NO団体名主な企画内容
7 大崎市立大貫(おおぬき)小学校(協働:NPO法人田んぼ)(宮城県) 「田んぼプロジェクト 〜世界農業遺産の生物文化多様性を活かした総合学習評価〜」
"農業学習(種まきから唐箕体験まで)の展開と『田んぼの生きもの(動植物)調査』を結びつけるプロジェクト。国連のSDGsの発想と連動させた体験学習の評価システムの実現を目指す。"

速報レポート7 救荒雑草(きゅうこうざっそう)

2019年9月26日9:30~11:30
子供:5年生19名
指導者:教員2名、NPO4名
学習内容

学習田に集合し、いつも通り学習開始。今回の救荒雑草の学習は、田んぼの生きもの調べの植物編を発展させた内容。東北地方は干ばつ、洪水に加え、やませによる冷害も発生し、稲作には厳しい環境です。一関の建部清庵(たけべせいあん)は飢饉に苦しむ人々を救うため、田んぼのまわりにある野草について、見分け方、食べ方、毒の有無を図入りで紹介する図鑑を出版しました。救荒とは飢饉(荒)を救うことを意味します。学習の中で、身近な野草のうち、食べられるもの、食べてはいけないものを見分けられるようになるとともに、かつての厳しい生活や生き抜く力について考えることを目指します。田んぼの畦に生えている草を観察しながら、なるべく多くの種類を採集した。水路沿いのフェンスには今年もアケビが実をつけていました。中には甘い実がついていた。葉がひときわ大きくて目立つのはヒレハリソウでこれは食べられない。田んぼを一回りして採集できた草をトレイに並べ、図鑑を見ながら種を調べました。普段気に懸けることの少なかった道端の野草の名は初めて見るものが多かった。調べて名前のわかった草から順に天麩羅にして食べました。アケビの皮も薄く切って天麩羅にしたが、今年は苦いという声が多かった。草の種類の多さや身近に食べられる草がこんなに多いことへの驚きがあった。また、ご飯の食べられない時代もあったことを知り、普段見ている風景もこれまでと違って見えた一日でした。

準備物:採集バッグ、白いトレイ、ルーペ、筆記具、割り箸、お皿、作業机、カセットコンロ、鍋、菜箸、キッチンペーパー、菜箸、ステンレストレー 、ステンレス網 、天ぷら粉、サラダ油 、塩
児童準備物:汚れても良い服装、水筒、タオル
教材:江戸時代の実用書「備荒草木図」のコピー、ホワイトボード。


なぜ救荒雑草が必要だったのか

畦で雑草集め

畦で見つけたツユクサ


この草は食べられるかな?

集めた草を調べる

植物図鑑で調べる


調べた草は天麩羅にして試食



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