NO団体名主な企画内容
5 観音山丘陵の自然を守るネットワークの会(群馬県) 「カッパピア跡地を覗いて見よう! いたいた、こんな生き物が!」
高崎市観音山丘陵のカッパピア跡地で、探鳥会、里山整備体験、水辺の生き物調べ、昆虫調べ、池の周りの植物観察、トンボ調べなどの体験を行う中で、身近な自然を守るために何が必要かを考える。調査や考えだけで終わるだけでなく、公園設備作業に活かせるように工夫する。

「カッパピア跡地を覗いて見よう!いたいた、こんな生き物が!」 第5回レポート カッパピア跡地「夏休み昆虫観察会」活動報告

実施日:8月4日

 総勢26名の親子でカッパピアの昆虫観察会を行いました。
 カッパピア跡地の基本計画が議会を通過して、上毛新聞に掲載された直後だったので、新聞社の方も取材を兼ねて一緒に歩いてくださいました。(面白がっていましたよ。)
 暑かったですが、雨降り続きで心配していた中、晴天になり幸運の一日でした。虫も雨ではあまり観察できませんから・・・。

 参加した子どもたちは、虫好きな子が多く、積極的に動き回っていろいろな虫を見つけてくれました。ギンヤンマを捕まえた子は大威張りです。小さい子も負けずにバッタなどを捕まえました。子どもは暑いのにあんなに走り回って疲れないのかとびっくりします。熱中症には注意です。途中のおやつではアイスで水分と栄養補給しました。

今回、カッパピア昆虫観察会で観察された昆虫

 蝶    ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、
      スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、キタキチョウ、
      コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、ゴマダラチョウ、オオチャバネセセリ
 トンボ  オニヤンマ、ギンヤンマ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、
      ショウジョウトンボ、ミヤマアカネ、ナツアカネ、ウスバキトンボ、
      クロイトトンボ、チョウトンボ
 セミ   アブラゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ
 甲虫類  ミヤマクワガタの死骸、カブトムシの死骸、
      ハイイロゲンゴロウ(プールの中)、キマワリ、クロタマムシ、
      ルリボシカミキリ、オオヒラタシデムシ、イチモンジカメノコハムシ幼虫
 バッタ類 ショウリョウバッタ、カワラバッタ、ササキリ、ヒシバッタ、オンブバッタ、
      オオカマキリ、コカマキリ
 その他  アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、狩り蜂の種類?

 今回、チョウトンボがいたのは貴重な発見でした。群馬県の準絶滅危惧種です。
 また、カブトムシやクワガタがあまり見られなかったのは、林がコナラ、サクラ、赤松の林だからかもしれません。クヌギや柳があるともっと甲虫や樹液を欲しがる虫が集まるかもしれません。そのような木も植えてもらえるようお願いしたいです。ミヤマクワガタの死骸(頭部分だけ)を発見した子は、頭だけでも憧れのミヤマクワガタなので、大事そうに持ってかえりました。やっぱり、夏の昆虫採集の主役はクワガタだと実感しました。