NO | 団体名 | 主な企画内容
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町田市立つくし野小学校 ビオトーププロジェクト(東京都) |
「「2013 町田市立つくし野小学校ビオトーププロジェクト シーズンⅧ」」 大都市近郊住宅地に居住する児童へ対する『体験的環境学習活動』の提供「いのちと環境を、親子で地域に学ぶ」をキャッチフレーズに、1年間で基本的な自然体験を一通り経験できるよう、作物の栽培・川遊びや森遊び・たき火・ヤゴの救出・カブトムシ相撲大会など、「土・水・空気・火・生命」の各分野をイメージした活動を展開する。 |
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速報レポート3 「町田市立つくし野小学校第5学年特別授業『キャリア教育(生き方教育)』」
実施日:2013年3月19日火曜日
参加者:児童66名(第5学年1、2組全員)、先生3名(途中見学3名)、講師他2名
2013年3月19日火曜日、学年末が近く、短縮授業だった町田市立つくし野小学校5年生1・2組の3時間目、4時間目に、「キャリア教育(生き方教育)」という特別授業の講師をしましたので報告をします。
この授業は、校長先生に頼まれたもの。
社会の様々な職業の人を招いて5年生にお話をしてもらい、将来の職業選択の参考にしてもらうことが目的なのだそうです。
とても準備期間が限られていましたので、お返事するときに迷ったのですが、何故、ビオトーププロジェクトの活動をしているかなども合わせてお話してよいという事だったのでお引き受けしました。
平日でしたので、会社は休んで対応しました。
プログラムは、3時間目を『 職業とは? 建築設計とは? 』、4時間目を『地球で生きていくということは?環境学習の必要』と題して、お話ししました。
3時間目のはじめに私の娘が小学生だった時、妻が娘にプレゼントした「13歳のハローワーク」(村上 龍著)という本を紹介しました。
この本のホームページを利用して、世の中には数えきれない種類の職業があり、一つ一つが社会 全体を支えて成り立っている。
かっこよさそうなもの、お金持ちになれそうなもの、自慢できそうなもの、人を助けられそうなもの…といろいろあるけれど、簡単になれて、お金持ちになれて、みんなから尊敬されるような職業はなかなかない、でもみんな自分に一番ふさわしい職業を探している…と話しました。
サラリーマンの項目はないけれど、いろいろな専門性をもった人が集まっているのが会社という組織だというお話をしました。
みなさんは建築家のイメージって、どんな風に思っているか聞きました。
CMでも出てくる職業ですしね…。
人が活動する空間のほとんどすべてに建築や土木の構築物があります。
そして、人間は自分たちが暮らしやすいように、地球の環境を変えてきました。
でもその結果困ったことも起きています。
建築は、時代が変わっても必要性は変わりません。
時代の要請と技術と経済の結晶が建築…そんなことを考えて私は建築を学びました。
町田市役所の設計者の槇 文彦氏が審査員だった学生のころ取った雑誌の賞、賞金、財団からもらった奨学金のお話しをしました
私が勤務する設計事務所「(株)松田平田設計」は所員数350人くらいの規模です。この業界では国内で10位以内の規模です。いろいろな部署があり、いろいろな専門性と役割を持った人たちが協力しあって、いろいろな種類の建物の設計をしています。
勤務先のホームページの写真を見せながら、私がいろいろな建物の設計に関わってきたことをお話ししました。
東京芸術劇場の改修の仕事など、大規模で特殊な施設の場合、専門的な部分は社外の専門家に手助けをしてもらうこともお話ししました。
建築や環境に係る資格や登録にはたくさんの種類があります。
私が持っている資格の1級建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、認定ファシリティマネージャー、シニア商業施設士といった資格について実物の資格証を見せながらお話ししました。
1級建築士は、合格率が10%ほどの難関の国家資格の1つです。
しかし、社会の変化はとても激しく、建築系の資格だけでは足りなくなっていると感じ、環境系や生物系の勉強をして、1昨年2級ビオトープ計画管理士を取り、昨年1級ビオトープ計画管理士に合格しました。
さらに今年、環境大臣認定の環境カウンセラー(事業者部門・市民部門)にて環境省に登録されたお話をしました。
社会はどんどん変わっていく、必要となる知識や知見はどんどん増えていく、だから勉強し続けなくてはならない…とお話ししました。
私が所属している日本建築家協会会員(JIA)の協力で、子供向けのパンフレット「建築家って、何をする人?」というパンフレットと「はじめまして日本建築家協会です。」というチラシを全員にプレゼントすることができました。
建築家の責任、建築家の社会的使命…といったお話しもしました。
私が仕事をしている「(株)松田平田設計」について、HPを使って紹介しました。
82年ほどの歴史がある、日本有数の設計事務所の一つです。
つくし野小から松田平田設計が設計した、東京工業大学すずかけ台キャンパスP2棟、南町田共同ビルの2つが見えることもお話ししました。
私がこれまで担当してきた建物はどんな種類で、どんなものがあるかを、写真を使って紹介しました。
あなたが知っている建物はあったかな?
