NO | 団体名 | 主な企画内容
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34 |
京都市立栗陵(りつりょう)中学校 ワンダーフォーゲル部(京都府) |
「自給自足の生活を求めて ~命の大切さを学ぶ~」 活動で赴くフィールドの環境や歴史についても学び、清掃登山では山域の豊かさを持続・保全していくSDGsへの理解を深める。また、合宿に「釣り」を取り入れ、命をいただくことを改めて実感し、自然の恵みに感謝する心を養うなど、登山技術だけでなく人間力の育成を図る。 |
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速報レポート8 渓流釣り~鮎の友釣りに挑戦!~
活動日: 2024年 8 月 22日( 木 )
活動場所: 八ツ淵の滝~ガリバー青少年旅行村(滋賀県近江高島市)
参加人数: 小中学生 10 人 / 大人 2 人 / 指導者 2 人 / 合計 14 人
<活動内容>
今年の夏は、栗陵中学校ワンダーフォーゲル部の新たな取り組みとして「渓流釣り」にトライしました。ほとんどの部員が釣りそのものは初めての経験です。当初の予定ではブルーシートテントを張ってキャンプをする予定でしたが、昨今の部活動事情により日帰りとなりました。加えてこの夏の猛暑により「川はヌルヌル、魚もぐったり」との情報が入り、行き先変更を考えても現地までのバスの本数が激減していたり、、当日まで雨がちで実施二日前、川は濁流。
実現そのものが危ぶまれましたが、当日は見事に快晴。川の水も透明。晴天の中、初めての釣り竿に苦戦しながらも釣りを堪能しました。相手は生き物。そんな簡単には釣れません。それもまた良し。たまにやってくる「引き」。その感触はわかっても、釣り竿をたぐり寄せ、網ですくうのがまた難しい!!「やったー、2匹目!」捕まえようとした直前、網をするり。悔しがる部員たち。釣り糸ごと逃げられた部員もいました。難しい。でも楽しい。捕まえた魚でまた友釣り。いつまでも川で釣り竿をたらしていました。全員が連れたわけではありません。でも、それがまた楽しい。「次こそは!」と燃える部員たち。
鮎の友釣りに加え、生き餌でオイカワ釣りにも挑戦。結果、カワムツとゴリが釣れました。生きた虫をつかんで釣り針に刺すのも一苦労。はじめは「やってください。。」と怖じ気着いていましたが、「だんだん慣れてきた!」釣った魚の口から釣り針を外すのにはもっと苦労。
がっちり飲み込んでしまった魚は引きちぎらないととれません。結果、口から流血どころか内蔵が出てきてもちろん死んでしまいました。「・・・」ふだん、スーパーで売っている魚もこうして泳いでたんだな、と実感している様子でした。
名残惜しく川を後にし、ブルーシートを使った簡易テントで日陰を作ってお昼ご飯。釣った魚を塩焼きに、、というわけにはいきませんでしたが(人数ぶんは釣れなかったため)、スイカ割りをしたり夏休み最後の活動を存分に楽しみました。ロープワークも教えてもらい、充実した思いでに残る1日となりました。
直前まで天候等に左右された今回の釣りキャンプ。(釣りが初めて!)という部員が多く、楽しみにしている部員たち。自然相手なので仕方ないとはいえ、前日まで行き先、川の状態、天気、、とやきもきしました。
当日はこれまでの心配が嘘のよう!空は晴れ渡り、気持ちの良い天気。最終は大阪湾に注ぐ京都桂川の源流、京北町とはいえ30℃は超えています。でも!沢靴を履き、川に入ったら気持ちいい!これまでの心配は杞憂でした。
さて、いよいよ竹竿を持って鮎の友釣りに挑戦です。竹竿の先に糸をつけ、手作りしてくださっていた竿を直前に折ってしまい落ち込む部員も。前途多難です。釣り糸を装着するのに苦戦。ようやく体制が整い、釣り開始。「なるべく沖に泳がせて、、」とアドバイスを受けながら釣りをします。
竹竿を持って川へ出発!!
