NO団体名主な企画内容
44 越知町立越知中学校(高知県) 「学校博物館『越知町の生きもの』−調べて、まとめて、記録し、伝える−」
カエルの分析、哺乳類の講義、無人カメラ調査などから、野生生物への興味を喚起させるとともに、身近に生息する生物を知る事で地域愛、郷土愛の醸成をはかる。

第2回 「オタマジャクシの採取とツルグレン装置の実験開始」

実施日:2010年6月4日(金) 14:00~15:50

 この日の授業も越知町立横倉山自然の森博物館の学芸員の方とNPO法人四国自然史科学研究センターの研究員の方に協力をいただきました。
 前半は、マイクロバスに乗り町内の田園地域へ行き、そこに住むオタマジャクシを採取しました。例年に比べ気温が上がらない日が続いたためか、この時期としてはオタマジャクシの数も少なく大きさも小さいように感じました。生徒たちの中には、田んぼでオタマジャクシを獲った経験がない生徒も多く、採取用の小さなオタマをうまく扱えない場面もみられました。前回の授業で数が減ってきていると知ったトノサマガエルを見つけ、目を輝かせている生徒もいました。
 また同時に、前回の授業で作ったツルグレン装置にセットする土壌も持ち帰りました。土壌を採取した時点ですでにヤスデなど数種類の土壌動物が観察できましたが、生徒たちは触ることへの抵抗があり、容器を持つのにも苦労しているようでした。


柴生の田んぼでのオタマジャクシの採取

ツルグレン装置での実験開始

 後半は、学校に戻り理科室で採取してきたオタマジャクシの特徴を観察し、オタマジャクシの目と目の間の幅で2種類に分類することにしました。分類したオタマジャクシをそれぞれ別の水槽に移し、葦を入れることで水質を保てるようにしました。オタマジャクシがお腹をすかせエサをよく食べるようにするために1週間はエサを与えず飼育することを確認しました。
 その後、採取してきた土壌をそれぞれの班が作成したツルグレン装置に載せ、採取容器にエタノールを注ぎ、装置上方に白熱電球のライトを設置して、ライトを当て始めました。ライトは登校時から担当教員が学校を出る時までの間点灯させておきます。一日中点灯させておくことが望ましいのですが、火災の心配もあり、夜間は照明を落とすことにしました。
 ここまでの活動で、この日の授業は終了しました。



第1回 「カエルについての講義」
第2回 「オタマジャクシの採取とツルグレン装置の実験開始」
第3回 「カエルが食べている生きものの観察」
第4回 「哺乳類についての講義」
第5回 「野生哺乳類調査のためのカメラ設置」
第6回 「哺乳類の解剖実習」
第7・8回 「まとめ」
第9回 「学習のまとめ」

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