NO団体名主な企画内容
42 彦名地区 チビッ子環境パトロール隊(鳥取県) 「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。

「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 エコバスツアー [10/26]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年10月26日(日)9:00〜12:30
三光株式会社、エコマ商事株式会社、障害者施設「吾亦紅」
子ども5名、大人2名、サポーター1名
 <BDFを使ったエコバスツアー>

とっとり環境ネットワークの事業として
昨年度廃食油から精製したBDF(バイオ・ディーゼル燃料)を燃料とするバスにより、
県内東・中・西の各地区の環境に関する先進的な取り組みを行っている現場を見学する
「エコバスツアー」を実施して好評を得た。

私たちの提案により平成18年度から、鳥取県米子市の障害諸施設『もみのき園』『吾亦紅』の両施設に
廃食油を精製しBDF(バイオ・ディーゼル燃料)を製造するプラントを導入し、
障害者の皆さんへの自立支援を行ってきている。
障害者の皆さんとコラボレートして廃油の回収・精製・販売する本事業は、
地域の住民・企業・行政等多くの皆さん方の協力支援により、
障害者自立支援・環境改善事業として確実に拡大展開してきている。

今年度も昨年度に引き続き、西部地区において
障害者施設で廃食油を回収し精製して作ったBDFを燃料にした「エコバスツアー」開催の企画提案をし、
広く県民の方々に身近な環境に関する取り組みを行っている現場を見学する機会を提供。
地球温暖化対策をはじめとする様々な環境問題について関心を持っていただくことを目的として開催した。
一般市民36名の方々が参加、環境に関する先進的な取り組みを行っている。

今回のエコバスツアーでは、次の3社を見学した。
・三光株式会社(紙屑、繊維屑、ゴムくず、廃プラスチック、木屑等を回収し廃熱を利活用)
・エコマ商事(回収したペットボトルのキャップ主原料に公園等のベンチエコマウッドを開発)
・障害者施設『吾亦紅』(廃食油を回収、軽油の代替燃料となるBDFを精製販売)

 <参加者の感想>

「エコバスツアーに参加して」
10月26日、私達パトロール隊は
環境にいいことをしている会社を見学する「エコバスツアー」で境港市の三光という会社の工場に行きました。

中に入ると、ヘルメットと傘を貸してくれました。
工場の中はすごく広くて、タンクのようなものがそびえたっていました。
燃えるごみを集める所が薄暗くて深くて怖かったです。

でももっと怖かったのは、ごみが燃えているところを見せてもらった時でした。
小さな窓から中を見ると、すごい勢いでごみが燃えていました。
この会社はごみが燃える時の熱やガスをひらめの養殖に利用していると説明されました。

次はエコマ商事という会社を見学しました。
ペットボトルのふたを溶かして木材の形の加工してベンチやプランターを作っている会社です。
ペットボトルのふたも、捨てればゴミリサイクルすれば資源となるのです。
ペットボトルが材料だと、雨がふってもくさりません。
この材料で家をつくるのは無理だけど、公園のベンチやテーブル等は出来るそうです。
水に強いから買い換えなくてもいいのです。

われもこうでは使い終わった天ぷら油を、グリセリンと脂肪に分離して車の燃料を作っていました。
雨がふっていて少し寒かったけど、いっぱい勉強できました。
(彦名小学校3年 島林舞果)

「環境フェスタ・エコバスツアーに参加して」
10月26日、コンベンションで開催された環境フェスタに参加しました。
まず、エコバスに乗って、環境保全に取り組んでいる事業所を見学するエコバスツアーに参加しました。
小雨が降る肌寒い天気でしたが、バスは元気よくコンベンションを出発しました。

エコバスツアーは、一般家庭や事業場の食堂等から排出される廃食油を回収し
障害者の施設に導入されているBDF(バイオディーゼル燃料)プラントで作られたBDFで
バスを走行させ環境施設を見学するツアーで、
私たちのサポーターである向井さんの提案で鳥取県の環境ネットワークが企画された事業です。

最初に到着したのは、境港市にある三光(株)潮見工場で、廃棄物を処理してる大規模な会社でした。
可燃ゴミを収集し熱エネルギーを一定にする為薬品を添加し、燃えムラがないように合理的に処理されていました。
また、ゴミのリサイクルは完璧で、固形燃料化が徹底され、工場の廃熱でさえヒラメの養殖に利用されていました。
先端の廃棄物処理とエネルギーの回収能力を実感しました。

次に見学したのは、和田にある(株)エコマ商事という廃プラスチック類の再生建材を加工している会社でした。
主にペットボトルのキャップを主原料にし、エコマウッドを開発されました。
ペットボトルのキャップはポリプロピレンといって最も軽いプラスチックです。
それを溶かし木材の形に再利用するのです。

出来た材木は木と同じように木工工具で加工が可能です。
主にエクステリアで大活躍、公園のベンチや釣り桟橋やプランターに変身しています。
水に濡れても腐らず劣化が少なく耐久性にも優れています。
景観も損ねず循環型素材として優れものです。

最後は吾亦紅でした。
廃天ぷら油から粘性のあるグリセリンを薬品を加えて除去し、BDFを製造し
車の燃料として再利用される工程を見学しました。
ガソリンが将来は枯渇される言われていますが、
この事業は循環型社会形成という視点からとてもよい事業だと思いました。

どの事業所もリサイクルが徹底していて環境保全への独自の工夫がなされていました。
そして環境諸問題が山積する中、将来への頼もしい展望が開けたと感じました。

さらに強く感じたことは、環境保全に取り組むためには
工場で機械化される以前の段階で、私達一人一人の取り組みがいかに大事かということです。
というのは、各家庭から可燃ゴミや資源ごみをきちんと分別する行為がリサイクルの原点ということです。
それをしないと次の段階へはつながりません。

可燃ゴミの中に不燃ごみが混ざっていたら三光(株)さんはお手上げです。
ペットボトルのキャップの中に缶のふたがまざっていたら(株)エコマさんもお手上げです。
実際素材にはならないものが混ざっていて分別が大変だと言っておられました。

また、王子製紙さんで見学した時も、割り箸の中にステンレス製のスプーンが入っていました。
機械に笑われないように、また機会に迷惑をかけないように人間一人一人が正確に分別する義務があるのです。
「リサイクルされてもされなくてもゴミは正しく分別」なのです。
人生は「終わりよければ全てよし」ですが、ゴミに関しては「初めが良くないと全てダメ」と言いたいです。
(保護者 島林昌子)



泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか 実施レポート(1)
泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか 実施レポート(2)
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