NO団体名主な企画内容
7 大崎市立大貫(おおぬき)小学校(協働:NPO法人田んぼ)(宮城県) 「田んぼプロジェクト 〜世界農業遺産の生物文化多様性を活かした総合学習評価〜」
"農業学習(種まきから唐箕体験まで)の展開と『田んぼの生きもの(動植物)調査』を結びつけるプロジェクト。国連のSDGsの発想と連動させた体験学習の評価システムの実現を目指す。"

速報レポート3 稲の種まき

日時:2019年4月25日13:30~14:30
子供:5年生19名
指導者:教員3名、NPO6名
準備物

小さな紙コップ(種を入れる)
農家の方の準備物:ササニシキの種籾(鳩胸)、ポット苗用苗箱、培養土、ポット苗用播種機、スコップ、ブルーシート
児童準備物:汚れても良い服装、水筒、雨傘(雨の予報だったため)

学習内容

「世界の三大穀物」というのを知っていますか? 小麦、トウモロコシ、そしてこれから学習するお米です。今日はそのお米の種まきです。イネは田んぼで育てることは知っていますね。それでは田んぼでできるけど、畑にはできないことがあるのを知っていますか? 答えは連作です。田んぼは何十年、何百年も同じ場所でイネを作り続けることができます。畑の野菜は毎年同じ種類を植えると病気になったりして、うまくできません。当たり前だと思っていたことにも自然の奥深さが隠れているのです。さて、毎年苗作りをお願いしている千葉さんにお米のもみを水につけて準備してもらいました。水を吸って大きくなったもみはちょうど殻が割れて中から白い部分がのぞいています。この「鳩胸」の状態のもみをこっちの「ポット苗用苗箱」にまいていきます。「ポット苗用苗箱」は小さな植木鉢が並んだ形をしていて、小さな植木鉢は14×32=448個あります。1つの穴に2粒ずつもみをまくので896粒必要です。さて、お米一粒からどれくらいのお米が収穫できるでしょうか? だいたい1,000~1,500粒以上、他の穀物に比べとても優れていることがわかるでしょう。大貫小学校の学習では今では少なくなったササニシキを栽培しています。ササニシキは地元の古川農業試験場で生まれた品種で、飽きの来ないあっさりとした食感が特徴です。寿司屋ではネタの味を邪魔しないのでササニシキが今でも根強い人気があります。
体験:あらかじめ培養土を入れたポット苗用苗箱を1人1個ずつ受け取り、種まき作業をするブルーシートの上に並びました。小さな紙コップにすでに水を吸って鳩胸になったササニシキの種もみを受け取りました。ふだん何気なく食べているお米一粒一粒が、水を吸って膨らんだ姿に命があることが実感しました。1人で苗箱1つ分の種まきをしました。1つの穴に2粒ずつもみを播きました。一度に種もみを何個も指先につまみ、穴に2つずつ入れていく子もいれば、一粒ずつ時間をかけて穴に入れていく子もいました。校長先生も一緒に種まきをし、苗箱1つを完成させました。種もみを入れ終わった苗箱を千葉さんの所へ持っていき、上に土をかけて完成しました。


田んぼにできて畑にできないことは?

たくさんの穴に種まき

小さな穴にもみを2粒ずつ入れていく


校長先生も奮闘

最後に土をかけて仕上げた



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