NO | 団体名 | 主な企画内容
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農事組合法人 わいわい楽舎 米STARS in 新庄 実行委員(福井県) |
「米STARS(マイスターズ)in 新庄」 人口約600人、地区の99.1%が森林の緑あふれる地域で、継続的な米作り体験を通じて「米STAR(お米名人)」になる。田植えから収穫まで無農薬での米作りにチャレンジ。米STARというキャッチフレーズで子どもたちを引き付ける。 |
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速報レポート5 「待ちに待った収穫!/はさがけってなんだろう?」
日 時:9月11日(日)13:00~16:00
場 所:福井県三方郡美浜町新庄 大谷原圃場
参加者:35人
(米STARS隊員10人、山の子ふれあい振興社社員8人、京都の学生2人、講師2人、保護者、地域の方々9人)
活動内容
9月11日(日)に米STARS第五回
「待ちに待った収穫!はさがけってなんだろう?」が行われました!
米STARSも気づけばもう第五回目。5月に田植えをした苗は雑草や台風と戦いながらも無事きれいな穂をつけてくれました。今回はいよいよその収穫ということで、子どもも大人も総出で稲刈り、はさがけをしました。みんなで作ったお米を食べる時が楽しみです!
【13:15 稲刈り】
5月の田植えから約4ヶ月が経ちました。最初は土しかなかった田んぼが今はたくさんの稲で黄金色に輝いています。わいわい楽舎の藤本さんに刈獲りかたを教わり、田植えや草とりのときと同じように一列に並んで実った稲をどんどん刈っていきました。雑草がかなり残っているので苦戦しそうな予感…
ザクザクといい音が田んぼのあちこちから響きます。「お米を踏んじゃだめだよ」「稲の根元のほうから刈ってね」と声を掛け合いながらみんなで育てた稲を丁寧に協力して刈っていきました。刈り進んでいくと雑草がいかにたくさん生えていたか分かります。田植えのときは想像もしていなかった量で、この中で稲はよく育ってくれたと思います。そんな雑草やぬかるんだ土に足を取られながらもがんばって1時間ほどで全て手で刈り穫ることができました!
初めて鎌をにぎる子もしっかり話を聞きます
自分で植えた苗がこんなに大きくなったよ!
秋の涼しい風に吹かれながらの作業でした
【14:40 束ね】
刈り穫った後の稲を束ねる作業も大変でした。地域の方々はくるっと回していとも簡単に束ねていくのですが、思いのほか力が必要で子どもたちや若者は苦戦しながら一束ずつ手作業でがんばりました。
田んぼを歩き回って落ちている稲もしっかり拾いました。拾った分だけでもご飯何杯分にもなります。みんなで作ったお米を無駄にしないよう目を凝らして探しました。足元に目をやるとカエルやカマキリなどたくさんの生き物も見つけることができました。無農薬だからこそこれだけたくさんの生き物が集まってきたんでしょうね。
結ぶときは特に親指に力がいります
お父さんたちも手で刈るのは久しぶりだったそうです
大きなカエルをたくさん見つけました
【15:00 はさがけ】
最近の田んぼではさがけをしているところはかなり少なくなりました。米STARSの子たちも実際にやったことのない子がほとんどだったので初めての経験に興味津々の様子でした。荒縄で組んだはさに束ねた稲を運んで一束ずつどんどん掛けていきます。束ね係、運び係、はさがけ係、(生き物捕まえ係?)とうまく役割分担して4段のはさいっぱいに稲が掛かりました。太陽の光と秋の風でゆっくり乾燥させたお米は機械で乾かすよりもおいしくなるそうです。稲刈り、束ね、はさがけ全て手作業だったのでさすがにみんな疲れた様子でした。これだけの手間をかけるからこそおいしいお米ができるんですね。
下から順番に掛けていきます
人間はさ!?掛けられて分かるんですが稲って相当重いんです
色彩豊かな昔ながらの秋の風景です
みんなの感想
・今日はいねかりをして楽しかったです。来年もあったらいいなと思いました。
・いねかりでいっぱいとれてうれしかったし楽しかったです。
・今日の稲刈りは一列かるのに大変でした。けれどちょっとおもしろかったです。
・いねをかって、はじめてだったけどしっかりできました。ほすときちくちくしました。
・いねをはこぶのがたのしかったです。
・今日はいねかりでつかれたけどしっかりかれてよかったです。今度のしゅうかく祭が楽しみです。
・今日は稲刈りですごくつらかったけどがんばりました。おいしいお米になると思います。
・みんなで協力してできてよかったです。来月のラストもがんばってしっかりおわらせたいです。
主催者の感想
今回は刈り獲り、運搬、はさがけとやることが多く、時間内に終えることができるか心配でした。しかし様子を見ていると、低学年の子が刈り穫って高学年の子が束ね、はさがけをしていくといったように、子どもたち同士で自然と役割分担がなされていきスムーズに作業が進むようになりました。食べ物を作るためにはみんなで協力する必要があることを子どもたちが自分たちで理解し、行動してくれたことは大きな成果だと思います。
またその反対に、カエルを追いかけて稲を踏んでいた子がスタッフの大学生に本気で叱られるシーンがありました。その子は少し落ち込んでいた様子でしたが、みんなで育ててきた大事な食べ物を粗末にしてはいけないことを考えるいい機会になったと思います。単にお米ができるまでの知識だけではなく、それを作ることの苦労や協力した経験を持ってこその米STAR(お米名人)です。
いよいよ米STARSもあと一回!無農薬、天日干しのおいしいお米がもうすぐ完成します。収穫祭が楽しみです!