NO団体名主な企画内容
20 福井県山岳連盟(福井県) 「「わくわく!ふくいの山探検隊」~県外の山で遠征探検をしよう!~」
ロングコースの沢登りやロッククライミングなどの山岳連盟ならではの登る探検にチャレンジし、全員が助け合いながら頂上を目指す。子どもたちの冒険心をくすぐる企画。

速報レポート

日 時:平成24年8月11日(土)~12日(日) 1泊2日
場 所:愛知川渓谷(滋賀県)&御在所岳前尾根(三重県)  宿泊:菰野町鳥居道山キャンプ場(三重県)
参加者:小学2年生から5年生 13名(男6名、女7名) 大人 3名 計 16名
指導者:福井県山岳連盟会員 7名(うち日本体育協会公認山岳スポーツ指導員有資格者3名)
活動内容1:8月11日(土)

〇開校式(9:10~25)
前日までは暑い日が続き、この週末も期待していましたが、あいにく天気予報はあまり良くなく、現地の滋賀県愛知川へ向かう途中もパラパラと雨が降ったりして、やや気落ちした状態で現地に到着しました。すると念願の太陽が顔を見せ、隊員みんなは、元気にハーネス(安全ベルト)、ヘルメット、ライフジャケットの装備を着け準備万端の状態となり、出発点となる林道で開校式を行いました。
今回、天気が不安定で沢登りが心配ということで1家族(大人2名、小学生2名)が、当日欠席となりましたが、他の隊員たちはこれから始まる探検にわくわくしているように見えました。
開校式は、福井県山岳連盟理事長のあいさつではじまり、班分けをして、隊長から今回の探検の内容を説明しました。


開校式風景(理事長あいさつ)

〇沢登り(シャワークライミング)探検(11:00~16:00)
いよいよ探検の開始です。班ごとにそれぞれ目的の「天狗滝」をめざして、登山道を進んでいきます。途中、愛知川を徒渉するところがあり、隊員たちは石伝いに渉るのが面倒なのか、暑いせいか、川に飛び込んで渡っていきます。「天狗滝」は登山道から外れているため、ロープにつかまりながら下っていき、1時間半ほどでやっと「天狗滝」に到着しました。「天狗滝」は高さ5m、幅1mほどの滝で両側は切り立った状態で登ることができませんが、滝の裏側に入れば、中は階段状になっているために滝の上に登っていくことができます。この沢登り探検は隊員みんなでこの滝を登るのが目的となっていました。
その前に腹ごしらえということで、沢の水で冷やした冷や麦を食べます。隊員は、かなりおなかが減っていたようで何回もおかわりをする隊員もいました。腹ごしらえが終わり、いよいよ滝登り(シャワークライミング)に挑戦です。ハーネス、ヘルメット、ライフジャケット等の装備を再チェックして、隊員ひとりひとりがまずは滝に向かって泳いでいきます。水の流れがはげしく、なかなか滝つぼに近づけませんが、がんばってとりつきます。そしていよいよ滝の裏側に入るのですが、滝の上からはゴウゴウと勢いよく水が落ちてくるので、目を開けていることができませんが、それでも隊員たちはスタッフの補助をかりながら元気に滝の裏側に入っていきます。なんとか入ることができ、そのまま裏側を登り、滝の上に出ます。子供たちはおじけづいたかと思いきや、水の冷たさをものともせず、果敢にシャワークライミングに挑戦していきますが、水の勢いに負けて、倒れたりしながら、それでも他の仲間たちの声援を受け、やっとの思いで全員が滝を登り切りました。そのあとも淵に飛び込んだりして遊んでいます。水の冷たさなんかへっちゃらみたいで、何度も何度も飛び込んでいました。
全員がシャワークライミングを終え、下山にかかります。急に天気が崩れ、遠くで雷が鳴り始めました。増水すると危険なため、急いで沢を下っていきます。なんとか大ぶりになる前に林道に到着しましたが、装備をはずしていると、子供たちの恐怖の声が聞こえてきました。そうです、鈴鹿の沢の洗礼をうけたのでした。参加者23名中、8名がヒルにやられました。くっついているヒルをとって絆創膏で応急処置をしておきます。車に乗り込み、まずはお風呂に入り、その後、キャンプ場に向かいました。


沢に飛び込んで渡っていく!

ロープで滝の所に!

冷や麦で腹ごしらえ!


滝つぼに向かって泳ぐ!

滝の裏側に入る!

滝の裏側から滝の上に登る!


滝の全景。水は冷たく、勢い強いけど!

飛び込むよ~!

冷たいけど気持ちいい!

