NO団体名主な企画内容
32 京都市立醍醐西小学校(京都府) 「長期宿泊・自然体験学習 5泊6日in花背」
子どもたちの生活習慣確立に効果のある生活体験活動を重視したプログラム。「自給自足」をモットーに活動を行うため、事前に半年間かけて野菜を育てキャンプに挑む。

速報レポート(事前編パート1)

<はじめに>
 本校は,一昨年度から京都市教育委員会の指定を受け,他小学校に先駆けてパイロット校として,小学校5年生で「長期宿泊・自然体験学習」を実施しています。
 自然の中で不便なキャンプ生活を通して,生活体験活動を重視したプログラムを取り入れています。その結果,子どもたちに「基本的生活習慣の確立」と「人との関わり」の面で大きな成果が見られ,事後の生活に生かされています。
 来年度から,全市179校での小学校において,「長期宿泊・自然体験学習」が実施されるため,これまでの取組のノウハウや成果を全市に発信しています。
 今年度は,昨年度までの取組に「自給自足」をテーマに加え,事前に野菜を育ててキャンプに挑みます。
 本番は,9月7日(火)~12日(日)の日程で実施しますが,事前の取組(4月からの野菜作りの様子)をまずは報告します。
4月「畑を作ろう!」

 子どもたちからの提案で「自給自足」をテーマに加え,野菜作りをすることになりましたが,既存の学習園は各学年の割当があり,必要な畑を確保できません。そこで,子どもたちの手で,運動場の片隅の空き地を利用して畑作りから始めることになりました。


まずは雑草抜きから始まりました

かたい土を掘り起こしています

 作る野菜は,現地で野外炊事をして食べる「トウモロコシ」「ジャガイモ」「ピーマン」「キュウリ」等,10種類以上です。そして,子どもたちや学生ボランティアさんたちを含めて約80名の食材です。相当広い畑が必要です。
 子どもたちは,しっかりした目標ができたので一生懸命ですが,畑作りに授業時間を多く使うこともできませんので,放課後や休日を利用してがんばりました。最後の仕上げには,ミニ耕うん機の力を借りました。


耕した土に腐葉土を混ぜています

仕上げはミニ耕うん機の力で

 
 4月始めから始めた畑作りが終わったのはゴールデンウィーク前でした。

5月 「苗・種植え開始」

 園芸屋さんや野菜作りの専門家の地域の方に教えていただき,いよいよ苗や種を植えることになりました。
 苗植え:トウモロコシ・キュウリ・ナス・ピーマン・カボチャ・スイカ・サツマイモ・ミニトマト
 種植え:ダイコン・ニンジン・キャベツ
 種イモ植え:ジャガイモ
 全部で11種類の野菜を育てます。ただ,畑面積が狭いため,ミニトマト・ナス・ピーマンは袋植えやプランター植えをすることにしました。

 「長期宿泊・自然体験学習・5泊6日in花背」事業の本番は9月です。その時期に合わせて収穫できるように教えてもらって植えたのですが,はたしてうまくいくかどうか?


ジャガイモの種イモ植え

スイカ・キュウリ・トウモロコシ

ダイコンは種からまきました


ナス・ピーマンはプランターで栽培です

 5月下旬までに10種類の野菜の苗植え,種まきが終わりました。これから,日差しが強くなり暑くなってきます。水やりはかかせません。
 そんな中,「ミニトマト」については,一人一袋で栽培することになりました。専門業者にお願いして苗植えの前に事前に農育・食育の授業をしていただき,子どもたちの栽培意欲を高めました。


種苗会社の方から事前の授業していただきました

苗植えのやり方を聞いています。

一人一人苗植えに挑戦