NO | 団体名 | 主な企画内容
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越知町立越知中学校(高知県) |
「学校博物館『越知町の生きもの』−調べて、まとめて、記録し、伝える−」 カエルの分析、哺乳類の講義、無人カメラ調査などから、野生生物への興味を喚起させるとともに、身近に生息する生物を知る事で地域愛、郷土愛の醸成をはかる。 |
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第6回 「哺乳類の解剖実習」
実施日 2010年10月8日(金) 14:00〜15:50
この日の授業は、哺乳動物ハクビシンの解剖実習でした。実習前にこの解剖で、筋肉、胃の内容物、腸、外部寄生虫、内部生殖器、血液や脳を含むその他の内臓、そして骨を採取することを確認しました。これらのサンプルからDNAや形態学の研究、その個体の食性や汚染物質の分析、また繁殖期の調査などができること、また証拠標本となるなど、哺乳動物を解剖しサンプルを研究協力している大学に送ることから哺乳動物の研究が進んでいくことを学びました。外来哺乳類であるハクビシンはどこから来たのか調査が進められており、DNA調査から四国のハクビシンは台湾から来た可能性があることが最近の学会で報告されたことを教えてもらいました。
今回の解剖実習に使用するのは、今年の6月ごろに駆除されたハクビシンでしたが、特に目立った外傷のない個体でした。解剖を行う前に解剖個体の計測を行いました。NPO法人の研究者の方が体高など各部位の計測を行い、その値を生徒たちが用紙に記録していきました。その後、いよいよ解剖がスタートしました。研究者の方がメスを入れていき、生徒から3名が助手としてサンプルを取り出す手伝いを行いました。皮をはがし内臓が現れると生徒たちは驚いた表情で、解剖を見つめていました。肺に小さな穴が開いており、散弾銃の弾が体内から見つかったことから、この個体の死因が特定されました。
解剖が進んでいき、筋肉や血液、腸などを大学に送るようにサンプルを採取していきました。腸を覆っている大網膜や筋肉の状態から、この個体は栄養状態がよかったことが分かりました。
今回の実習から、生徒たちは動物を解剖することからいろいろなことが研究されていることを学ぶことができました。
次回の機会に、7月に横倉山に設置した無人カメラの結果を見ることを確認してこの日の授業を終えました。