NO団体名主な企画内容
4 青森大学自然学校(青森県) 「青い森のわくわく遊学クラブ −大地の恵みと暮らしをつなぐ知恵を育もう!−」
近隣の小学校の協力を得て、また指導者養成講座を実施し、指導者の質の向上をはかり、のべ500人の子どもたちに地元を活かした多様な自然体験プログラムを継続的に提供する活動。

速報レポート6 三内丸山遺跡で縄文体験!

日 時:平成22年9月18日(土) 9時45分〜15時30分
場 所:三内丸山遺跡内
内容

1.「ミニ土偶づくり」(低学年)
 「まが玉づくり」(高学年)
2.「三内丸山遺跡めぐり」(低学年・高学年のグループに分かれて)
3.自由遊び

 縄文時代の人々はどんな暮らしをしていたのだろう?タイムマシンに乗って古代に行ってみたいって考えたこと、ありませんか?まるでトリップした気分になれるのがこの「三内丸山遺跡」(http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/)なのです。そんな異空間を体験できる三内丸山遺跡「縄文時遊館」では数々の展示を始め、体験工房も準備されています。

 今回は一番はじめに「ミニ土偶」(低学年)と「勾玉」(高学年)作りを行いました。「土偶」は多産や豊饒を祈る地母神崇拝のための人形と考えられていることが多いようで、「勾玉」は装身具で祭祀にも用いられていたと言われているけれど、詳細はよく分からないそうです。いつもは元気が良すぎるほどの子どもたちも、制作体験に入ると熱中し、教えてもらった通りに一生懸命作っていました。古代の人が作っていたものを再現し、三内丸山遺跡を歩くことで、ほんの少し縄文時代と現代の接点を見出してくれたかもしれません。「昔の人って、何食べてたんだろう?」「木の実じゃない?それから魚もとっていたんじゃない?」「そうか、昔はもっと海までの距離が近かったんでしょ?」なんて言う会話が耳に入ってきます。

 午後はガイドの方々のお話を聞きながら、遺跡の見学を行いました。円錐形をしていて自然素材でできた家は、中に入ってみると意外にひんやりしています。子どもたちは「なんか匂いがする」と言いました。自然物の強めの匂いは慣れないと抵抗があるのかもしれません。ですが、居やすい温度であることはみなが感じたようで「案外、住めるかも」と思ったかもしれません。古代の人々の知恵には驚かされたことでしょう。

 大きなやぐらのような建物の前では子ども達の想像も一層ふくらみます。「一番上まで行くのに、どうやって登ったのかな?」「どうやって作ったのかな?」「あそこに登って周りを見まわしていたのかな?」・・・確実なことはわかっていないため、お祭りなどに使われていただろうということ以外にも子ども達の想像が入りこむ余地はいくらでもあります。これ意外にも、縄文人のゴミ捨て場や遺骨が埋葬されている場所など、生きた縄文ツアー体験ができました。

 私たちの祖先のルーツに、これだけ生々しく、身近に触れることができるというのは幸運です。


ミニ土偶作りが始まった

昔の人はどんな気持ちでこれを作ったんだろう

こちらは勾玉に熱中


宝物を作りだすように懸命に削っていく

土でできた家 中はどうなってる?

高床式 意外と広いね