NO団体名主な企画内容
30 京都市立修学院中学校 ワンダーフォーゲル部(京都府) 「ふるさとの山に「僕たちの道」をつくる」
毎年夏休みに行なう北アルプスの登山に加え、京都府の最高峰である皆子山と足尾谷をめぐるルートを体験して、ルート図を作成する。途中の滝を遠回りするルートはあるが、沢登りで直登するルートはないので、自分たちの考えた道として記録に残す活動。

速報レポート6 日帰り山行(再び足尾谷)

日時 10月15日(土)
方面 京都北山 足尾谷~皆子山
目的

足尾谷の核心部と皆子山をつなげて登る。
ガイドブック作りの資料を集める。

記録

 9:00旧道足尾谷橋、9:15~30ツボクリ谷出合上の中州(沢登り開始)、
11:45~12:20沢登り終了・昼食、12:50前坂峠、
14:20~40皆子山、16:05平。

終わりに

 足尾(あしび)谷は荒れた谷で、降雨のたび増水を繰り返し、地形を変え、橋を流している。支流のツボクリ谷を経て皆子山に至るルートが使われてはいるが、この谷の核心部はその奥にある。幅5mに狭まったゴルジュに始まりおもに3つの滝がある。1つ目は2段計8m、この谷最大のものだが簡単に登れる。2つ目は上段下段で流れの方向が変わり折れ曲がっているように見えるので、「くの字の滝」とした。最後の滝では副部長が落ちてしまったので、「佑真返しの滝」とした。
 核心部が終わったところから直接頂上に続く尾根に取り付こうとしたが、脆弱な土の急斜面となっていて諦めた。仕方なく車道を20分歩き前坂峠から頂上をめざすことにする。この皆子山西尾根は無数の枝尾根を分けている複雑な地形で、しっかりした読図力がなければ踏破できない。しかし、下草も少なく樹木も疎で北山としては明るく見通しがきくこと、先人達が残してくれた赤テープに助けられたことで、どうにか頂上にたどり着くことができた。
 今回のルートは先人達が踏破したラインを車道でつなげただけのものになってしまった。頂上に至るルートとしても大回りで合理性を欠く。しかし、ゴルジュや滝でスリルを味わい、迷路のような尾根で読図を楽しみ、京都の最高峰に立つことができる。この北山でも困難で興味深いルートを「僕たちの道」としてこれからも伝えていきたい。


左岸へ渡る

右岸へ渡る

ゴルジュの始まり


大岩を越える

二段の滝

「くの字」の左壁


「くの字」下段落ち口

「佑真返し」2ルートから登る

谷は静かになる


明るい尾根

貴重な道標

京都府の最高峰



速報レポート1 日帰り山行1
速報レポート2
速報レポート3 一泊山行
速報レポート4 夏合宿
速報レポート5 日帰り山行
速報レポート6 日帰り山行(再び足尾谷)

■別年度のレポート
2011年度 2011年度 夏合宿 黒部のイワナを求めて 実施レポート

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