NO団体名主な企画内容
43 NPO法人森と海の学校(山口県) 「山や海での遭難や災害など、生命の危機から生き抜く基礎的技術を学ぶ 「サバイバル・匠の学校」」
生活の基礎となる火起こし、ノコ・金ヅチの使い方、自転車のパンク修理、魚のさばき方、釣具の仕掛けづくりなど、各分野の専門家(匠)による6回の講座と講演を実施し、生き抜く力となる技術力を養成する。

速報レポート4 講座4:釣り名人が教える魚の釣り方

日時: 10月4日(日)午前8時~午後2時  
場所: 森と海の学校、宇部市妻崎漁港、漁港沖合海域
参加人数: 14名(保護者10名)
講師:「新西釣具店」代表 縄田百合夫
   岡村精二(日本レクリエーション協会上級指導員)
   岡村里美(日本レクリエーション協会インストラクター)
   加藤道子(森と海の学校事務局)
   岡村海志、江藤修三(元小学校校長) 
   西村昌吾、國弘 勤、益冨りんか 
スタッフマニアル

案内の内容 座学:針と糸の結び方、良く釣れる仕掛けの作り方
実技:リールの投げ方、エサの付け方
妻崎漁港での陸釣りとヨットによる船釣りを実践する。
事務局物品 受付名簿、コロナ対応(マスク、消毒液)、屋外テント(小)、救命胴衣、水缶(麦茶、氷)
紙コップ(人数分)、クーラーボックス、救急箱、氷(持ち帰り用)、
釣り道具の予備:竿3本、リール3本、仕掛け、
教材(12名分):釣り針、糸、糸巻、より戻し、おもり、小物ケース
釣りエサ(12名分、小分けパック入り)
個人持ち物 釣竿、リール、持っている釣り道具
エサ箱、昼食(弁当)、水筒、文具、帽子、汚れてもいいタオル、バケツ(小)、マスク、軍手

8時から9時まで講座森と海の学校】、9時30分から実技【妻崎漁港
10時から2班に分けて、ヨットでの船釣りに挑戦(各班1時間30分)。14時解散

時刻講座内容場所備考

07:30


08:00


08:15


09:00
09:15
09:30
10:00
11:30
11:45
13:15
13:45
14:00
2階の会場準備は土曜日に行う
スタッフ打ち合わせ:受付開始(名札)
※保護者の自動車は、駐車場へ
※待っている保護者がいれば、2階控室を用意
サバイバル・匠の学校 第4講座開校式
  岡村塾長挨拶:趣旨説明
  スタッフ:講師紹介・挨拶
縄田百合夫講師
釣り道具の名称、リールの構造
仕掛けの作り方、仕掛けづくり
修了・移動(セレナ8人、エブリイ4人)
現地での指導(救命胴衣着用)
釣りの開始
ヨットで船釣り体験・橋の下付近:A-6名
(下船)
ヨットで船釣り体験・橋の下付近:B-6名
(下船)
陸釣り再開
釣り道具の片付け
修了式・解散

玄関


2階







加藤、益冨







※船釣りの時は、救命胴衣を着用。竿を振り回すときは、周囲に注意することを徹底する。
※コロナウィルス感染予防のため、マスクを必ず、させる。 




実施に当たっての課題

①会場確保
開校式と座学は教室内で行い、実践は妻崎漁港で実施した。
漁港内には数多くの遊漁船が係留されているため、その場所をさけて釣りを行った。天候は朝のうちは一時雨がパラついたが、日中は曇り空で暑くもなく、絶好の釣り日和だった。

②釣り道具の用意と使い方、エサの付け方
釣りを経験するのが、初めてという子どもが7割もいて少し驚いた。
釣り具のない家庭も多く、4人から釣り具の購入申し込みがあり、講師の新西釣具店で用意してもらったが、事務局も保護者向けに5組用意した。
エサはケビを一人ずつパックに入れて用意した。(1パック300円)
エサに付け方、リールの投げ方は、個別指導が必要なので、スタッフや保護者に協力して頂いた。

