NO団体名主な企画内容
32 高槻市立第六中学校・自然観察研究会(大阪府) 「「母なる川・淀川」 見よう・知ろう・考えよう・行動しよう」
淀川の水から水道水が作られていることを知る生徒は少ない。河川や校区の自然環境の観察・調査を継続的に実施し、河川の現状や季節による変化などを子どもたち自らの目で見てもらい、環境や安全に対する意識を高める。

速報レポート4 鵜殿のヨシ原を観察

実施日:7/28(火)
実施場所:淀川・鵜殿のヨシ原付近
参加者:部員7名、指導者1名

 鵜殿のヨシ原(うどののよしはら)は、大阪府高槻市鵜殿から上牧に広がり、宇治川・桂川・木津川が合流し、淀川となる合流地点から5kmほど下った淀川右岸にあります。学校から自転車で20分くらいです。広さ約75ha、長さ2.5kmと、面積が甲子園球場の18個分あり淀川流域でも最大のヨシの群生地です。野鳥や動植物の貴重な生息地で数万羽ものツバメのねぐらにもなっています。大阪みどりの百選、関西自然に親しむ風景100選にも選定されています。またここから今年話題?になっている「麒麟が来る」に関連した天王山を望むことができます。この鵜殿に生えるヨシは、高さが3mほどの大形のヨシで太く弾力性があり、古くから雅楽の篳篥(ひちりき)の蘆舌(ろぜつ、西洋管楽器のリード部分に相当)として使用されており、1945年(昭和20年)頃までは、毎年100本ずつ宮内庁に献上されていました。今でも宮内庁楽部で使われている蘆舌は、すべて鵜殿産のヨシで作られています。ヨシの成長や外来植物の広がりを減らすため毎年ヨシ焼きが行われます。今年は雨のため中止になりました。中まで入ることはできませんが、例年と変わらず成長しているように見えます。ヨシ原のまわりに排水用の水路があり、水質と生物調査を行いました。

水質:気温30℃、水温26℃、COD7
生物:スジエビ、ヌマエビ、ギンブナ、アメリカザリガニ、ブラックバス
  ヨシは水質浄化作用があると聞いていますがきれいな水とはいえません。ザリガニがたくさんいました。ただ、すべてオスでした。雌は卵をかかえて隠れているからでしょうか。在来種は持ち帰り、水槽で展示します。外来種はエサか畑の肥料にします。


ヨシ原(6月下旬)

自転車で移動

水路を観察


アメリカザリガニ

パックテスト



速報レポート1 芥川の観察(河川の観察、水質検査、ゴミ調査)
速報レポート2 淀川のワンド観察
速報レポート3 「ハグロトンボ調べ隊」調査会に参加
速報レポート4 鵜殿のヨシ原を観察
速報レポート5 セミの観察
速報レポート6 「ハグロトンボ調べ隊」調査会に参加②
速報レポート7 十三干潟の観察
速報レポート8 プールの水質・生物調査
速報レポート9 セミの観察②
速報レポート10 芥川の観察②(河川の観察、水質検査、ゴミ調査)
速報レポート11 淀川のワンド観察②
速報レポート12 盆休み前の活動
速報レポート13 淀川資料館の見学
速報レポート14 生物多様性センターの見学
速報レポート15 プールの水質・生物調査②、セミの調査③
速報レポート16 三川の観察
速報レポート17 「ハグロトンボ調べ隊」調査会に参加③
速報レポート18 淀川のワンド観察③
速報レポート19 プールの水質・生物調査③
速報レポート20 「ハグロトンボ調べ隊」調査会に参加④
速報レポート21 桂川の観察
速報レポート22 淀川のワンド観察④
速報レポート23 淀川のワンド観察⑤
速報レポート24 「ハグロトンボ調べ隊」調査会に参加⑤(最終回)
速報レポート25 淀川のワンド観察⑥
速報レポート26 大阪湾を目指し淀川を下りましたが・・・
速報レポート27 芥川の観察③

■別年度のレポート
2023年度 やってみようSDGs(琵琶湖淀川水系の観察を通して) 実施レポート
2021年度 琵琶湖・淀川水系 「調べ隊、守り隊、知らせ隊」 実施レポート

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