,かかわっていただいた学生ボランティアさんへの感謝の言葉を書き留めていました。引率の先生より,学生のお兄さん,お姉さんと過ごした6日間,子どもたちにとって忘れることのできない思い出となったことでしょう。




退所式・回礼式

 昼食後,退所式にのぞみました。本校の退所式は,時間をかけて取り組みます。というのは,毎年,学生ボランティアさんとのお別れに涙する子どもたちがいます。一般的な退所式のあとに,回礼式として,学生さんが一人一人の子どもたちと別れの握手をして声かけします。子どもたちは,それに応えて感謝の言葉を言います。この回礼式が感動的なのです。
 今年も,一人の子どもが感極まって泣き出すと,堰を切ったようにすすり泣く声がホールに響きわたりました。
 この光景は,教師主導型の短期キャンプでは絶対見られないものです。現に,今回参加した5年生の子どもたちが,昨年経験した2泊3日の教師主導型のキャンプでは,見せなかった光景です。




終わりに

 今年も大きな成果を残して「長期宿泊・自然体験学習・5泊6日」は,無事終了しました。
 今回で5年目になり,すっかり本校の目玉行事になっています。

 長期宿泊キャンプのメリットは,いろいろあると思いますが,子どもたちにとっては,自主的活動を重視した長期宿泊キャンプのデメリットは,5回の取組を振り返ってみても,見つかりません。しいて言えば,引率教員の疲労度でしょうか。しかし,私たちは疲れよりも,一人ひとりの子どもの変容に毎回心を打たれます。
 今後も,事後の子どもたちの生活習慣や人とのつながり,いわゆる「生きる力」の高揚がなされるより良い長期宿泊キャンプのあり方を探っていきたいと思っています。