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16 町田市立つくし野小学校 ビオトーププロジェクト(東京都) 「「2013 町田市立つくし野小学校ビオトーププロジェクト シーズンⅧ」」
大都市近郊住宅地に居住する児童へ対する『体験的環境学習活動』の提供「いのちと環境を、親子で地域に学ぶ」をキャッチフレーズに、1年間で基本的な自然体験を一通り経験できるよう、作物の栽培・川遊びや森遊び・たき火・ヤゴの救出・カブトムシ相撲大会など、「土・水・空気・火・生命」の各分野をイメージした活動を展開する。

速報レポート10 第6回活動「畑を見に行こう!カボチャを学ぼう!」

実施日:2013年9月14日土曜日
参加者:児童17名、未就学児3名、保護者17名、講師、顧問他7名(合計44名)

天気予報は、「午前中は晴れ。午後からくもり」というもので、降水確率も高くなくありませんでした。そこで、午前中からタープ張りの準備を始めたのですが・・・。小雨というにはちょっと強い雨が降りだしました。それでも雲の動きをインターネットで調べ、午後からは雲が無くなり、止むはずと判断し作業をしました。午前中から一緒に作業して下さった青木さん、船崎さんに感謝です。

幸い午後からは、天気も回復し、日差しが出てきました。小学校の東門に集合し、参加者の確認をしてから徒歩で、畑に向かいました。

新しい畑は、セントラルパークのすぐそば、前の畑の3,4倍の広さがあります。この春から色々な作物を作り、収穫もできています。


(出典:Google)

タープの下に広げたシートに全員が座って、活動開始です。

はじめに私から、お話をしました。

実は、今日の活動は川に行って、水について学んだあと、魚などを取る内容を予告していたのです。けれど、事前に2度ほど活動場所を下見してみると、環境を示す数値が回復しておらず、この活動で皆といっしょに行くには少し懸念されることから、急きょ活動内容を畑での活動に変えたことをお話ししました。

ブログでも紹介していますが、つくし野小学校ビオトーププロジェクト8年間の活動で培った環境学習のノウハウ(くふう)を他の地区の子供たちにも提供したいと考え、この活動とは別にベネッセコーポレーション、東京海上日動、多摩大学の先生、いくつかの大学の学生さんたち10名ほどと一緒に、10月末に多摩センター駅周辺で盛大に開かれる「ハロウィンin多摩センター」の催しに、環境学習のプログラムを出展する準備を進めています。
そこでやろうとしている「ハロウィン・カボチャクイズ」を一足先にみなさんに披露することにしたのです。

いつものように、10問の3択クイズですが、私がすべてを出題するのではなく、若い大学1年生のお姉さんと入れ替わりで、出題することにしました。




ちょっとサービスクイズが多く、どれも正解というのをいくつも入れてしまいましたが、カボチャのことがわかりましたか?
意外に良く食べられるようになったのは最近の事なのだとかとか、カボチャには多くわけて3種類の系統があるけれど、ものすごくたくさんの種類がある…なんていうことがわかりました。

カボチャだけでなくて、キュウリ、ウリ、ピーマン、トウガラシ、ナスなんていう身近な作物も、もともとの原種の遺伝子が持つ力をいろいろに引き出して、様々な特徴をもった作物が世界中でつくられるようになっている…というお話をしました。
「生物多様性」というのは、難しい考えだけれど、こうやって身近な作物について勉強してみるといろいろ知らなかったことがわかって、いいな・・・と思いました。



クイズとお話しの後は畑で収穫です。

トマトはこのところの雨のせいで、実が割れてしまっていたものが多く、残念でした。
7月から8月にかけて、高温と少雨の時に収穫したものは、本当に本当に驚くほどのおいしさでしたから…。赤くなってしまったピーマンもいくつか採れました。



茶豆(エダマメの一種)は、外見からは実がついているように見えるのですが、どうも何かが悪かったのか、中身が入っておらず・・・。収穫はあきらめました。

カボチャは、小さい種類から大きい種類まで、またこい緑色のものから茶色のものまで、様々にたくさん取れました。きょろきょろと探している子供たちの姿が、印象的でした。後で数えてみると、30個以上もありました。参加者全員で、持ち帰ることが出来ました。







クイズの時にお話ししましたが、植えたつもりのない謎の作物(ウリの仲間???)が巨大に成長し、畑にゴロゴロしています。
長さ50~60センチ。直径も20センチほどあり、なかなかの重量感です。




どうやらこれは、カボチャを植えたときに台木に使われていた、トウガンかカンピョウのようなのです。数年前も同じようなことが起こり、この時はもっと直径が大きくずんぐりしたウリが取れましたのですぐにカンピョウと分かったのですが、今年はどうも細長い・・・。でも、この皮の堅さはトウガンとも普通のウリとも思われず・・・。細長いカンピョウの実はあるのだろうかと、謎は深まり・・・。

お話しの中で、台木(だいぎ)と接木(つぎき)のお話をしました。
それぞれの植物のいいところを組み合わせて、強くておいしい作物が取れるように、人間が考え出した作物を作る方法だという事をお話ししました。サイボーグのようですね…。

集合写真も撮りました。雑誌社の岡本さんが、専属カメラマンのようにいい写真を撮ってくださいました。これだけの収穫物があるとなかなか壮観です。



お盆のころに畑の空いている場所にソバをまきました。
ソバは成長が早いのであっという間に大きくなって、もう白い可憐な花を咲かせていました。



岡本さんが写して下さった、ソバとツルナシインゲンの花の写真がこちらです。
なかなか、かわいらしく可憐な花です。
ツルナシインゲンの収穫はちょっと早かったですね…。




活動時間は、空もようもあり、短めにしましたが、なかなか内容豊富な活動になりほっとしています。

本日のゲストは、平嶋さん、ベネッセコーポレーションの金森さん、イトーキの岩井さん、月刊誌「スクールアメニティ」の岡本さん、それに今日は問題の出題で活躍してくれた北里大学1年生の小松さん、三澤さんでした。

今回の活動は、児童17名、未就学児3名、保護者17名、講師、顧問他7名の合計44名でした。天気が怪しかったし、急にプログラムを変えたけれど、たくさんの参加者がありました。活動を終えた後、夕方遅くに雨が降り出し、本当にホッとしました。
今回も学区外からの参加が2家族ありました。
ありがとうございました。

活動の終了後、参加してくれた6年生と畑のお隣のSさんのおうちに、ご挨拶に行きました。
また、夕方遅くなりましたが、私一人で、畑を貸して下さっているENおばあちゃんのところに、カボチャを持って、報告とお礼に伺ったことも合わせて報告しておきます。

おまけ。
その日の夜、参加者の「SH君のお母さま」から写真付きでメールをいただきました。
「SHの母です。
冬瓜?干瓢?でスープと浅漬サラダを作りました。
すごく美味しいですよ!」



トウガンだったのか、カンピョウだったのかわからない中で持ち帰ったウリがさっそく晩ごはんになったようで・・・。たぶん私はカンピョウだったと思うのですが、ウリのなかでもトウガンもカンピョウも、実の部分にあまり味がない!特にカンピョウはすかすかした身なので、煮ると煮汁を良く吸い込んで、おいしく仕上がるのではないかと・・・。
私も1つもらって、カンピョウを作るのではなく生のまま料理してみるのだったと悔やみました。でも、この活動ならでは、生物多様性、植物・作物の色々な力を感じていただけたエピソードとなりました。
SH君のお母さん、ご報告ありがとう!うれしかったです。

おまけのご報告でした。



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