NO団体名主な企画内容
4 青森大学自然学校(青森県) 「青い森のわくわく遊学クラブ −大地の恵みと暮らしをつなぐ知恵を育もう!−」
近隣の小学校の協力を得て、また指導者養成講座を実施し、指導者の質の向上をはかり、のべ500人の子どもたちに地元を活かした多様な自然体験プログラムを継続的に提供する活動。

速報レポート4 モヤヒルズ デイキャンプ

実施日:平成22年7月3日(土) 9時45分〜16時00分
場  所:青森大学「雲谷」(もや)の森・モヤヒルズスキー場
内容

1.青森大学「雲谷の森」にて木こりプログラム&自然観察
2.「雲谷の森」にて自由遊び
3.モヤヒルズスキー場「ヒルズサンダー」に乗ってみよう!
4.自由遊び

 「空中廊下(くうちゅうろうか)」「つりばし」「ツリーハウス」「巣箱」これナ〜ニ?正解は青森大学「雲谷の森」(もやのもり)にある遊具と観察の道具でした。ここは約7年間かけて青森大学自然学校に関わる大人が子どもたちのために作った森の公園です。「雲谷の森」は青森市モヤヒルズスキー場(http://www.moyahills.jp/)内にある青森大学雲谷ヒュッテから約30分山道を歩いたところに位置する国有林です。林野庁「遊々の森」制度によって市民への教育普及のために借り受けているみんなの森なのです。

 ヒュッテから森へ向かう途中、青森市内を一望できる素晴らしいポイントを通ります。そこまで来ると、息の乱れをとりながら少しばかり休憩です。この森には何度も足を運んでいる子どももいます。いつも「森まで遠いよ〜!」と言いながらも、なぜかまた出掛けてしまうのです。さてさて。到着した子どもたちは久しぶりに訪れた森の整備を行います。今日は森林管理署の職員の方も駆けつけてくださいました。森の成り立ち、森を育てる考え方などお話をうかがった後はいよいよのこぎりで除伐をします。

 毎年そうなのですが、刃物使いは子どもたちには魅力的らしく、一心にのこぎりをひく姿を目にすることができます。夢中になりすぎると周りが見えなくなるから、気をつけてねー!

 整備が終わると、いつの間にか森の遊具で自由遊びが始まります。昨年取りつけたつり橋は一番人気で、トコトコと登りつめていくと、高い場所に設置したウッドデッキに上がることができます。中には「登れないよ!くやしい。エ〜ン!!」と大泣きした女の子もいるほど、遊びはヒートしました。

 ところがです。「ゴロゴロ・・・」雷の音。「えー!雨か!」自然の中で遭遇する雷はいつも怖いものです。通り過ぎるのをじっと待って、雨がひどくならないうちに下山することになりました。スキー場のセンターに逃げ込むのです。・・・幸い雷が近くに落ちることはありませんでしたが、カッパを着た子どもたちは「やれやれ」といった感じで森から脱出しました。

 午後はモヤヒルズスキー場でのヒルズサンダー(リフトで山頂まで登り、山のコースを走り降りるゴーカートのような乗り物)の体験が待っていたのですが、子どもたちは不安気です。「この天気でできるかな」スキー場の人に聞いてみると、路面が完全に乾かなければ中止するということだったのです。「えーっ、絶対に乗って帰りたい!!!」子どもたちの声が響きました。ところがどうやらその強い希望はかなったようです。曇天の中、リフトは動き出しました。子どもたちは一斉に楽しげな笑顔になり、ヒルズサンダーを楽しみました。山頂からは一体どんな景色が見えたでしょうか・・・?

 午前中の森の活動、午後のヒルズサンダー。同じ山の遊びなのに、性質の違う二つの遊び。子どもたちの心にはどのような印象が残るのでしょうか。この答えを十年後に聞いてみたいものです。


森に到着

森の整備開始

活動風景


活動風景

思わず笑顔ヒルズサンダー

森の遊び