NO団体名主な企画内容
43 たつの市立新宮小学校6年生(兵庫県) 「わがまち見聞録プロジェクト~身近な国指定遺跡から北前船の昆布ロードを辿る。」
身近な史跡や自然から、市にある日本遺産(北前船の寄港地「室津」)へと関心を広げる。また、昆布を軸に北前船の寄港地もめぐりつつ、歴史、自然、そしてひとの出会いからの学びを見聞録にまとめ、地域へと発信する。

速報レポート2 6月の活動

参加人数 31~33人

「新宮宮内遺跡を調べよう (6月2日)」

 新型コロナウイルス感染症対策による学習活動の制限が校内から校区内まで緩和されたことを受けて,ようやく遺跡での取材活動ができました。埋蔵文化財センターの先生との授業では,「問い・予想・具体物による説明」のサイクルで行いました。この予想がポイントとなります。例えば,「弥生時代になぜ集落を形成する軒数が増えたのか」という問いに対しては,みんなは立地条件と食物の関係から予想しました。埋蔵文化財センターの先生からは「惜しい!」の一言。そうすると,みんなはさらに深く考えます。この思考作業によって,「災害対策」の解答を聞いた時も,「なるほど,そういうことか」と納得できました。





 さらに,「『かやぶき』の屋根だと,なぜ雨漏りしないか」という問いに対して学校に帰ってからも実験しました。みんなは水の伝わり方(導水効果)をなるほどという目で見ていました。大昔の人々の自然とうまく付き合うコツが竪穴住居にもしっかりと入っていることが分かりますね。



 その後,取材をもとに,見聞録に掲載する原稿づくりを行いました。その際,新聞記者さんから学んだことと国語の学習を活かしました。
 さて,左の写真は,載せたい情報のうち,自分のランキング1位のものに理由を書いているところです。また,右の写真は,個々に配付されたGoogleスライドでの作品づくりをしているところです。個別の原稿をクラウド上でやり取りできることは,とても便利です。




「遺跡のおすすめスポット調べよう (6月13日)」

 前回は,竪穴住居を軸に見聞録に載せる記事づくりをしました。この日は,残りのおすすめスポットを記事に表すことが目的です。
 写真のように,みんなは,自分の端末を持って,遺跡での撮影をしました。「これってどんな役割だったっけ?」,や「なぜ土ぶきの屋根なの?」といった多くの疑問が明らかになりました。
 そこで,すぐに解決しておきたい疑問については,埋蔵文化財センターに行き,センターの先生から答えを聞きました。調べれば調べるほど疑問が出てくることがとてもいいですね。その疑問を大切にした学習にしたいと思います。





 その後,教室で見聞録記事の編集をしました。書き込んでいる内容が「事実」なのか「自分の思い込み」なのかによって完成した記事の正確さは異なります。そのため,みんなは,再度,埋蔵文化財センター発行の資料やネット情報を確認しながら整理していきました。
 機器を使うことが目的ではなく,有効な手段(道具)として用いることが重要となります。だからこそ,編集作業が,より正確な内容にするための手順やスキルを身につける時間になっています。



「土器づくり体験をしよう (6月23日)」





 古代と同様の工法で土器をつくる体験をしました。この日の先生は,もちろん埋蔵文化財センターの先生です。
 最初に本物の土器あてクイズを行った後,写真のようにテラコッタ粘土を使って,制作に入りました。みんなは,とっても真剣でした。作業は2時間で終了し,片付けに入る予定でしたが,30分延長をするほど,こだわりが強かったです。そのため,かなり工夫した仕上がりになりました。
 今後,約1カ月ほど日かげで乾かし,そして,遺跡に泥窯をつくり,焼く予定です。





速報レポート1 4~5月の活動
速報レポート2 6月の活動
速報レポート3 7月前半の活動
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速報レポート6

■別年度のレポート
2017年度 キラ☆まち日記~メイ・ジンからのおくりもの~ 実施レポート
2015年度 人も自然も笑顔の楽園プロジェクト 実施レポート

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