NO団体名主な企画内容
19 NPO法人 里豊夢わかさ(福井県) 「「自然の中で生きる力を育む体験活動」 ~里山の自然に触れ、遊びと本物の体験を通して生きる力を育む~」
里山環境整備、竹、杉を使ってのモノづくりや火起こし、川あそび、農業体験などの活動を行い、集団活動を通じて、他者への思いやりや社会のルールを学び、人間力を育む企画。

速報レポート3 森のしごと体験

実施期日 令和3年6月13日(日)
場所 NPO法人里豊夢わかさ活動地 能登野地籍里地里山「のとのの里」
参加者 小学生7名 中学生2名 幼児0名 保護者7名  スタッフ5名 合計21名
スケジュール

9:00 のとのの里集合 検温・体調確認・県外移動の有無確認、 施設・活動内容と注意事項の説明、スタッフ紹介
9:20 ピザづくり① ピザ生地作り 発酵 
10:00 間伐体験・薪づくり
11:40 ピザづくり② ピザ生地を伸ばし、トッピング
    石窯で焼く
12:00 昼食  食後:フリータイム
13:00 薪づくり
14:00 ネイチャークラフト
15:00 使った道具の後片付け
15:20 一言感想・解散

活動内容

学校行事などと重なり参加者は少なく、出だしは小学生1名と中学生2名とその保護者と少人数であったが、少人数でも子どもたちは活発に活動し、ピザづくりと杉の間伐を行った。午後の活動に一部変更を加えたことと少人数であるため、伐採木は1本とし、薪割りも引き続いて行った。学校行事が終わって急いで駆けつけてくれた子どもたちも、ピザが焼き上がると一緒に食べ、午後の薪割り、ネイチャークラフトに熱中していた。ネイチャークラフトは案内チラシには入っていなかったが、参加申し込みの際、子どもたちからの要求があり、子どもたちの気持ちを大切にし、実施することとした。
(1) ピザづくり
自分が食するものは自分で作る活動としてピザづくりを行った。小麦粉をこね、丸く成形し、袋に入れて十分に発酵するまで待つ。発酵した生地を伸ばしてトッピングを行い、ピザ窯で焼いてもらう。このピザを焼く段階は、ピサ窯内を500℃近くの高温を維持管理するため、専門のスタッフが行い、一度に4枚のピザを焼いてもらった。
ピザづくり活動は、子どもたちの主体的な活動となっており、お湯の計量からドライ―スト・塩・オリーブオイルの投入など、スタッフの指導や手助けは全くなく、スムーズに行われていた。


小人数ではあるが手際よく、遅れて参加する子どもたちの分もしっかり作ってくれた

発酵を待つ、きれいに丸められ袋に入れられたピザ生地。発酵すると2倍ほどの大きさになる

窯内の温度を一旦700℃近くまで上げ、火を落として約500℃を維持


持ち寄ったトッピング材料をピザ生地の上に見栄えよく載せていく

焼きあがったピザを自分好みに切断

行事を終え駆けつけてくれた子どもたちも焼き立てのピザを満喫

(2) 間伐体験
子どもたち3人の活動であるため、強風で獣害ネットの方へ傾いている1本の杉の伐採を行うこととした。中学生の二人は、できるだけ小学生に体験をということでフォローにまわり活動を支えていた。伐採木の枝を払い、次回の薪づくりの材料として乾燥するため、いこいの広場まで運び入れた。


いこいの広場の裏の杉林で、大きく傾き、獣害ネットを壊しそうになっている杉の木の伐採を行った

傾いている方向と逆の方向へ倒すため切り口を入れ、ロープで引っ張ってもらいながら時間をかけて伐採

見事狙った方向へ倒すことが出来、伐採成功


切り倒した木の枝をのこぎりで切り落としいく。切り落とした枝も燃料として活用するため集めて積み上げた

枝払いを終えた木を乾燥するため憩いの広場へ運び入れる。生木でずっしりと重いが3人で運び入れた

杉の木はヤニが強いため、使ったノコギリのヤニとりと錆止めの手入れを即行ってくれていた

(3) 薪づくり
昨年度の森のしごと体験活動で伐採し、乾燥しておいた木を玉切りし、薪をつくる活動である。蒸し暑い中で、マスクを着用しての活動であるため、のどが渇かなくても20分おきに水分補給の時間をとった。作った薪は、風通しの良い場所に積み上げ、1年間乾燥し、燃料として活用する。