釣り糸装着。難しい。。
鮎の友釣り開始!
ずーっと竿をたらしていると、(あ、今ひいた!)という感触がわかってきます。でも、難しいのはここから。引きがわかっても、そこから取り込むのは至難の業です。石に引っかかり、友釣りの鮎ごと紛失して大ショックの部員。
(引いた!)とわかったのに引き寄せるのに失敗する部員。一番悔しいのは、「釣れた!」と引き上げたのに、網に入らなかった、、、網を持っていた部員はしばらくショックで座り込んでいました。
相手は生き物、とにかく「待つ」ことが大事。ちょっと交代、、の直後に本日1番大きい鮎が釣れました!「交代しいひんかったら良かった、、」とつぶやく部員。そう簡単には釣れません。(いつかは、、)とひたすら釣り糸を垂らして鮎を泳がせます。いつまでたってもやめられない。
生き餌をつけてオイカワ釣りにもチャレンジしました。まずは、餌探し。川の中の石をひっくり返して幼虫を探します。つかんで釣り針にぶすり。簡単ですが、「うえ~きもちわるい」と躊躇する部員たち。おそるおそるつけると、付けが甘くて餌だけ食べられてしましました。ちーん。だんだん慣れてきて、大きい幼虫にもブスリ。小柄ながらもカワムツが釣れました!が、しかし。釣った魚から針をとるのに一苦労。魚の口の奥深くに針がささっており、エイっと抜きたくても、、まださかなは生きてるし、痛いやろうし、、とおっかなびっくり。なんとか外せましたが、魚は弱っています。釣りを続けている間にぐったり。そしてご臨終。複雑な顔の部員たち。
餌をつけます
大きいの釣れた!
(もうちょっと釣っていたら釣れるかも!?)といつまでも川にいたい気持ちでいっぱいでしたが、名残惜しく川をあとにします。翌々日が鮎の網釣りの解禁日ということで何人かの釣り人がやってきていましたが「その竹竿で釣ったの?すごいね」と言っていただきました。
鮎の友釣りのポイントは「1に場所、2におとり鮎、3に腕前」だそうな。釣れる度におとり鮎を交代していくので、生きのいい鮎で釣りができるとのこと。なるほど、、もし、釣り始めに感じた「引き」をモノにしていたら新鮮なおとり鮎になってたくさん釣れていたかも、、とくやしい部員。魚も必死。簡単には釣れないことがわかったことも良い体験です。また来たい!と早くも気持ちが次のシーズンを見据えていました。
テント設営
釣りを終え、お昼ご飯。の前にブルーシートを使ってテントをたてて日陰をつくります。今回は泊まりではなく、真昼の日差しを遮るために高さも欲しいのでポールを使用。プルージック結びでロープをくくりつけます。ロッククライミングの時に習得したはずが、忘れている部員。。ペグを打ち付け、ブルーシートの四隅を自在結びでくくりつけます。ブルーシートがたれてこないように支柱も用意。無事に日陰が出来ました。ロープをきれいに収納できるよう、エビ結びも教わりました。学校帰ってもやってみよう。
鮎は人数分釣れれば塩焼きにする予定でしたが、残念ながらそれは叶わず。釣りの初心者軍団、その代わりに夏の風物詩スイカ割りを楽しみました。
簡単には釣れないからこそ奥が深くて面白い。ふだん食べている魚は全て、本来は生きて泳いでいたことに気づきました。夏の楽しい思い出と共に、貴重な体験が出来た1日となりました。
スイカ割り
<子どもたちの感想>
・ふだんなかなか出来ない体験が出来たので良かった!
・釣りを初めてやって、釣れなかったけどとても楽しかった。
・餌をつけるのが大変だった。
・スーパーで売っている魚もこうして泳いでいたんだと思った。
・川に入れて最高だった。
・鮎が釣れて良かった。
・釣れなかったのでまたやりたいと思った。
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