NO団体名主な企画内容
33 NPO法人 すいた環境学習協会(大阪府) 「児童たちが校庭にミニ田んぼを作り「二毛作」と「地産地消」を実体験」
吹田市内の小学校、8校の5年生を対象に、校庭にミニ田んぼを作り、年間を通して稲作や玉ねぎの栽培を行い、授業で学ぶ「二毛作」や「地産地消」を実体験する。また、水田に集まる虫や鳥の観察や調べ学習など、学びが拡がる体験活動を実施。

速報レポート 4

日  時  8月19日~8月23日
場  所  吹田市内小学校 8校 桃山台小学校 他
参加者  各校 校長先生 教頭先生 5年生担任の先生  25人

稲も分げつがすすみ大きく生長
病害虫が発生していないか調査
もうすぐ穂がでて花がさくよ
枝豆もたくさん実をつけさやがふくらんできた

活動内容

1.稲も分げつがすすみ大きく生長
(1)6月中旬に、3~4本ずつ植えた稲の苗が、さまざまな環境の中で、水と太陽の恵みを受け、また児童たちのやさしい愛情をいっぱい感じながらすくすく育ち、株も分げつがすすみ15~25本くらいまでになった。高さも約80~90cmまで伸び、お百姓さんの田んぼと同じくらいの立派な稲に生長した。
(2)児童たちが夏休みのため、各校の校長先生、教頭先生、5年生担任の先生方と、稲や枝豆の生長状態と病害虫が発生していないかを調査した。幸いにも、南山田小学校・津雲台小学校・高野台小学校の3校で、葉まき虫がすこし見つかった程度。無農薬で育てた稲や枝豆は、なんの病害虫におかされることなく無事に育っています。
 病害虫が発生しないのは、学校の周辺は都市化がすすみ、近くに田んぼがほとんどないため、病害虫が飛んでこないのが一因であると考えられます。
(3)9月上旬に穂が出て、花がさく。児童たちと観察するのが楽しみ、稲の花を見たことのない児童が、ほとんどだと思う。
 花がひらきはじめるのは、午前9時ころからで、午後2時ころにはとじてしまいます。

2.枝豆もたくさん実をつけた
(1)田植えの時、田んぼのブロックのまわりに泥土であぜをつくり、枝豆を植えた。
 昔のお百姓さんは、田んぼのまわりは土でできた「あぜ道」であったため、モグラなどに穴をあけられ田んぼの水がよくぬけた。その対策として、あぜ道のまわりに泥土をもり枝豆を植えた。
これは、モグラ対策と枝豆の収穫という一石二鳥の知恵です。
(2)児童たちが植えた枝豆は、残念ながら、カラスやスズメに食べられ無事に育ったのは半分くらい。でも、みんなたくさん実をつけ、さやがふくらんできた。今から収穫が楽しみ。


稲の分げつ状態を調べる先生

枝豆がたくさん実をつけた。びっくり!!

田んぼの見学にきた地域の人たち

3.もうすぐ穂がでる小学校8校の校庭のミニ田んぼの現況


吹田東小学校

千里たけみ小学校

高野台小学校


稲に寄生する葉まき虫。高野台小学校

津雲台小学校

東山田小学校


藤白台小学校

南山田小学校

桃山台小学校

先生方の感想

  • 校庭に作ったミニ田んぼで、はじめてした農作業体験。玉ねぎの収穫・調理や田んぼのうねおこし、しろかき、田植えなどを児童たちと一緒になって取り組んだ体験は、私にとって貴重なもので、ほんとうによかったです。次の作業も頑張ります。
  • 校庭の一角で、こんな立派に稲が育つとは想像もできませんでした。毎日、大きく生長する稲をみてびっくりしています。稲の花を見るのが楽しみです。
  • 田んぼに集まる生きものを手にとって観察できることは、児童たちは幸せだと思います 。田んぼ作りは、私にとって有意義な自然体験学習になっています。
  • 児童たちが農作業のことや、虫や鳥のことを理解し、もっと興味をもつよう指導していきたい。
  • ミニ田んぼでの、二毛作と地産地消、生きものの観察などの体験学習は、5年生のシンボル授業として、末ながく続けていきたいと思っています。今後とも、ご指導・ご支援をお願いいたします。

主催者の感想

  • 若い先生方は、ほとんど農作業体験や自然とふれあった経験が少なく、田んぼ作りも、はじめのうちは消極的な姿勢であったが、体験学習がすすむにつれ興味がわいてきて、意欲的に取り組んでくれています。
  • 特に若い先生方には、自然体験学習に大いに興味と関心をもってほしいので、校内で体験学習ができる場つくりの支援を、できるだけ多くの小学校に広めていきたい。



速報レポート1
速報レポート2
速報レポート 3
速報レポート 4
速報レポート 5
速報レポート 6
速報レポート 7
速報レポート8
速報レポート9

プログラム検索に戻る