NO団体名主な企画内容
34 京都市立栗陵(りつりょう)中学校 ワンダーフォーゲル部(京都府) 「自給自足の生活を求めて ~命の大切さを学ぶ~」
活動で赴くフィールドの環境や歴史についても学び、清掃登山では山域の豊かさを持続・保全していくSDGsへの理解を深める。また、合宿に「釣り」を取り入れ、命をいただくことを改めて実感し、自然の恵みに感謝する心を養うなど、登山技術だけでなく人間力の育成を図る。

速報レポート6 中央アルプス山行(目指せ!3000m級の山)

活動日: 2024年 7 月 24 日( 水 )~26日(金)
活動場所: 木曽駒ヶ岳~駒ヶ根キャンプ場(長野県駒ヶ根市)
参加人数: 小中学生 10 人 / 指導者  4 人 / 合計  14 人

<活動内容>
 今年度は例年以上に物議を醸し出した夏山行き。何故なら、、、
 今年度の新入部員はとってもやる気があり、練習態度も◎。先輩たちもその姿を見て、昨年度よりも良い雰囲気で練習が出来ています。1年生はワンダーフォーゲル部に良い空気を入れてくれています。これは!ぜひ!1年生も一緒に夏合宿のアルプス山行に行きたい!
 当初提案した北アルプスは、「初心者(1年生)連れて行くのに安全が保証されるのか?」
 すったもんだの末、当初の予定より1泊減らしロープウェイのある中央アルプスは木曽駒ヶ岳に落ち着きました。結果、天候には恵まれませんでしたが全員が登頂!予定していた川も濁流となっており入れませんでしたが、それもまた良し。後輩は先輩の姿を見て学び、先輩・後輩の絆が深まった山行きとなりました。

 一時は土砂災害で道路通行止めのニュースが流れ、他の行き先を考えたり今年度は(実施できるのか!?とハラハラしましたが24日午前5時51分、無事に学校最寄り駅の醍醐駅から出発しました。
 予算の関係上、貸し切りバスはとんでもない。鈍行で名古屋駅へ!そこからは高速バス&路線バス&ロープウェイがセットになったお得な切符を使用。ますは駒ヶ根バスターミナルまで高速バスの旅。名古屋駅は乗り換えで歩いただけでしたが、初めて降り立った部員多数。「都会~♪」と感激していました。
 バスターミナル近くの公園でお昼を食べ、路線バスに揺られて歩き、キャンプ場着。
 手早くテントを建てます。何も言わなくても3年生が後輩にテキパキ指示しています。昨年度までとは違う部員たち、、 川遊びしようと思っていた田切川は、前日までの雨で濁流に。ざんねん。。。なのは大人だけ。
部員の切り替えは早く、キャンプ場内の小川で必死の水遊び。存分に川遊びを楽しみました。


テント設営

川遊び

 たっぷり遊んだ後はお楽しみの夕ご飯。春合宿でつくった「豚丼」バージョンアップです。作る過程も、美味しく食べる時間も楽しんだのはもちろんのこと、春合宿の時は「先輩にお任せ♪」だった1年生部員も率先して片付けをおこなっていました。ゴミももちろん最小限。
 1日目の振り返りを書いておやすみなさい。明日はいよいよアルプスに挑戦です。


夕食準備

洗い物もしっかり!

 2日目は朝5時起床。それよりもっと早く、日の出より先に目覚めている部員たち。パッキングも前夜に済ませ、登る気満々です。空はあいにくの曇り空。路線バスでロープウェイ乗り場のしらび平へ。このバスが「マリオカートみたいやった」。。。バス酔い部員発生。
 ロープウェイに乗り、7分乗車で一気に2612mの世界へ。気温は14℃、一面ガスの世界です。楽しみにしていた眺望は全く!ありませんでしたが、とっても涼しい♪ 稜線にのってからは寒いくらいでした。例のバス酔い部員は何度も(もうやめよう)と思ったようですが、何とか持ち直しました。
 そして歩き始めること2時間半。一人の脱落者もなく、木曽駒ヶ岳登頂!途中、雷鳥の親子にも遭遇。
 アルプスならではの貴重な体験が出来ました。


2,612m

ガスガス!

稜線のりました。ガスガス。


全員登頂!

 下山開始。1年生部員一人は体力の限界。みんなで声かけし、彼のペースに合わせて下山します。途中、たくさんの登山者とすれ違ったり、追い越されたり。その度に「こんにちは!」「がんばってください!」と挨拶をかわす部員たち。「山で会う人っていい人ばっかりやな」という声があがります。最後の最後にずーっと霧がかっていた天気が晴れてきて。オットセイ岩など、景色も楽しめました。結果論ですが、ずっと天気が良かったら暑くて1年生はリタイアしたかも。結果的に全員が涼しく歩けて良かったです。満足。


オットセイ岩

 キャンプ場に帰ってからも体力有り余る部員たちは筋トレ大会。盛り上がっていました。
2日目の夕食も協力して美味しくできました。振り返りを書き、みんなで話して、、楽しい夜はあっという間にふけていきます。


キャンプ場でも筋トレ

 3日目、早くもキャンプ場を後にする日です。起床→朝食→テント撤収。干している間は川遊び。パッキングに苦戦する1年生。ここでも先輩が何も言わなくても声かけしたり、手伝っています。
京都の夏に比べ、とっても涼しかったです。名残惜しくキャンプ場を後にして帰路につきました。
 帰りのバスが遅れ、電車が1本後になるということはありましたが楽しい道中が長くなったので良しとします。
あっという間、でもとっても充実した、ある部員曰く「ぎゅっと凝縮された」3日間でした。
 翌日は朝からみんなでお片付け。先輩からの有り難い一言。参加した全員にとって、貴重な体験になったことがみんなの話しぶりから伝わってきました。忘れられない夏の思い出となりました。

<子どもたちの感想>
・先輩や先生が優しくしてくれて、とても楽しい合宿になった。
・先輩が「~しよう」とみんなに声をかけてくれて有り難かった。
・みんなで全力で楽しめてよかった!
・先輩と仲良くなれて、遊べたのでとても良かった。
・山を歩いているときに挨拶をすると返してくれる人や会話してくれる人がいたので、人と人とのつながりを感じられた。
・景色があまり見えなかったけど、景色が全てではないしみんな頑張っていたので嬉しかったです。なかなかないことなので良い経験になりました!
・きつかったけど、登り切ってすごく達成感が味わえた。
・人に気遣いをしたり、マナーを守ってしっかり行動できたと思う。次の合宿でも当たり前のことを守っていきたい。
・自分たちで作ったごはんが美味しかった。食べるときもだが、作っている時が一番わくわくした。
・山の中で自然を感じられて楽しかったが、テントの中で寝るときは暑すぎて死ぬかと思った。
・合宿中に食べたごはんはとても美味しかった。
・山登りはとても寒く、厳しかったがたまに雲が晴れて景色がきれいだった。
・友達がみんな面白くて、1日が早く過ぎていった。もうこの日は来ないんだと思った。
・バスがマリオカートみたいで、すごく酔って泣きそうだった。でも、みんなが見守ってくれたのと、みんなが頑張って登っている姿を見ると元気が出て、いつの間にか治っていた。
・雷鳥の親子が遠くからでも見られてかわいかったので嬉しかった。
・山の上はとても涼しかった。霧で景色は見えなかったけど、楽しく登れた。



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