NO団体名主な企画内容
5 観音山丘陵の自然を守るネットワークの会(群馬県) 「カッパピア跡地を覗いて見よう! いたいた、こんな生き物が!」
高崎市観音山丘陵のカッパピア跡地で、探鳥会、里山整備体験、水辺の生き物調べ、昆虫調べ、池の周りの植物観察、トンボ調べなどの体験を行う中で、身近な自然を守るために何が必要かを考える。調査や考えだけで終わるだけでなく、公園設備作業に活かせるように工夫する。

「カッパピア跡地を覗いて見よう!いたいた、こんな生き物が!」 第2回レポート

実施日:平成21年2月~5月

 カッパピア跡地には取り壊し前のプールがあり、水が膝の深さぐらい溜まったままです。
また、谷間を流れる小川もあります。
 これらの水辺に、昨年ヤマアカガエルとヒキガエルが産卵していました。
 今年は、その産卵の様子と周辺のほかの水辺の様子を調べてみることにしました。
 観察したのは、城山小エコクラブのメンバーです。




 ヤマアカガエルは早いときは12月ごろから産卵します。
カッパピアのプールでも2月に20個ほどの卵塊が見つかりました。
一つ隣の谷にある高崎市染料植物園では、ヤマアカガエルの卵のほかに、イモリやモノサシトンボのヤゴも発見しました。イモリは、この辺ではほとんどみられません。
 昔からすんでいる方にお聞きした話では、カッパピアが出来る前にあった池にはイモリがたくさんいたそうです。新しい公園になって、きれいな水の池がよみがえればイモリも住めるかもしれません。
また、城山小学校のすぐ近くを流れる金井沢では、上流にゴルフ場があるため、水が汚れていてカエルの卵はありませんでした。金井沢の一つ隣の太夫沢にはヤマアカガエルの卵塊があり、子どもたちは大喜びでした。

カッパピアのプールではヤマアカガエルのほかに、ヒキガエルもたくさん産卵に来て、紐のような卵をたくさん産みました。そして、たくさんオタマジャクシが泳いでいました。しかし、親のカエルはプールの壁を登れないで溺れて死んでいるものもありました。

カエルは水辺と陸地が両方必要な生き物です。水辺だけでなく、周りの森や、森から水辺へつながっている草地なども必要です。カッパピアが新しい公園になるときには、カエルがすみやすい公園になるよう願っています。