速報レポート４　「長期宿泊・自然体験学習・５泊６日」

　今年も，本校５年生の「長期宿泊・自然体験学習・５泊６日」が８月２９日（月）～９月３日（土）に実施されました。
　この取組は，本校の目玉行事であり，学校管理下での長期にわたる組織キャンプです。子どもたちの生活習慣確立に効果のある，自然の中で生活体験活動を重視したプログラム（野外炊事・テント泊・キャンプファイヤー等）を複数回取り入れることによって，「人とのつながり」を向上させることを目指しています。（一昨年度，昨年度の速報レポート参照）そして，子どもたちへの意欲づけのため，毎日のモットー「協力」「試練」「工夫」「挑戦」「笑顔」「感謝」を決めて取り組んでいます。今年で４回目の取組であり，過去３年多大の教育効果・成果をもたらしています。
　この「長期宿泊・自然体験学習・５泊６日」のキャンプに，今年は，醍醐西e-na（えーな）プロジェクトで育てた野菜を持ち込み，キャンプ生活での野外炊事の食材にすることにしました。

　これまでに育てた野菜は１０種類を超えていました。しかし，「ピーマン」「トマト」「ミニトマト」「キュウリ」「ナス」「スイカ」については，収穫時期が早まり，長期宿泊行事には実際に取れた１／４程度しか持って行くことができなくなりましたが，地域の方や隣接の保育園の園長先生，そして教職員が多くの代替え野菜を用意してくださり，計画していた以上の野菜を持って行くことができました。

　これらの野菜は，長期キャンプ中に行った９回の野外炊事の食材として有効に活用されました。
　「カレー」にはジャガイモ，玉ねぎ，「野菜サラダ」には，トマト，キュウリ，「バーベキュー」には，玉ねぎ，ナス，トウモロコシ，ピーマン，サツマイモ，そして，「野外パーティー」時には，スイカ，キュウリ，ミニトマトなどが調理されました。子どもたちは，自分たちが半年間育てた「野菜」だということで，残すことなく，少々形が悪くてもおいしいなあと喜んで食べていました。

　また注目すべきことは，醍醐西e-na（えーな）プロジェクトで取り組んでいた，「ゴミ減量」という目的を子どもたちがキャンプ生活でも意識してくれたことです。極力ゴミを出さないように気をつかったり，洗い物を少なくするために，お皿にラップをまいてもりつけたりする工夫をしていました。

　今年も，子どもたちの大きな成長を目の当たりに見られた，「長期宿泊・自然体験学習・５泊６日」のキャンプは，無事終了しました。最終日に台風１２号直撃というアクシデントがありましたが，メインキャンプファイヤーがキャンドルファイヤーに変更されたこと以外は，すべて予定していた活動ができ喜んでいます。

　本校の長期宿泊キャンプは，学校管理下で行う組織キャンプの先進的な取組をしていると自負しています。今夏には，昨年度の取組ではありますが，小学校学校行事研究全国大会で発表させていただく機会を得て，京都市に限らず全国的にも注目していただいています。
　今年も，子どもたちの事前と事後の「生きる力」アンケート（国立青少年教育振興機構作成）でもはっきりとその成果（心理的社会的能力・徳育的能力・身体的能力）が数値に表れて，子どもたちのよりよい変容が見られます。

　醍醐西e-na（えーな）プロジェクトの取組は，来年度も継続します。これから落ち葉の季節をむかえるわけですが，もうすでに夏休み前から校内清掃等で回収した「落ち葉」や「枯れ枝」が相当量集まっています。
　これから今年の３年生が，校内外の落ち葉を集め，再び堆肥つくりをはじめます。今年「カブトムシ」を育ててくれた４年生は，卵からかえって幼虫になっているカブトムシを３年生に引き継ぎます。そして，５年生の野菜畑をゆずり受け，再び耕し来春に堆肥を入れて「野菜作り」を始めます。
　５年生は，「長期宿泊・自然体験学習・５泊６日」の思い出を秋の学芸会で発表する予定です。
　
　昨秋から多大のご支援をいただいた地域，行政の方々は，醍醐西e-na（えーな）プロジェクトが本校地域だけの取組でなく，さらに近隣の地域，そして京都市全体に広まっていくことを願って，本来の目的である「ゴミ半減！環境のまち・京都プラン」の広報活動を続けていただいています。

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