NO団体名主な企画内容
42 彦名地区 チビッ子環境パトロール隊(鳥取県) 「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。

「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 メダカの生態に関する学習 [10/11]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年10月11日(土)9:00〜12:00
米子水鳥公園
子ども8名、大人3名、サポーター2名
 <メダカの生態−桐原指導員のお話より>

日本人であれば誰もが知っているメダカだが、その生態は知られているようであまり知られていない。
メダカは、一般的にあまり流れのない小川やため池といった場所に棲んでいる。
環境の変化などに弱いと思われがちだが、水質の悪い場所でも生きることができる。

植物性や動物性のプランクトン・藻や苔(こけ)といったものを食べ、エサに困ることはあまりない。
また川や池の水がほとんどなくなっても 再び水がたまれば姿を見せる
と 言われるほど、強い生命力を持っている生き物である。

寿命は長いものでおよそ3年といわれ、最大で4cm程度まで成長する。
水温によってその生活を変化させ
温かくなる春先から活動を始め、水温の下がる冬頃には藻の中に隠れてあまり動かなくなる。

産卵時期は水温が20度を超える5月下旬から8月下旬まで(地域によって変化)で
水温が25度以上になると頻繁に産卵するようになる。
卵は1週間から2週間でふ化し、約1ヶ月で体長2cm程度に成長する。

水鳥公園の中には、メダカやフナ・鯉の水生生物・葦などの植部
陸上部には、水鳥にとって大敵のいたち・ねずみ・モグラ等も見られ、
そのような環境の中で遠路遠くシベリア上空より飛来してくるコハクチョウ・マガンなどが
晩秋より初春までねぐらとして米子水鳥公園で過ごす。

 <参加者の感想>

「メダカのことについて」
米子水鳥公園の指導員の人から、めだかが安心してすむことのできるかんきょうのことと
水鳥公園の中でしょくもつれんさ(食物連鎖)のことを親子でいっしょに考えました。
しよくもつれんさの言葉の意味は、
動物や植物など生物の間での「食べる・食べられる」という関係をさす言葉だそうです。
はじめてこの言葉を聞きましたが、指導員の人夜グループのおとなの人とお母さんに聞きながら
水鳥公園に住む生き物を私たちのグループ全員で絵を書いて、
一番強いもののワシを頂点に一番弱く、魚のえさになるプランクトンからやじるしをつけて、
しょくもつれんさの流れの絵を書きました。
小学3年生の私には、最初はよくわかりませんでしたが、出来上がったやじるしの流れ図を見て
弱いものは食べられ、強いものが生き残るという世界なんだなぁととても楽しく学習することが出来ました。
この学習をして、冬のどんなに寒いときでも遠くシベリアから米子に飛んできた水鳥たちが
水草や、メダカ、フナなどのえさがたくさんあり、モグラやいたちなどにおそわれることなく
安心して住むことのできる、水鳥公園の中の水の上をねぐらにして休んでいることがよくわかりました。
それは、もしも、水鳥たちが陸のよしの中をねぐらにすると水鳥がねむっているときに、
いたちやモグラやどぶねずみに食べられてしまうからです。
大人の人といっしょにとても楽しく学習をすることが出来ました。
(彦名小学校3年 村上美咲)

「メダカ観察会に参加して」
10月11日(土)、水鳥公園でメダカ観察会がありました。
食物連鎖を学習するため、彦名地区チビッ子環境パトロール隊とメダカ調査隊は、
植物と魚と鳥と獣の4つのグループに分かれそれぞれの生き物を調べました。
獣は水鳥公園でなかなか見つけることが出来ませんので、図鑑で調べました。
職員に聞くと、キツネやイタチはいるそうです。
太陽光で水辺の植物が光合成によって育ち、
植物性プランクトンや動物性プランクトンをエサにして小さな魚が育ち、
その魚をエサに水辺の鳥が育ち、その鳥をエサに獣が営みをし、その死骸をエサに・・・。
食物連鎖イコール生態系であることを学びました。
日本海新聞10月12日付けには、「自然破壊によって人類が毎年被る損失は、約6兆7千5百億円に上る」と
国際自然保護連合(IUCN)が明らかにした記事が掲載されていました。
自然破壊とは、森林伐採によって減少する二酸化炭素の吸収量や、土地の劣化で減る農林業生産などの事です。
人類は、生態系から食料や水、木材、エネルギー、二酸化炭素の吸収など
さまざまな恩恵をうけているにもかかわらず、
それを開発や便利さの名の下にすっかり忘れてしまっているような気がします。
メダカ観察会でも、生態系を9つのバケツに例え、食物連鎖ピラミッドを作り、
その1つでも欠ければ成り立たず全部が死に至る理屈を知らされました。
娘が彦名小学校で借りてきた坪田愛華ちゃんの「地球の秘密」という本の冒頭には、
「『私一人くらいしなくても』という考えを地球全部の人が止めてくれたら地球はもっと元気になるのに」
と書いてありました。全くその通りです。
毎日がエコ生活、毎日が環境保全等々と、自分の体にエコをしみこませた生活をしていきたいと思いました。
(保護者 島林昌子)



泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか 実施レポート(1)
泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか 実施レポート(2)
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