NO団体名主な企画内容
38 池田市公益活動推進協議会(大阪府) 「第4回 まちの遊学舎 里山・あそび隊」
五月山をフィールドに活躍する全ての団体、地域の保護者、行政がひとつになり、子どもたちの自然体験をサポートし、地元の伝統や里山を守る後継者を育成する活動。中学生がジュニアリーダーとしてプログラム会議に参加することで、子ども達にとって魅力的なプログラムを企画する。

速報レポート2 「虫をみつけよう」

日  時 6月17日(日)9時30分~14時
場  所 五月山
参加人数 里山・あそび隊隊員   46名
     里山・あそび隊 保護者 10名、幼児 4名
     指導者 計11名 スタッフ 3名
◆第2回活動テーマ 「虫をみつけよう」

グループの森の健康診断2回目は、グループの樹を中心とした調査地で昆虫採集をしました。普段見過してしまう落ち葉の下の土壌生物や、森の昆虫等をじっくり観察し、食物連鎖の底辺を支える生き物と植物とのつながりを学びます。また、長年五月山の麓に住んでおられる方のご好意で、毎年庭で産卵するモリアオガエルの卵塊を観察させていただいたり、大阪府からの依頼で、スギ・ヒノキの間伐材の有効利用を図るためナメコの試験栽培に協力したりと、里山の暮らしを体験しました。

内 容】

(1)五月山で虫探し(9時45分~11時45分)
昆虫が好きなひとも、嫌いなひとも、手に手に捕虫網と虫かごをもって集合。
各グループで決めた森の調査場所まで、昆虫採集をしながら移動しました。
ひと月ぶりに逢ったグループの樹の著しい成長をめざとく見つけ、隊員から歓声があがりました。記録に残し、名札をつけて「6月の樹」と記念撮影。
周辺の土壌の健康チェックも兼ね、落ち葉をめくり土の中にすんでいる虫も採取しました。ザトウムシ、オオゴキブリ、ムカデなどの生き物が数多く見つかり、成熟した雑木林であることが確認できました。









(2)捕まえた虫の観察(11:30~12:00)
採集した昆虫を緑のセンターまで持ち帰り、図鑑で調べて、グループ発表の時間を設けました。夜半まで降り続いた雨の影響もあり、それほど種数は多くありませんでしたが、普段家の近所では目にしない毛虫や甲虫、トカゲなど28種類が見つかりました。虫は苦手と言っていた隊員も、採取した昆虫を図鑑で調べるのには積極的に参加し、食い入るように見つめていました。
虫カゴの中でムカデがほかの虫を補食する大迫力の場面にも遭遇し、「食う・食われる」という食物連鎖を身をもって体験することができました。









(3)昼食 緑のセンターでお弁当(12時~12時45分)
昼食後、里山あそび隊の活動を支援する方から、あそび隊の子どもたち一人一人に、ガンバ大阪の帽子がプレゼントされました。早速子どもたちは、午後の活動からおそろいの青い帽子をかぶっていました。

(4)ナメコの菌うち(12時45分~1時30分)
『スギ・ヒノキの間伐材の有効利用を図るため、ナメコの試験栽培に協力してほしい』と、大阪府から依頼があり、ナメコの種駒2000個の提供を受けました。池田で里山保全ボランティアに取り組む『五月山グリーンエコー』にスギの間伐をお願いし、直径15cm、長さ90cmのスギ丸太約30本に種駒を打ち込みました。あまり利用されることなく放置される間伐材ですが、ナメコ栽培の資源として循環利用する新しい試みに挑戦です。
みんなでいただくお味噌汁の具として登場するかも?楽しみです。ナメコの菌うち(12時45分〜1時30分)
大阪府からナメコの菌をいただいて、隊員みんなで杉の丸太に菌うちをした。
杉の丸太は、五月山グリーンエコーのみなさんが伐ってくれたもの。はやければ、みんなでいただくお味噌汁の具として登場するかも?





