NO団体名主な企画内容
7 大崎市立大貫(おおぬき)小学校(協働:NPO法人田んぼ)(宮城県) 「田んぼプロジェクト 〜世界農業遺産の生物文化多様性を活かした総合学習評価〜」
"農業学習(種まきから唐箕体験まで)の展開と『田んぼの生きもの(動植物)調査』を結びつけるプロジェクト。国連のSDGsの発想と連動させた体験学習の評価システムの実現を目指す。"

活動レポート4 人間代掻き

日時:2019年6月4日9:30~11:30
子供:5年生19名
指導者:教員3名、NPO6名
取材・見学:7名
準備物

ソリ(大:人命救助用1、小:雪遊び用3)、園芸ポール1m×4、旗(オレンジ色のビニール袋4)、麦茶(常温5L)、紙コップ(20)
児童準備物:汚れても良い服装、ビーチサンダル、水筒、タオル
教材:漢字の学習として、代掻の文字を1文字ずつ成り立ちを解説。「代」「掻」を半紙に個別に書いたものを準備した。他にホワイトボード、ホワイトボードマーカー

学習内容

 最初の挨拶。大人参加者の紹介。「大崎耕土」と同様に世界農業遺産に認定されている宮崎県日之影町からの視察団に感激・拍手!
 児童へ問いかけ、代掻きは何回やる? = 3回 1回目を荒代(あらしろ)、2回目を中代(なかしろ)、3回目を上代(うわしろ)といいます。人間代掻きは中代にあたります。この田んぼの持ち主である高橋さんがすでに荒代をやってくれました。
 代掻きは何のためにやる? = 土を細かくする、水漏れを防ぐ、生えてきた草を取り除く、田植え前の土ならし(上代)。泥をかき混ぜるだけに見えるけどいろんな目的があることを知りました。
 次は漢字の勉強です。
 代 = にんべん+ダイ ダイの部分は柵の意 人が柵のように連なるという意があり、代々は家が子孫へ続いていく様を表している。だから代の文字を使った名字はおめでたい。
 掻く = 分解してみると手へん、又、虫の3つの部分からなっている。又に虫がつくとかゆいので手で掻く様子が分かり、漢字もすぐに覚えられました。本当にかゆそうです。
 体験:畦に子供たちが一列に並びました。ゆっくりと田へ入り、感触を確かめました。今日は土をほぐして草を取ることが大切だから、最初はゆっくりともう一方の畦まで歩きました。だんだん小走り、競争になり、泥にもすっかり慣れていきました。この頃にはコナギもかなり抜けてきて作業は順調に進みました。ケラもびっくりして泳ぎ回っていました。
 次にソリを使った紅白レース。旗を4本田んぼの中に立て、時計回りに回って来る競争をしました。ソリには1名乗り、他の児童が牽引しました。男女対抗レースで2周して勝敗を決した。1回戦は男子チームの勝ち。2回戦は女子チームがほぼ周回差で勝ち。数回競争したら、草を取るためにはどうするかを問いかけ、今回はワニのように這いながら進むことにしました。思いっきり泥だらけになるのはとても楽しいですね。
 用水の水で手足を洗い、挨拶をして終了。


人間代掻き実施前の田んぼ

田んぼの中ではコナギがたくさん芽を出していた

おそるおそる田んぼに入った


最初はゆっくりと感触を確かめながら進む

慣れてくると走らずにはいられない

生えていたコナギやヒエが浮き上がり作業の成果が見えてきた


すっかりワニになった子たち大集合



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