NO団体名主な企画内容
17 農事組合法人 わいわい楽舎 米STARS in 新庄 実行委員(福井県) 「米STARS(マイスターズ)in 新庄」
人口約600人、地区の99.1%が森林の緑あふれる地域で、継続的な米作り体験を通じて「米STAR(お米名人)」になる。田植えから収穫まで無農薬での米作りにチャレンジ。米STARというキャッチフレーズで子どもたちを引き付ける。

速報レポート2「田んぼと一緒に生きている生き物を見つけよう」

日 時:6月18日(土)13:00〜16:00
場 所:福井県三方郡美浜町新庄 大谷原(おおたんばら)圃場
参加者:41人 
(米STARS隊員児童14人、山の子ふれあい振興社社員9人、京都や大阪の若者5人、講師2人、保護者や新庄地区の方々10人、メディア関係者1人

米STARS in 新庄 活動ブログ   http://maistars2011.blog38.fc2.com/
山の子ふれあい振興社 活動ブログ http://yfs2010.blog76.fc2.com/

13:15 生き物調査
(株)環境アセスメントセンターの金倉(きんくら)さんに講師として来ていただき、みんなでタモを持って田んぼの生き物を捕まえました。カエルをなかなか素手でつかめない子もいれば、真っ先に裸足になって田んぼに入っていく子もいました。カエル、イモリ、ヤゴ、ゲンゴロウ、カワニナなど、様々な生き物が見つかりました。捕まえた生き物は種類分けして特徴や見分け方を教えてもらい、田んぼが苗と一緒に多くの生き物を育んでいることを知りました。


田んぼに入って生き物を追いかけます。

初夏の緑色に囲まれて子どもも大人も田んぼに目を凝らします。

捕まえた生き物は種類分けして特徴を紹介してもらいます。

14:15 生き物図鑑作り
捕まえた生き物を観察して調査シートに絵や特徴を書いてきます。「プランクトンは初めて生きていると知った」、「おたまじゃくしはうにゃうにゃうごいておもしろかった」、「ヒルがのびちぢみする所がおもしろいです」同じ生き物でもそれぞれで特徴の捉え方が違います。全44ページに渡る米STARS生き物図鑑ができました。完成した図鑑は田んぼを通りかかる地域の方にも見てもらえるようにしておきます。


集めた生き物をよく観察してスケッチします。

まだしっぽのあるカエルはめずらしい!

目には見えないプランクトンも調査できました。

15:00 マイ箸作り
どんぐり倶楽部の石地(いしじ)さんに講師として来てもらい、ヤマボウシやミズキなど、新庄に自生している木を使ってマイ箸作りをしました。初めてナイフを持った子も多くいましたが、少しずつコツをつかんでいき一生懸命に木を削っていました。ボタンを押すだけで何でもできてしまう現代の生活では、こういった指先や手全体を使う作業は大事な体験です。結局今回だけでは時間が足らず、完成は次回に持ち越しになりました。この箸は10月の収穫祭で使うことになります。


道具の使い方や木の種類を教わります。

真剣に木を削る姿はまるで箸職人!

個性あふれる箸ができそうです。

みんなの感想

・あまり見えないプランクトンが見れてよかったです。
・かえるがおもったよりいっぱいいました。
・今日も、ありがとうございます。おはしが作れたのでよかったです。
・今日ここにきて本当によかったと思います。はし作りは、あと少しというところで時間になってしまいました。
・生き物かんさつは、知らない生き物がいっぱいいました。
・いろいろな生き物をじっくりと見れて、いろいろな事が分かったのでよかったです。次も来たいです。
・ツチガエルをつかまえてうれしかった。たのしかった。

主催者の感想

雨が降ったり止んだりでしたが元気な子どもたちには関係なかったようで、新しく3人の隊員も増えて賑やかに楽しく行うことができました!
手足に吸盤のあるカエルとないカエルがいることや、土手に咲いていた黄色い花が実は特定外来植物であることなど、僕自身も初めて知ることがたくさんありました。新庄で農業をされている方々も日頃は注目しない田んぼの生き物にとても関心を持っておられました。
子ども同士で協力して生き物を捕まえる姿などを見ると、参加者同士の交流も深まってきたように感じました。苗の成長とともにみんなも少しずつ米STARに近づいてきています。