NO団体名主な企画内容
28 上丹生プロジェクトK(滋賀県) 「子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ」
里山をフィールドに、独自の発想でツリーハウスを作る。また、炭焼きのほか、地元の人的・自然的資源を最大限に活用した自然体験活動をおこなう。

「子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に『ツリーハウス』と『炭焼き』にチャレンジ」 [8/23,24]

日  時:
場  所:
参加者:
 
2008年8月23日(土)、24日(日) 9:00〜16:00
ツリーハウス建設予定の地元の山
23日・・・小学生15名、中学生3名、高校生2名、大人20名
24日・・・小学生13名、中学生2名、大人14名
 <8月23日・ベース製作1日目>

ツリーハウスの最も重要な部分となるベース(床)の製作を実施しました。
事前の案内で地元の人々や、地元以外の人にも広くアナウンスした事もあり、当日は時々雨の降るあいにくの天気にも関わらず総勢40名の参加になりました。当日の作業内容と注意事項(雨も考慮して)を説明し、早速作業に取りかかりました。

ベースとなる木材を山から現場までトラックで運ぶグループ、現場でベース組立の段取りをするグループ、木材の塗装をするグループに分かれ、それぞれのリーダーの指示のもと作業が開始されました。
子どもたちは主に木材の塗装を担当しましたが、中高校生には木材を運ぶ作業にも加わってもらいました。

今回の作業の花形はなんと言っても地上7メートルの木に登り、命綱を頼りに空中作業をするグループです。
地上7メートル、足場もまだ完成していない空間での作業は普通の人なら足がすくんでセミ状態(登るには登ったが木にしがみついて動けない)になってしまいます。

当初、子どもたちに少しだけでも木の上の作業を体験させたい との声も有りましたが
実際の作業内容・装備の面・当日の天候・・・などを考え、今回は見合す事にしました。
横目で空中作業を眺めながらの塗装作業でしたが、ツリーハウスに名前を付けようとか、ツリーハウスに登る階段はロープで作ろうとか、塗った木に自分のサインをしよう・・・など子供たちなりに色々と発想を膨らませている様子でした。

また休憩時間には、木に固定したハシゴに登って普段は見ることの出来ない絶景を楽しんでいました。
早くベースに登りたい気持ちが大きかった様ですが、もうしばらくの辛抱になります。無事事故も無く、子どもたちから早く完成したいとの催促を受けながら当日の作業を終了しました。

 <8月24日・ベース製作2日目>

昨日に続きツリーハウスのベース部分の製作です。
昨日とちがって天候にも恵まれ作業は順調に進行しました。ベース部分も徐々に出来上がり、昨日は上に登れなかった大人の方も床があれば大丈夫と、昨日以上に多くの人が空中作業にあたりました。
とは言っても、ひとつ間違えれば7メートル下の地上に落下する危険も含んだ作業で有ることには違いありません。命綱、安全帯、落下防止ネットと万全の準備で作業に臨みました。

子どもたちには逸る気持ちをグッと我慢してもらい、昨日に引き続き塗装作業を担当してもらいました。
連日参加の子どもはすっかりコツをつかんだ様子で、馴れた手つきで作業を進めていました。

休憩時間には昨日も話題に上っていたツリーハスウに登る階段の話で盛り上がりました。
登る途中も楽しめる工夫が欲しい、登るルートを二つ以上作り登る人が選択できるようにしてはどうか、消防署にあるようにハウスの真ん中に一本の棒を通してはどうか、途中に踊り場が欲しい・・・などなどアイデアは尽きませんでした。

また昼食には会の女性メンバーが作ってくれたカレーライスとトン汁、そして頂いたチキンラーメンと、みんな普段より間違いなく食べ過ぎていました。

満腹で動けない大人と違い、子どもたちは食後の運動とばかり滑車を使ったロープ遊びを始めました。
木材を吊り上げるために設置した滑車でしたが、その時ばかりは子供たちを空中に持ち上げる人力エレベーターに早代わりしていました。
「子どもは遊びの天才」と言うのが、今も変わっていない事に周りの大人たちは作業の疲れを癒されていました。

今回は材料の塗装という地道で根気のいる作業でしたが、途中の遊びタイムもあり、すぐに飽きることも無く思った以上に作業が進みました。
朝から参加できなかった子も合間に顔を出してくれたりし、次回を楽しみに当日の作業を終えました。次回はいよいよ子どもたちにも木の上で作業してもらう事になります。

 <参加者の感想>

・早く完成したツリーハウスに登りたい
・ツリーハウスに泊まりたい
・お父さんと滑車を使って初めて遊んだが楽しかった
・木の上で作業するおじさんはカッコ良い
・木に書いた自分の名前が下から見えて少し照れくさい
・おじさんでなく、みんなお兄さんみたい
・どうして単純な遊びにあんなに夢中になれるのだろうか
・高所恐怖症で高い所はダメ、下から見上げる時間が長くて首が疲れた
・ハシゴに登るのは少し怖かったけど初めて見る景色が気持ち良かった
・久しぶりに食べたチキンラーメンが懐かしく美味しかった
・子どもを見ていると自分自身も若返ったみたいだ
・ベースの木材が太く、木に対する負荷が少し心配
・子どもは自分がそうであった様に、本来自然の中で遊ぶ事が好きみたいで嬉しかった

 <活動の成果・今後の活動>

今回のツリーハウス製作の目的は、
子どもたちに自然体験の機会を与えてあげたい事と、少しでも木や山や森といった自然に対して興味や関心を持ってもらいたい事があります。自然は大切だ、守っていかなくてはいけない・・・と子どもたちも耳にする事があると思いますが、それを実感する機会は大人も含め意外と少ない様に思います。

ツリーハウスは『木が主人公』です。
木に少なからず負荷を与えるツリーハウス、だからこそ一本の木についても真剣に考えなければなりません。木が生き物であるという当たり前の事に気付き、共に共存している事を実感して欲しいと思います。

今回のベース製作に関しては、子どもたちが関わる作業部分はかなり限られました。
空中で命綱を使って作業する大人の姿は、カッコイイと写ったみたいで自分も登りたいと思った子ども多かったようです。
今回のベース作成を通して目的の一部は達成できたかと思います。

ベースが完成し、今後子どもたちに関わってもらう作業内容は急速に増えていきます。
階段製作、デッキ製作、室内の製作、ドアや窓の製作・・・など、より自然を体感しながら、自分達の自由な発想やアイデアが現実の形になっていく事を体験していきます。

ツリーハウスは、製作過程も含め物だけでは図れない、目には見えない様々なことを与えてくれると思います。また当初は遠巻きに見ていた人も、徐々に輪の中に取り込んでいく、ツリーハウスはそんな魅力も秘めている事をみんなが感じ始めてきました。
次回は9月13日にハウスや階段部分の製作に取りかかります。



子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(1)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(2)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(3)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(4)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(5)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(6)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(7)
子どもと、かつて子どもだった大人が一緒に「ツリーハウス」と「炭焼き」にチャレンジ 実施レポート(8)

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