NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人ナック(大阪府) |
「里山自然体験事業『森のがっこう2010』−森を知ろう、森で遊ぼう−」 人の利益を得るのが主な目的だった里山管理から、生き物の住処を創出することを主な目的に変え、竹林と雑木林の中を生き物調査や森の整備を行う。子どもたちは学びながら、森の元気のために全力をつくすプログラム。 |
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第6回目活動報告
日 時:10月24日(日) 10:00〜15:30
参加者:子ども26人
スタッフ 17人
「みんなで森を救おう!生え過ぎた竹を切ってアスレッチックの森に変身させよう!」
森のがっこう第6回目の活動日がやってきました。前回は森に棲む動物達のためにゴミ拾いと倒木の片付けをしました。今回は暗くなった森を明るくするため、みんなで竹を切ることにしています。でも、竹を切ってすぐにチップにし、森に撒くだけではあまりおもしろくないし何かもったいない気もします。そこで、子ども達と切った竹を使って森の中にアスレチック広場を作ることにしました。チップにして森に撒くのは十分使ってからでも遅くはありません。
竹を切ることを楽しみにしていた子ども達に、「今日は竹を切るだけじゃなく切った竹を使ってみんなで森にアスレチックを作ろうと思うんやけど、どうかな?」とリーダーが問いかけると「めっちゃおもしろそうやん!やるやる!」と子ども達から大歓声が上がりました。
と言うことで、早速皆で森に出掛けます。「この場所の竹を切ってアスレチック広場を作ろうと思うけど…」とリーダーが言った場所は、先月まで竹に覆われとても暗い場所だったところです。けれど、リーダー達が事前に少しばかり竹を切っておいたおかげで広場に使えそうなスペースに様変わりしていました。「もう何かアスレチックみたいなのが出来てるでー」と桂子ちゃん。既に竹でできた大きな船のような展望台が建っていました。他にも、笹を集めたトランポリンや滑り台もあります。まずはこの竹でできているアスレチックで遊びました。「竹ってすごいなあ!何でも作れてしまうもん!」と裕輔君。森が暗くなってしまったのは竹がたくさん生えているからだけど、竹が悪いのではなく竹を使わなくなった人間にも責任があることをこの活動を通して少しでも気付いてもらえたらと感じました。
子ども達がようやく落ち着いた頃を見計らい、「今日は竹を切って今は1つしかない滑り台を各班で作ってみようか?」と言うと「めっちゃ長い滑り台作ろう!」「あの竹はうちの班が切るって決めたで!」とみんなもうやる気満々です。ノコギリの扱いと倒れてくる竹に十分注意することを確認した後は子ども達にお任せです。各班とも高学年の子がリードし竹を切り、長さを合わせていきます。すでに何度も竹を切っている子ども達。いつの間にか切ることがとても上手になっていました。そうこうしているうちにあっという間にお昼に。スタッフ手作りのお弁当を思い思いの場所で食べた後、どの班もすぐに作業再開です。
切りそろえた竹を滑り台を作る場所に集め、紐で縛って固定します。すると手の空いていた子ども達がスコップを持って突然何やら始めだしました。何を始めたのか聞いてみると「階段がいるから作るねん!」と子ども達。滑り台を作ろうとだけ伝えていたのですが子ども達は自分達で階段が必要と感じたのか自主的に動き出しました。「創作意欲」が急に湧き出たようです。他の班も階段を作り始めました。さらに驚きだったのはみな同じ階段ではなかったことです。土を掘って階段にする班、石を集めてきて石段にする班、とがった木を杭にして木で階段を作る班とそれぞれに工夫をこらした階段作りをしていました。スイッチが入った子ども達の創作意欲と創造力の豊かさに驚かされた瞬間でした。そうしてどの班も無事、滑り台を完成させ子ども達はみな満足気な表情を浮かべていました。
滑り台が完成した班からおやつ作りをします。今回のおやつは竹で作るバームクーヘン。竹に生地をかけてどんどん大きくしていきます。最初はうまく生地を焼くことができなかった子ども達もコツを掴んで上手に焼いていきます。そうして出来上がったバームクーヘンは子ども達にとても好評ですぐに無くなりました。
最後に、子ども達に今後作りたいアスレチックがあるか聞くと「ジャングルジム」や「ブランコ」、「ハンモック」等たくさんの意見が出てきました。これからの活動で密生している竹を切り、それを使って色々なアスレチックを作っていこうと約束し、今回の活動を終えました。