昨年の活動で伐採した杉の木の玉切りを行っている子どもたち

玉切りした丸太をキンドリングクラッカーで薪割り。大きく振りかぶった金槌を振り下ろし一撃で割っていく

久し振りに使用した薪割り機。キンドリングクラッカーに入らない太い丸太や節が多い丸太を割るのに大活用

(4) ネイチャークラフト
途中参加の子どもたちのアンコールに応えて、薪割りに引き続いてネイチャークラフトを実施した。里地里山の自然物を利用して飾り物などを作る子どもたちの感性を高める活動である。丸太を切って土台にしたり、小枝や松ぼっくり、どんぐり、木の葉など身近にあるものを使って作品を作る。子どもたちの頭に描いたものを形にしていく活動であるが、いつもながら子どもたちの発想の豊かさに感心させられる。結果を求めるのではなく、工夫したことや取り組む姿勢を評価し、褒めるようにしている。


子どもたちはいつも通り、頭に描いたことを即形にしていく。話し声も消え、熱中している

紐を通す穴をキリを使って開けている。キリを見事に使いこなしている様子に感心させられた

出来上がった作品は、ユニークでおもしろいものが多かった。作品を持っておこなう解説もユニークで楽しい

活動を振り返って

今回もコロナ感染拡大の影響をもろに受けた。県独自のコロナ感染拡大非常事態宣言発令中であるため、医療関係者等の参加が見送られ、参加申し込み締め切り時点では、子どもの参加申し込みがわずか3名であったため、再度呼びかけを行った。その結果、地域の子どもたちが学校行事終了後の途中参加が認められれば参加したいとの希望があり、途中参加を承諾し、予定通り開催した。
当日は、気温・湿度とも高く、マスクを着装しての活動であるため、こまめな休憩と水分補給には細心の注意をし、活動を実施し、体調不良を訴える子どもは一人もいなかった。午前中の杉の木の伐採活動は子どもが3名と少人数の活動となったが、3姉妹のように仲良く、協力しあって杉の木の伐採を行っていた。特に中学生の2人は、小学3年生の子どもに対して温かい目で活動を見守り、支えていたのが印象的であった。
ピザが焼き上がったころ地域の子どもたちも参加してくれ、賑やかな里山となった。午後からは午前の続きで薪割りを行い、十分すぎるほどの薪ができた。割った薪をすべて積み上げ、道具を片づけて「森のしごと体験」を終えた。
地域の子どもたちから「何か作りたい」との要望でネイチャークラフトを組み込んだが、労働的な活動だけでなく、子どもたちの感性や創造力を高めていく活動をセットとして体験できたことは良かった。子どもたちに救われた活動であった。
夜遅くまでゲームに支配され、生活リズムを乱し、朝起きるのが辛く、学校への行き渋りや欠席が出ていた子どもが4月から毎回参加するようになり、生活リズムも相当改善されていると伺った。やる気を見せていなかった姿は消え、真剣で、生き生きと活動しており、友達とのコミュニケーションもできている姿を見ていると自然体験活動の大切さを改めで認識した。


速報レポート1 春の里山体験
速報レポート2 芋の苗植えと竹馬作り
速報レポート3 森のしごと体験
速報レポート4 流しソーメンと水あそび
速報レポート5 豊かな森づくり
速報レポート6 秋を楽しもう

■別年度のレポート
2023年度 自然と共にある体験活動 ~里地里山の自然に触れ、遊びと学びのある活動を通して生きる力・人間力を育む~ 実施レポート

プログラム検索に戻る