NO | 団体名 | 主な企画内容
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43 |
NPO法人森と海の学校(山口県) |
「山や海での遭難や災害など、生命の危機から生き抜く基礎的技術を学ぶ 「サバイバル・匠の学校」」 生活の基礎となる火起こし、ノコ・金ヅチの使い方、自転車のパンク修理、魚のさばき方、釣具の仕掛けづくりなど、各分野の専門家(匠)による6回の講座と講演を実施し、生き抜く力となる技術力を養成する。 |
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速報レポート5 講座3:自転車屋さんが教えるパンクの修理と分解整備
日時: 9月13日(日)午前10時〜午後4時
場所: 森と海の学校
参加人数: 9名
講師:「ラビットストリート宇部店」代表 為近光夫
岡村精二(森と海の学校理事長、日本レクリエーション協会上級指導員)
岡村里美(日本レクリエーション協会インストラクター)
加藤道子(森と海の学校事務局)
岡村海志(森と海の学校事務局)
江藤修三(元小学校校長)
スタッフマニアル
案内の内容 スパナやドライバーで自分の自転車を分解し、パンクの修理を学び、整備して再度組立てる。
事務局物品 受付名簿、コロナ対応(マスク、消毒液)、屋外テント、ターフ
水缶(麦茶、氷)、紙コップ(人数分)、スタッフ用弁当:6個購入
教材(10名分):パンク修理セット、潤滑油、錆取り用ブラシ、自転車カバー、バルブセット
紙ヤスリ、1.8m角ブルーシート
個人持ち物 スパナ各種、ドライバー(+−)、プライヤー、ペンチ、タオル2枚(汚れてもよいもの)、
紙皿(分解したナット入れ)2個、弁当、水筒、マスク、軍手
時刻 | 講座内容 | 場所 | 備考 |
09:00 09:30
10:00
10:30 11:00
| スタッフ打ち合わせ:準備 受付開始(名札) ※保護者の自動車は、駐車場へ ※待っている保護者がいれば、2階控室を用意 サバイバル・匠の学校 第3講座開校式 岡村塾長挨拶:趣旨説明 スタッフ:講師紹介・ 挨拶:為近光夫講師、江藤修三先生 自転車についての説明、乗り方、構造 工具の使い方指導 パンクの修理の仕方 (見本的に1台のみ行う:岡村の自転車) | 玄関
| 加藤 駐車場:海志
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12:00 | 昼食:各自弁当、お茶 | 1階 | 天候によっては屋外 |
13:00 15:00 15:30 15:45 | 分解整備、組み立て、試運転 片付け 終了式 解散 | 屋外
2階
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※作業上の注意:刃物を人に向けない。指先のケガに、細心の注意。
※コロナウィルス感染予防のため、マスクを必ず着用させる。
実施に当たっての課題
①会場確保
コロナウィルス感染拡大のため、公共施設の広い会場が使用できなくなり、近所の自治会館での開催を検討した。しかし、雨天の場合、屋内だけでは手狭なので、最終的には「森と海の学校」の教室で分散して、自転車の分解・組み立て作業を行うことにした。
開催前日が雨で、小学校の運動会が順延となり、「匠の学校」に参加できなくなり、2名欠席し、参加者8名で実施した。
開校式と講義は教室内で行い、パンクの修理や分解・組み立て作業は屋外の駐車場で実施した。
天候は曇りで、一時雨がパラついたが、何とか開催することができた。
②大工道具
事前確認で工具のない家庭が3軒あったが、「これを機会に」ということで、工具セットをホームセンター等で購入して頂いた。
基本的な工具については、4セット、事務局でも用意した。
パンク修理セット、バルブ、自転車カバーなどは100円ショップで参加人数分購入した。
講座
09:00 スタッフ会議で講師の為近光夫さんと、講義の内容と時間配分について打合せを行い、講義は2階の教室、実技は屋外の駐車場で行うことにした。
午後3時終了を目安に指導することも確認した。
参加予定の受講生は10名だったが、前日の雨で運動会が順延となり、2名欠席したため、8名で開催した。
10:00 開講式で、講師の為近さんを紹介したのち、自転車の構造、歴史、部品の大切な役割などパワーポイントを交えた講義を受けた。
最新式のマウンテンバイクも見せて頂き、値段が100万円と聞いてビックリ。
自転車の車輪が細い針金(スポーク)36本で支えられており、1本でも折れたり外れたりすると、どうなるか?
