NO団体名主な企画内容
7 大崎市立大貫(おおぬき)小学校(協働:NPO法人田んぼ)(宮城県) 「田んぼプロジェクト 〜世界農業遺産の生物文化多様性を活かした総合学習評価〜」
"農業学習(種まきから唐箕体験まで)の展開と『田んぼの生きもの(動植物)調査』を結びつけるプロジェクト。国連のSDGsの発想と連動させた体験学習の評価システムの実現を目指す。"

速報レポート6 竹ぼうき除草

日時:2019年6月13日9:30~11:30
子供:5年生18名
指導者:教員3名、NPO6名
取材:ecoファミリーしんぶん
見学:南条さん夫妻(古川の有機農家)
準備物

竹ぼうき除草機、中耕除草機(カルチ)
児童準備物:汚れても良い服装、ビーチサンダル、水筒、タオル
教材:漢字の学習として、「除」「草」の文字を1文字ずつ半紙に書いた。

学習内容

今回は新聞記者の杉山さんが取材にやってきました。また、同じ市内の有機農家の南条さんご夫妻も勉強に来ました。
農薬を使わないでイネを育てるには雑草を抑える工夫が必要です。農薬を使うと雑草だけでなくカエルやトンボのヤゴも死んでしまいます。今日体験する草取りは、まだ芽吹いたばかりの雑草をちょっといじめてイネが育つのを邪魔しないようにする作業です。イネが十分に大きく育ってからなら、雑草が生えてもイネが負けることはありません。イネ以外の生きものを打ち負かすのではなく、共生していくことを目指しています。使う道具は校庭で使うトンボのようですが、竹の小さな枝がずらりと並んでいます。先週一生懸命に田植えした田んぼをこの道具でザザザザザーっとイネの上からこすって歩きます。イネが抜けないか心配でしたが、田植えから1週間でしっかり根を張っていて、すぐに起き上がってきました。さて、作業前の田んぼにはたくさんの日光を浴びてたくさんの雑草が芽吹いていました。コナギを中心に1畳あたり300本くらいが出ていました。みんなで交代しながら竹ぼうき除草機を引いてまわるとたちまちコナギが絡め取られて浮き上がってきます。よく見るとクログワイの黒い塊茎(かいけい:球根のように栄養をためこんでいる部分)も取れていました。少し大きくなった雑草はカルチで取ります。田車とも呼ばれている道具で、勢いをつけて押すのがコツです。これらの作業をすると水はすっかり濁ります。この濁りも雑草の発芽を抑えるのに役立つとのことです。雑草も共生できるイネの育て方があることに驚きました。


無数のコナギが発芽していた

竹ぼうき除草は仕組みも使い方もとてもシンプル

みんなで除草作業


普段は取りにくいクログワイもこんなに取れた

カルチを力強く押して除草.JPG



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