NO団体名主な企画内容
34 NPO法人ナック(大阪府) 「里山自然体験事業『森のがっこう2010』−森を知ろう、森で遊ぼう−」
人の利益を得るのが主な目的だった里山管理から、生き物の住処を創出することを主な目的に変え、竹林と雑木林の中を生き物調査や森の整備を行う。子どもたちは学びながら、森の元気のために全力をつくすプログラム。

第4回目活動報告

日 時:8月9日(月)〜10日(火) 10:00〜翌14:00
参加者:子ども24人
スタッフ:10人 

「水鉄砲遊びにドラム缶風呂、夜はカブトムシ探しと盛りだくさんの2日間」

 森のがっこう第4回目の活動日がやってきました。今回の活動は初めての宿泊活動ということで集まってきた子ども達の顔も少し引き締まっているように思えます。まずは「夏の里山の自然探し」ということでセミの抜け殻や咲いている花などを見つける競争からスタート。セミの抜け殻がたくさんついている木を見てビックリしている子がいたりと夏の里山の自然を少し見つけることが出来ました。
 今回はテントで宿泊します。と、いうことでグループごとにテント張りに挑戦してもらいました。今までにキャンプに行ったことのある子も子ども達だけでテントを張るのは初めて。みんなで話し合いながら何とかテントがカタチになってくるとみんな大喜び!ペグをトンカチで打ち付けたら今日の寝床が完成です。
 昼食のあとは竹の水鉄砲遊びです。お昼ごはんの時に突然降ってきた雨も止んでくれたので予定どおり実施することができたのですが雨のおかげで予想以上に気温が下がったことでみんな「さむい~!」と連呼の嵐。けど大丈夫です。温かいお湯が入ったドラム缶風呂が登場!「初めてこんなお風呂に入ったわ。めっちゃ楽しい~!」琴奈ちゃん。みんな大喜びでした。
 ドラム缶風呂のあとはクヌギが多く生えている里山林の中を探険して樹液にカナブンなどの虫がたくさん集まっているところを探す「森のレストラン探し」を予定していましたが再び降り出した雨は止む気配がなく、残念ですが体育館での自由遊びに変更となりました。
 夕食はカレーです。子ども達は6月の活動の際にもカレーを作ったので今回はリーダーは何も説明せずに子ども達だけで役割分担を決めて作ってもらうことにしました。高学年の子達がリーダーシップをとりどこの班も美味しいカレーを作ることが出来ました。

 夜はみんなが楽しみにしていた「夜の森探険」です。今回の目的は何と言ってもカブトムシを見つけることです。野生のカブトムシを見たことのない子が半数近くいてみんな興奮を隠しきれません。まずはカブトムシクイズでカブトムシの生態や里山に多く棲んでいることを知ったあと、探険に出発しました。子ども達がテントを張ったすぐ近くの森をライトで照らしながら歩いていると、「あ、カブトムシおったー!」と叫び声が。リーダーが事前に木に結んでおいた焼酎バナナのトラップにカブトムシが付いていました。「樹液のでているところも探してみるとカブトムシがいるよ」とリーダーが言うと子ども達は真剣な眼差しで木を調べます。「あんなところにおるわ~!」と叫び声。木の上のほうで樹液を吸っているカブトムシを見つけることができました。「カブトムシってほんまにこの山にいてたんやなぁ。ビックリしたわ~」と祐輔君。ペットショップ等で見るのが普通な子ども達にとっては自然の中にいることが信じられない様子でした。
 他にも展望台を登って見た夜景に感動したり、セミの羽化を見ることができたりと子ども達は自然の神秘にとても感動していた様子でした。探険が終わって体育館で休憩をしていると突然大きな虫が入ってきました。よーく見るとカブトムシです!少し眠たくなっていた子も再び興奮し元気になりました。
 1日目のプログラムも無事に終了しテントで就寝です。最初はテントが楽しくて騒ぎまくっていた子ども達も少しずつ静かになって夢の中へ。

 2日目になりました。朝ごはんの後は「木のフォトスタンド作り」に挑戦です。まずは自然の材料を集めに森へ入ります。木の枝や木の実など、少しの時間でも色々なものが見つかりました。それを自由に並べてオリジナルのフォトスタンドを作ります。みんな作ることに熱中しそれぞれに工夫をこらした素敵な作品を作ることができました。
 昼食は流しそうめんです。日本人は伝統的に竹を利用し、色々なものに加工して使ってきたこと、森のがっこうではこれからも色々なことに竹を利用することを話した後はお待ちかねの竹を使った流しそうめんです。みんな競うようにたくさん食べていました。
 最後のプログラムとして用意していたのは「スイカ割り」。夏といえば定番のプログラムですが初めて体験する子も多く今回は一人一回づつ全員参加で実施しました。割る役の子をうまくサポートしようとやれ右、やれ左と大きな声をだし大いに盛りあがりました。そうこうしているうちに解散の時間に。今回もたくさんの発見と笑顔が見られた充実した活動でした。



















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