私は、30年近い時間の中で、色々な種類の建物の実現に関わってきました。
建物が完成するまでは、いろいろな苦労があり大変だけれど、建物が竣工して、その建物を多くの人が使い、役に立っていることを知るときが、大きな喜びだという話をしました。
また、建築主に引き渡された後は、もう自分の手を離れてしまうけれど、放送や報道で建物が紹介されたりしているのを見る時、自分の娘や息子が活躍しているのを知るような思いがして、幸せに思う…とお話ししました。
4時間目は、ビオトーププロジェクトのお話しと、環境学習についてお話ししました。
『町田市立つくし野小学校ビオトーププロジェクト』は、もう丸7年の歴史があります。なぜ、だれが、こんな活動を始めたのかをお話ししました。
これまでの成果として、いろいろな賞の受賞をした事をお話ししました。
団体としては、「ビオトープづくりコンテスト銅賞」「環境教育優良校」など
個人としては、「地球にやさしい活動報告コンテスト入賞」「家族力大賞‘11入賞」「こども環境大賞優秀賞」などです。一部をプリントして配りました。読んで下さいね…。
この活動の1年間で実施した12回以上のプログラムを紹介するために、井上さんが作って下さったビデオをみんなで見ました。
とても盛り上がった部分がありましたね…。
今年度は、受賞式の様子がTV番組「朝ズバ!」で紹介され、「おはスタ」「おはスタ645」という2つの子ども向けTV番組の取材を受け、放送されたこともお話ししました。
最近、『地球・環境にやさしい』という言葉が良く使われます。これは、どういう意味でしょう?
私が生きてきた50年以上の期間で、人類は急にたくさんの石油を使うようになり、もう地球の石油はほぼ半分使ってしまったのです。みなさんが私の年齢になるころは、もう石油はなくなっているのです。
人間の活動の結果、地球の温度は、どんどん高くなっています。3月19日なのに、もうサクラがたくさん咲いています。氷河が解けて、海面が高くなっているという報道を耳にします。
『エコ・スクール』という言葉を知っていますか?
私は「中央区立明石小学校」という築80年以上の震災復興小学校の建替えの業務を担当しました。その業務の中で、在校生向けの「わたしたちの学校ができるまで」という小冊子を作りました。中央区のお許しを頂いて、これもまた全員にプレゼントすることができました。
つくし野小は古いタイプの小学校ですが、最新の小学校の様子はどんなふうになっているか、どのように環境に配慮した計画がなされているかを説明しました。
これから皆さんが生きていく時代は、エネルギーや環境問題が大きな課題になり続けるはずです。
今日のお話のまとめとして、
わたしからのメッセージとして
「この地球という星で生きていくということは?未来は君たちのもの!」
というお話をしました。
「宇宙船地球号から人は逃れられない。地球はすべての生き物のもの。」
「今の時代に、地球の資源を使い切ってはいけない。明日の世界はきみたちのもの。」
「THINK GLOBAL! ACT LOCAL!」
…こんなお話しをしました。
みんな、よく聞いてくれてありがとう!!
最後に、みんなにもらった拍手がとてもうれしかったです。
サポートしてくださった桑木さんありがとう。
5年生の担任、保科先生と田中先生も聞いてくださいました。
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