(5)モリアオガエルの卵塊の観察
毎年、この時期、お庭の水辺の木に、モリアオガエルが卵を産みに集まるという地域の方のご好意で、お庭を訪問し観察させていただきました。森の不思議がつまっている白い泡のかたまりに、みんな釘付けになりました。
自然と人間が折り合いをつけ共生する豊かな里山のくらし。その一端に触れる良い機会をいただきました。総勢60人以上の訪問を、快く受け入れてくださりありがとうございました。地元の方の「みんなで自然も子どもを育もう!」という志に感謝です。





あそび隊 きょうの大ニュース/感想/気づき

・ かえるのたまごがふわふわでした。で、あわみたいだった
・ ムカデがでかくて「こわかったなぁ」
・ モリアオガエルがあと少しでつかまえられたのにとくやしかった
・ おおきなミミズにあえておもしろかった
・ ムカデとザトウムシを同じ虫かごに入れたら、ザトウムシの頭をムカデが食べた
・ モリアオガエルのあわがおうちにできていたこと
・ でかいけむしがいた
・ 山の下のほうでもむしはたくさんいます
・ なめこをうえたのがたのしかった。
・ カシワマイマイ(けむし)はふとくて とげもたくさんあってこわかったよ
・ ざとうむしを10ぴきいじょうとったよ

リーダーから

・ 自分たちの木を決めた後、じっくり木と向き合い観察する隊員が増えた
・ 前回教えてもらった「食べられる葉」をたくさんの木の葉から見分けて、口にしている隊員がいました。吸収のはやさに驚かされました。
・ 調査というと、ものさしをもってきて計測して…と考えていたが、子どもは直感的に「大きくなってる」とか、「伸びた!」とか、「葉がおおくなった」と、口々に叫びだした。実際に成長していた。すばらしい観察眼だ。
・ あそび隊いわく「お城かお寺やとおもってた」昔ながらの日本家屋の邸宅に招かれ、足を踏み入れ、そこに見たこともないカエルのたまごを見つけたこと、すべてが日常のなかの非日常。五月山でもっともっと面白いこと見つけよう。

森の健康診断 <グループの木> 2012.6.17

オレンジ班 : クリ     
気づいたこと
 全体としてあまり変わらず。
 青木さんの背とクリの木の目印をくらべたら、約5mmのびていた。
 虫がいた。クモやアリです
 せがたかくなっていた。すこしのびた。

きいろ班  : ヤマザクラ  
気付いたこと
 はっぱがふえた
 ちょっとのびた
 ちいさい虫がいた

あお班   : ウワミズザクラ
気づいたこと
 ササのはがふえた
 つつじの葉がふえた
 はっぱがたくさんになっています
 前来たときよりも葉がすこしさいていた
 げんきにそだってた

みどり班  : ヤマザクラ  
気づいたこと
 はっぱのいろがまえよりこくなっていた
 はっぱがふえていたよ
 大きくなったり、はっぱも多くなっていた
 虫はいっぱいいた

ピンク班  : イヌビワ 
気づいたこと
 実が2〜3個あったけれど、ずべてなくなっていた
 新しく実が1個できていた
 となりのガマズミの木は花があったのに、なくなっていた
 空はほとんど木や葉におおわれている
 はながなくなった

きょう里山・あそび隊がみつけた虫

調査日:2012年6月17日(日)午前中
天候:曇りのち晴れ(前日 雨だった)

トカゲバッタカナブンアリの幼虫
カエルホタルガヨシカレハガアリのタマゴ
毛虫(?)カシワマイマイガの幼虫カシワマイマイ
カミキリムシナメクジゴミムシカノコガ
カタツムリムラサキシジミミミズハナムグリ
(ベニイロ)
ムカデムカデザトウムシヨツボシハムシ
コガネムシカナヘビウマオイクモ

    合計 28種



速報レポート1 「いろんな葉っぱを集めよう」
速報レポート2 「虫をみつけよう」
速報レポート3 「郷土の祭りをもりあげよう」
速報レポート4 「五月山ナイトハイク」
速報レポート5 「水の中の生き物をつかまえよう」
速報レポート6 「やきいもを焼こう」

■別年度のレポート
2011年度 まちの遊学舎 里山・あそび隊 実施レポート

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