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16 町田市立つくし野小学校 ビオトーププロジェクト(東京都) 「「2013 町田市立つくし野小学校ビオトーププロジェクト シーズンⅧ」」
大都市近郊住宅地に居住する児童へ対する『体験的環境学習活動』の提供「いのちと環境を、親子で地域に学ぶ」をキャッチフレーズに、1年間で基本的な自然体験を一通り経験できるよう、作物の栽培・川遊びや森遊び・たき火・ヤゴの救出・カブトムシ相撲大会など、「土・水・空気・火・生命」の各分野をイメージした活動を展開する。

速報レポート5 「畑でおイモや作物を作ろう!」

実施日:2013年5月18日土曜日
参加者:児童29名、未就学児7名、保護者26名、講師、顧問他4名

5月18日(土)、本年2度目の活動を実施しましたので活動報告をします。

幸い晴天に恵まれた1日となりました。小学校の東門に集合し、参加者の確認をしてから徒歩で、新しい畑に向かいました。



新しい畑は、セントラルパークのすぐそば、前の畑の3,4倍の広さがあり、3段構成。一番下の段は柿の木などの果樹の畑、2段目はお話しスペース、一番上の段は畑という構成です。いろいろな活動が出来そうで、夢が広がります。

午前中に、井上さんや河田さんがブルーシートを広げ、タープを張って、休む場所を作ってくれていました。

はじめに私から、お話をしました。
人間は、いろいろな生き物(動物や植物)のさまざまな恩恵(めぐみ)のおかげで生きていられる・・・とお話ししました。



食べ物を手に入れるには、スーパーマーケットに行けば、100円玉で食べられるものが買えるけれど、その食べ物がどんな風に作られているかを知ることは、とても大切なことと思う。100円を出せば、これから作るサツマイモはいくつも買えるかもしれないけれど、自分で汗をかき、草をとって、収穫をし、料理して食べてみると、食べ物を作ることの大変さと共に喜びも感じられるというお話しもしました。今日植えた、ベニアズマ、ムラサキイモという2種類のサツマイモは、秋に収穫し、12月の活動で、みんなで料理して食べることにします。
また今日は、サツマイモ以外に、スイカ、ミニトマト、ナス、キュウリ、プリンスメロン、エダマメなども植えました。

畑で野菜を作るときに大切な、輪作障害(りんさくしょうがい)のお話をしました。
ちょっとむつかしかったけれど、サツマイモは同じ場所で毎年、続けて作ることが出来るけれど、キュウリや、ソラマメやダイコン、ニンジンは、1-2年、間をあけないとうまく育てることはできないのです。ジャガイモやゴーヤ、ピーマンは3-4年、間をあけないといけません。トマトは5-6年です。もっと驚くのは、エンドウ、スイカ、ナスは7年以上も間を開けなくてはいけないなんて、驚きです。



今日畑にまく、牛フン、トンプン、ケイフン、苦土石灰、化成肥料の役割のお話をしました。
昔は、人のフンも肥料にしていた時代があったけれど、今は使わない・・・でも、人の暮らしや命は、空気や水、窒素や炭素やエネルギーの循環(ぐるぐるめぐること)の中にある、生き物の色々な特性を生かしながら、太陽のエネルギーで私たちの命は支えられている…というお話をしました。



今年から、この畑を使い始めることになるので、中村さんがあらかじめ耕しておいてくださいましたが、土の中には石ころがごろごろ。みんなで一つずつ取りましたが、これがなかなか大変。とってもとっても、土の中なら石ころがごろごろ。
1か所に集めましたが、量にびっくり。



それでも何とか、中村さん船崎さんの活躍で、うねを作ることが出来、「船底植え」の形に苗を植えることに気を付けながら、植えました。
ベニアズマを100本、ムラサキイモを100本近く、みんなで植えることが出来ました。








ビオトーププロジェクトの看板を、以前の畑と同じように掲げ、みんなのサインも掲げました。今回は、場所が広いので、掲示スペースもやや大きく作れました。地域への活動内容を発信できたら・・・と思います。



さらに、柿の木の下を掃除し、堆肥置き場も作りました。畑にまく堆肥も自給自足出来たらいいな・・・。また、選定枝は、12月のたき火の回でも使えそうです。

時間がかかってしまったので、カボチャなどの苗の植え付けは、解散してからの作業にしましたが、みんななかなか帰りたがらず、ずっと手伝ってくれた人たちもいましたね・・・。ありがとう。
スイカやミニトマト、メロンは7月の活動の時、みんなで食べられるといいね・・・。




今年度の活動は、町田市児童青少年課の町田地域子ども教室助成、独立行政法人国立青少年教育振興機構の「こどもゆめ基金」の2つの助成が正式に決定したお知らせをもらったというお話をしました。「こどもゆめ基金」の活動は「体験の風をふかせよう」という、ノボリを立てて活動することになっているので、基金から送っていただいたノボリの説明もしました。
集合写真も撮りました。今日は人数が多かったので、整列が大変でした。



この活動の創設者、田村健治先生(元つくし野小学校校長:現町田市教育委員会)、顧問の中村一幸さん、高見元久さんが本日のゲストでした。
新しい畑のお隣に住んでおられるSさんの奥様が、途中から加わって手伝って下さったのが、とてもうれしかったです。ご近所の理解の中で、畑の作物が育つといいな・・・。

今回は、たくさんの参加者が来てくれました。
特に、隣の小学校区から1家族が参加してくれました。また、学区内から未就学児がおばあちゃんと一緒に参加してくれました。友達に、この活動の事を聞いて参加してくれたのです。この活動は、地域に開かれたものでありたいと願っていますので、とてもうれしく思いました。



ことしも、畑の隅に「お世話ノート」を入れる収納ボックスを移設しました。お世話してくれた人は、何をしてくれたかを書いてくださいね。皆のやさしい気持ちに見守られて、おイモや作物がすくすくと育つことを願っています。よろしくお願いします。
ありがとうございました。



おまけ
次の日、19日日曜の朝、心配になって一人で畑を見に行ったのです。
そうしたら、エダマメのウネにネットが掛かっていました。昨夕の内に、中村さんが掛けてくださったのです。また、そうこうするうちに、中村さんが軽トラックで現れて、水を苗に蒔いてくださいました。ご自宅から近いこともあるけれど、心をかけてくださって、とてもとてもうれしく思いました。

ありがとうございました。



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