速報レポート１

〇はじめに
　福井県山岳連盟では、１０数年前から登山の技術や装備を使って、子供たちに冒険心のある遊びの場の提供としてこの体験を実施しており、この体験を通して仲間同士で助け合うことの大切さを再確認し、学校生活や社会生活もがんばってもらいたいと思っています。
８月２０日（土）
〇開始式（11：15～11：45）
　新型コロナの関係で参加予定の子供２名が前日にキャンセルとなり、また、当日、午後から大雨洪水警報の出る中での冒険チャレンジ・キャンプの波乱の幕開けとなりました。
　会場の福井県立奥越高原青少年自然の家に集合し、自然の家の入所式を室内で行い、その後、冒険チャレンジ・キャンプの開始式を行いました。今回、県内に大雨洪水警報が出ており、この地域では２週間前に大きな水害が発生しており、大雨に対する安全性を考慮して、プログラム内容の変更をしなければならないので、参加した子供達にもその変更内容を説明しました。変更内容は、初日のメイン体験の沢登り体験を翌日に実施し、本日のプログラムを体育館での室内ジップライン体験に変更しました。

奥越高原青少年自然の家挨拶

プログラム変更の説明

〇室内ジップライン体験（13：00～16：00）
　昼食後、体育館に集まり、室内ジップライン体験を行います。ジップラインでは山岳救助で張ったロープがあまりたわまないよう、チロリアンブリッジというロープの張り方をします。予定していた屋外では、まず木に登って木と木の間に張ったロープでジップラインをするのですが、体育館内では、ジップラインのロープを張るための強固な支点が必要となり、体育館の天井の梁からロープを張るため、登る高さが通常より高くなります。また、登るときに木なら足をかけるところがあるので楽ですが、今回は完全に空中状態で登らなければならないのでかなり難しくなります。実際に子供たちに実演しました。これが怖くてジップラインを体験しない子供がいることを心配しましたが、全員がこの難しい体験に挑戦してくれました。
まずはロープを使って体育館の上部の手すりまで登りますが、なかなかてこずっています。手の力で登るのではなく、うまく足を使って登ってもらいます。少しすると慣れてうまく登っていきます。その後、ジップライン用のロープに安全ベルトを付け替えて準備万端です。うまく体育館の下の方に滑っていけるかな？秒読み開始です。スタッフの秒読みでスタッフが手を離すと、スピードを付けて下に向かって滑り出します。滑り出す前はこわいと言っていましたが、いざ滑り始めると、滑りながらピースを出す余裕も出てきました。なかには４回も挑戦する子供もいました。

体育館でジップラインの説明

まずは上まで登ります！

秒読み開始です！

スタート直後は少しこわい？

余裕のバンザイ＆ピース！

着地準備に入ります。

〇室内トレジャーハンティング体験（19：00～20：00）
　夕食後、外は大雨が降っているので、奥越高原青少年自然の家の中で行います。雪崩などで登山者が雪に埋まった場合にその人を探すための装置（アバランチビーコン）を使って、施設内に隠したビーコンをさがし、そこに書いてあるクイズを解いてもらいます。ビーコンは２ヶ所に隠しました。先ずはビーコンの使い方を説明し、８グループに分かれて一斉にスタートです。雪山では２０分以内に埋まった人を探さないと、生存率がかなり下がります。早いグループは３０分もかからずに戻ってきていましたが、２０分をめざしているみたいで、トップなのに悔しがっていました。早く戻ってきてもクイズの答えが間違っていてやり直しているグループもいました。今回は女の子３人グループがトップでした。

各グループにビーコン配布

ビーコンを手にウロウロ！

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