NO団体名主な企画内容
42 彦名地区 チビッ子環境パトロール隊(鳥取県) 「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。

「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 環境の保全に関する親子勉強会・BDFプラント見学会 [8/17]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年8月17日(水) 勉強会9:30〜11:30、見学会11:40〜12:30
彦名公民館、障害者施設「吾亦紅」
子ども6名、大人3名、サポーター1名
 <環境の保全に関する親子勉強会>

中海の水質汚濁の主原因が、私たちが日常何気なく排出している生活雑排水であることに鑑み
この雑排水の浄化の実践活動を出来る限り多くの家庭で行ってもらうことが重要である。
これに答えるため手作りの浄化実験装置を作成、自治会や婦人会の会合等に出向き環境保全に関する出前講座をおこなっている。
もちろんこどもエコクラブのメンバーはもちろん、保護者にもこれまで参加して頂いて実施している。

すなわち、本装置を使用して牛乳やジュース、ビールを飲んだときのコップの汚れた洗い水の処理の仕方、
汚れた食器をぼろ布等で拭き取った時の汚水の浄化度、廃パンストによる台所排水の微細食べかすの流出防止効果等、参加して頂いた人に自らの目で確認して頂く。
このような視覚で訴える出前講座を通し台所排水の浄化活動を地域ぐるみで実践して頂いている。
参加頂いた方から好評を得ており、実践の輪が確実に広がっている。
環境を良くするための考え方として、以下の点に留意することが重要であることも合せて説明した。

・環境に対して私たちは加害者意識を持って行動する事
・環境問題に関心を持つ事
・家庭生活排水を出さない工夫,出さない努力をする事
・身近に出来ることから一つずつ確実に実践する事

 <BDFプラント見学会>

生活雑排水の中で水環境汚濁負荷の最も高い廃食油についてこれを回収し、障がい者の就労事業場の一角に導入したBDF製造プラントを用い精製、バイオ・ディーゼル燃料を軽油代替のディーゼル燃料として製造してリサイクル使用する。

廃食油の回収・BDF化によって自動車廃ガスの黒煙・SOXの排出減、二酸化炭素発生の抑制等、地球温暖化防止と循環型社会の構築、石油等限りある資源の保護・環境保全の視点から、更には中海等の水質汚濁防止を図る上から計り知れない効果がある。
本事業は循環型社会を構築するために障がい者の雇用の場の創出と確保や社会参加の機会を増やすと共に、地域住民の参画・協働をめざしていく。

各家庭や事業所(旅館・ホテル、料飲店、スーパー百貨店等)から排出される廃食油を回収するための拠点を住民参画により各自治体(公民館)や地域にある障がい者就労事業所(作業所)等に設置する。
BDF製造プラントは、障がい者就労事業所に設置して回収・集積された廃食油を軽油代替のディーゼル燃料として製油し、販売促進を図って地球温暖化防止と循環型社会の構築に寄与すると共に本事業は障がい者の就労支援として大きく寄与できる。

地域住民の意識向上及び廃食油の回収絶対量の増を図るために、廃食油の回収持参者に対してポイントを付与(単位量当たりのポイントをあらかじめ決めておく)、一定ポイントが溜まれば障がい者支援事業所で生産・製作されている物品等と交換を行う廃食油の回収持参者に対しての優遇制度を導入して本事業の拡大展開を図っている。
これらの趣旨説明して親子でBDFプラントの見学会を実施した。

 <参加者の感想>

ぼくの家ではおねーちゃんがこどもエコクラブに入っていて、
向井さんから、環境学習集会で教えて頂いて、
古いストッキングを三角コーナーにかぶせて食べかすを出さないようにすること、
汚れた食器をぼろ布できれいにふいてから洗う、
米のとぎ汁は庭木に巻くなどして台所の排水をきれいにすることをずっと前からしている。
(6年 足立研)

米のとぎ汁は庭木に巻く。
牛乳やジュース、お父さんが飲んだビールやお酒のコップの洗い水などは庭木に巻いている。
廃天ぷら油はゴミとして出さないで公民館に設置してある20リットルのポリタンクに回収している。
回収したものが、車の燃料になるならとてもうれしいこと。
家族みんながゴミや汚れたみずを出さないようにしている。
(6年 田澤茉夕)

ことしはじめてこどもエコクラブに入って、環境によいことをたくさん教えて頂きました。
台所から出る排水が海や、川に住む魚などによくないことをしていることも教えていただきました。
わたしは、牛乳やジュースが大好きですが、
のんだ後のコップの洗い水はそのまま台所の流しからすてていましたが、
このみずが海や川の水を大きく汚すことを学びましたので、
今ではお米のとぎ汁と共に今では、小さなバケツに一度集めてそれを庭木にあげています。
庭木が大きくなるのに役に立ったりするそうです。
(3年 島林舞果)

小学校5年からこどもエコクラブで活動していますが、
私の家ではエコクラブの勉強会で教えて頂いた生活排水をきれいにすることを
教えて頂いたときからずっと継続しています。
汚れた食器は使わなくなったぼろきれで拭いてから洗う。
古パンスト残しの部分はまた下5cmくらいにはさみで切り、両方ともそれぞれ結び、
結んだほうを下にして三角コーナーにかぶせ、台所の流しから汚れた水、食べ粕を流さないようにしたり、
汚れた食器は拭く、食べ残しはしない、醤油などは必要なだけ使うなど、
家族全員が環境に関心をもって処置しています。
(中1年 岩吉佑美)

廃天ぷら油を集めて「吾亦紅」に持っていっています。
車の燃料として再生されるのはとてもよいことだと思います。
私たちの町では、向井さんの呼びかけによってゴミにならなく、各家庭で協力してくださるようになり、
かなり集まるようになりました。
多くの人が環境に関心を持ってくださるようになったと思います。
(中1年 足立裕美)

「メダカ観察会と環境学習会」
8月17日(日)午前9時より、粟島神社付近でメダカ観察会がありました。
市のメダカ見つけ探検クラブの子供達や彦名チビッ子環境パトロール隊の子供達が参加しました。
日本海テレビの番組で「リアルタイム日本海」も朝から取材に来られてました。
前日の大雨でメダカが少なくなっていましたが、期待を裏切ることなく見つけることができました。
次に彦名公民館で、「水の笑顔を取り戻そう」の趣旨で、家庭からの排水をきれいにするべく家庭でできる浄化対策の学習会がありました。
サポーターの向井さんが実験装置を準備され、分かりやすく説明されました。
台所の三角コーナーに廃パンストを設置した場合としない時との排水の色が、雲泥の差だったのには驚きました。
また、ケチャップやマヨネーズ、醤油やソースなどの調味料が付着したままのお皿を、ボロ布で拭いてから洗うのとそうでない場合とでも雲泥の差でした。
取材陣はいつのまにか、山陰中央新報や日本海新聞の方々も加わっていました。
廃油でディーゼル車の燃料を作られるところも見ることができました。
後日放映を拝見した時、環境にやさしい暮らしの工夫が正確に収録されていて、また、向井さんの談話が要所・要所にもりこまれていてすばらしくまとまっていたと思いました。
人間は、自らを支える自然環境を大事にしなさすぎています。そして平然と環境破壊をしています。
ちょっとお皿をひと拭きするだけでいいのです。お米のとぎ汁を草木にやるだけでもいいのです。
坪田愛華さんが言っていた「私一人くらいしなくてもではなく、一人でもやる」の言葉どおり、「一人でも」を合言葉に地道に継続していくことが地球を守ることにつながるのだと痛感しました。
(保護者 島林昌子)



泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか 実施レポート(1)
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