講座

07:30
 スタッフ会議で講師の縄田百合夫さんと、講義の内容と時間配分について打合せを行い、講義は2階の教室、実技は妻崎漁港に移動して行い、午後2時終了を目安に指導することを確認した。参加予定の受講生は14名だったが、前日の雨で運動会が順延となり、2名欠席したため、8名で開催した。

08:00 開講式で、講師の縄田さんを紹介した。
 縄田さんは俳優の故・松方弘樹さんのマグロ釣りの師匠として有名な釣り師、妻崎漁港を基地に5隻の遊漁船で釣り人を指導している。

座学では
①釣り具の種類
(釣竿の違い、船釣りの道具、トローリング用釣り具などの実物を見ながら学んだ)
②釣る魚によって釣り具や釣り方、エサの種類が違うこと
③針、サルカン(より戻し)、糸と糸の結び方
(針金でつくった大きめ針と細いロープを一人ひとりに用意し、何度も練習させた。プリントや映像を見てもなかなか、理解できない子どももいたが、個別指導をすることで全員習得することができた)
④エサの付け方
(ケビは気持ち悪そうとか、絶対に触れないなどという子もいたが、実践に入ると意外と上手く付けることができた。何事も経験が大切である。)
⑤リールの持ち方、投げ方
(竿とリールの持ち方、握り方、糸を離すタイミングなどを学び、現地で実践することにした)
等をパワーポイントなどの映像を交えて学んだ。









子どもたちは目を輝かせて、一つひとつの作業を職人から学ぶように、食い入るように見つめ、その集中力に感心した。

実技(魚の釣り方)

9:20 妻崎漁港で実施
 初めに講師の縄田さんから漁港での注意事項と釣り場所の確認を行い、釣り道具を持って、釣り場所となる防波堤に移動した。
 竿を伸ばし、リールから糸を取り出して、サルカンを付ける、そのサルカンに針を付け、エサを付ける。その間、縄田さんとスタッフ、保護者はほぼ付きっ切りで対応した。
 いざ、リールを投げようとすると、動作に入る前に糸を竿の先やリールに絡ませる子どもや、重りを後ろに落す子どももいたが、試行錯誤しながら、真っ直ぐに投げられるまでに、何度も練習を繰り返した。
 すると、およそ15分で全員、竿とリールを上手に扱えるようになった。
 子どもたちは失敗を繰り返しながら成長する。何事も経験、いい勉強になったようだ。

10:00
 Aグループ7名は陸釣りを継続
 Bグループ7名は船釣り(34ftのヨットに乗船)に挑戦した。
 子どもたちは桟橋で救命胴衣を着けて、ヨットに乗船して15分機走で港の港外 
 に出て、錨を降ろし船釣りに挑戦した。
 釣りを始めた途端、小さなチヌが釣れたが、その後の反応が悪く3回場所を変えて、キスやハゼ釣りを行い.11:30帰港した。

11:45 昼食(各自弁当)
12:15 Aグループも同様に船釣りに挑戦した。












修了式

13:55
 港の駐車場に全員荷物を持って集合した。手に持ったバケツには、ハゼやキス、カガミドリ(オキヒイラギ)などの魚が数匹。中には10匹以上も釣った子どももいた。
 講師の縄田百合夫さんは、「今日初めて釣りを体験した子どもたちもいると思います。少しでも釣りの楽しさが分かってもらえれば、うれしいです。釣りも奥義を深めれば、もっともっと楽しくなります。研究して見て下さい。喜んでもらえてうれしいです」と話した。
 閉校式で、子どもたちの感想を聞くと、
「リールの付いた竿を使って、初めて投げたが、糸から手を離すタイミングが難しかった。家でも練習します」
「エサを付けるのが難しかった。最初、気持ちが悪いと思っていたが、慣れたらどうってことないことがわかった。もう一人でも釣りに行けます。」
「家に帰って、料理して食べます。お父さんに食べてほしいです」
「来週も、また釣りに行きたい」
などの意見があった。




反省

 発達の特性のある子どもが参加したが、針と糸を結ぶ練習をするとき、スタッフが指導するために、何気なく体に触ったことで、次の動作に移れない状況に陥った、結果的に、漁港での実技に参加できなかった。
 子どもの特性を前もって保護者から伺っておけばよかったと反省している。



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