実験的に、子どもにクリッパーを使って2本切らせて、その歪み具合を見せて頂いた。
また、タイヤの構造、チューブに付いているバルブの種類について、見本を見せながら教えて頂き、ムシゴムの役割を学んだ。そして、虫ゴムの取り換え方法については、子どもたち自身が全員体験した。子どもたちは目を輝かせて、一つひとつの実験や作業を食い入るように見つめ、その集中力に感心した。
実技(パンクの修理)
11:15 駐車場で実施
初めに講師の為近さんがパンクの修理の仕方を、全員の前で実演したあと、子どもたち全員に、小さな穴の開いたチューブを手渡した。
①ポンプでチューブに空気を入れ、水の入った容器の中に浸けると、パンクした部分から泡がプクプクと出る。
②指でその部分を押さえ、位置を確認して、その場所に爪で印をつける。
③タオルで水気を取り、空気を抜いて、その部分をペーパーで擦る。
④広めにゴムノリを付けて、3分放置。
⑤パンクした部分に貼るパッチを用意して、貼る側のシールをはぐ。
⑥パンクした穴の部分が、パッチの中心部分に来るように貼る。
⑦パッチをしっかり押さえ、表面のシールをはぐ。
⑧タイヤに空気を入れて、容器の水に浸け、空気の漏れがないか確認して修理完了。
ところが「あれれ!」なぜか、修理をした場所とは違う場所から、泡がプクプク。
なんと、パッチを貼る場所を間違えてしまった子どもが4人。
小さな穴なので、途中で見失ってしまったようだ。
失敗して初めて子どもたちは「印をしっかりつけること」、「確認すること」の大切さに気付いたようである。
何事も経験、いい勉強になったようだ。
12:15昼食(各自弁当)
実技(分解整備)
13:15
自転車の分解・組み立て整備
初めに講師から、スパナ、モンキー、ドライバーなどの工具の使い方を教えて頂き、講師自身がスパナを使って車体から前輪を外し、車輪から特別な工具を使って、ホイールからタイヤを外し、チューブを取り出す作業を見学した。
そのあとで、子どもたちは自分の自転車の前輪を取り外す作業を始めた。
スパナを前輪のナットにかけ、反時計回りに回すと外れることを、身を持って学んだことは大切な体験だ。
ホイールからタイヤを外し、中からチューブを完全に取り出し、再度、ホイールにタイヤを入れ込むとき、大きな力を必要とせずにできる方法も学んだ。
組み立て作業をしていると、ナットを失くしてしまい、懸命に探している子どもがいたが、これも「外したナットやネジは必ず、皿などに入れて管理する」ことの大切さを学ぶ機会になった。
最後に、ペダルを外す作業を習った。
取り付け部分は逆ネジになっており、時計回りに回して外すことを初めて知った子どもたちは、理由を講師に問い、自転車を漕ぐときに外れないようにするために、逆ネジになっていることを初めて学んだ。
最後に、潤滑スプレーや錆取りで車体を磨き、最終チェックをして作業を終えた。
15:00
閉校式で、子どもたちの感想を聞くと、
「工具を使うことの楽しさを知った」
「自転車のパンクの修理は自分でします」
「パンクの修理をするときは、位置を間違えないようにします」
「逆ネジがあることを知った」
「部品にはそれぞれ大切な役割がある」
「分解したあと、ネジやナットを失くさないように入れ物に入れておきます」
などの意見があった。
為近講師からは「私も楽しく講義ができました。みんなが真剣に話を聞いてくれ一生懸命、作業をしている姿に感動した」という総評を頂いた。
速報レポート1 参加者募集の案内
速報レポート2 講座1:火起こしの技術と燻製づくりを学ぶ①
速報レポート3 講座1:燻製づくりと火起こしの技術を学ぶ②
速報レポート4 講座2:大工さんが教えるノコとカナヅチの使い方
速報レポート5 講座3:自転車屋さんが教えるパンクの修理と分解整備
速報レポート4 講座4:釣り名人が教える魚の釣り方
速報レポート7 講座5:板前さんが教える「包丁の砥ぎ方・魚のさばき方」
速報レポート8 第6講座「夢を叶えるライフサイクルプランの作成」
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