〇ナイトフォックスハンティングゲーム(20:30~21:00)
 雪山登山の時に、雪崩などで雪にうまった人を助け出すために、雪にうまった人をさがすのが「ビーコン」(遭難者捜索用発信器)です。今回、夕食後、雨も上がったので、この「ビーコン」を使って犯人(フォックス:きつね)をさがしだす「フォックスハンティングゲーム」をやりました。スタッフ5人のうちひとりが犯人役となり、5名がそれぞれ怪しい行動をとりながら夜のキャンプ場内を逃げてもらいます。各チームの隊員で協力しながら逃げる犯人をさがし、一番早いチームは、男の子3名のチームで、約10分で犯人を見つけてくれました。その後、バンガローに戻り、就寝。

活動内容2:8月12日(日)

〇ロッククライミング探検(6:15~12:00)
 いよいよ探検2日目の始まりです。早朝5時に起きてまずは朝食を食べます。おにぎりを食べて探検に備えます。荷物を片付けてバンガローの掃除をして出発します。登山口は車で5分ほどなので、駐車場でハーネス、ヘルメットを着けて、ロッククライミング探検の準備をします。まずは一般登山道を使い、岩場に向かいます。途中、おおきな砂防ダムがありました。ここ鈴鹿山系では4年前の水害により、途中の山小屋なども大きな被害に遭いました。そのためおおきな砂防堰堤を作っているのです。その説明をスタッフから聞いて、いままでスリット型ダムを見たことのない隊員たちはいろんな質問をしていました。再び岩場に向かって出発です。途中からロープを付けて一般登山道から離れます。ここからはロッククライマの世界です。隊員たちも少し緊張しながらこれから登る岩場を眺めます。ロッククライミングは、ロープをつけているとはいえ、落ちるとけがをします。隊員たちは、こわさを勇気でかきけして、岩場に向かって出発します。この岩場は高さで200mほどあり、そのまま頂上に突き上げています。この岩場を登り、全員が無事、御在所岳頂上に登らなければなりません。隊長から、落石やロープが引っかかったときは隊員が協力しながら登っていくことを説明し、岩場に挑みます。学年の大きな隊員が下の子の様子を見ながら協力して登っていきます。岩場を登りだして2時間で御在所岳前尾根の一番高いところ(P1)に到着しました。隊員みんなで大喜びです。多少、足や腕に擦り傷を作った隊員もいましたが、無事、隊員全員が登頂しました。ここからは一般登山道に戻り、御在所岳頂上に向かいました。頂上に着くと、観光客の方々から、あんな岩をロッククライミングして登ってくるなんてすごいねと言われ、鼻高々の隊員もいました。昼食を食べ、装備をはずしていよいよ下山です。下山途中に自分たちがさきほど登ってきた岩場を再確認し、下山していきました。


砂防ダムの説明を聞く。

岩場の前でがんばるぞ~!

高いけどこわくないよ!


みんなで協力しながら!

ちっこいけど負けないぞ!

最後の岩場を登り切る!


前尾根トップ(P1)到着!

御在所岳頂上で記念撮影

登った岩場を眺める!

〇閉校式(14:45~15:00)
 2日間の探検が終わり、みんな、すべての探検に満足しているようで、まだまだやりたらないという感じでした。閉校式では、修了証書、参加賞(チキンラーメン、記念メダル、カラビナ、スイス土産等)を全隊員に渡し、最後は隊長からのみんなへのお願いで、この「2012わくわく!ふくいの山探検隊」を終了しました。
 お願いとは、「山は仲間との助け合い、思いやりがないと登れません。この2日間の探検でそのことは十分に体験できたと思うので、家でも、学校でも、その助け合いと思いやりを忘れないでほしい!」
    


修了証書と参加賞をゲット!



■別年度のレポート
2022年度 「失われた登山道をさがそう!探検チャレンジ・キャンプ」 実施レポート
2021年度 「地図にない道を歩いて自分だけの地図を作ろう!冒険チャレンジ・キャンプ」 実施レポート
2020年度 登山技術で災害をのりこえよう!~防災チャレンジ・キャンプ~ 実施レポート
2019年度 「ふくい冒険満喫!レッツ!チャレンジ・クライミング」 実施レポート
2016年度 「福井元気国体をめざして!レッツ!チャレンジ・クライミング」 実施レポート
2014年度 「わくわく!ふくいの山探検隊」~県外の山で遠征探検をしよう in 鈴鹿石水渓谷!~ 実施レポート
2011年度 『2011わくわく!ふくいの山探検隊』〜ふくいの山を親子で探検しませんか?〜 実施レポート
2010年度 わくわく!ふくいの山探検隊 〜ふくいの山を親子で探検しませんか?〜 実施レポート

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