NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 すいた環境学習協会(大阪府) |
「児童たちが校庭にミニ田んぼを作り「二毛作」と「地産地消」を実体験」 吹田市内の小学校、8校の5年生を対象に、校庭にミニ田んぼを作り、年間を通して稲作や玉ねぎの栽培を行い、授業で学ぶ「二毛作」や「地産地消」を実体験する。また、水田に集まる虫や鳥の観察や調べ学習など、学びが拡がる体験活動を実施。 |
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速報レポート8
日 時 10月17日~10月22日
場 所 吹田市内小学校 8校 桃山台小学校 他
参加者 各校 5年生全児童 23クラス 約800人
稲穂が黄金色にかがやいてきた、いよいよ稲刈りの時だ
モミの皮をむいて、はじめて玄米を食べた、おいしかった
楽しみにしていた稲刈り、全員で取り組んだ
ノコギリカマで、ざっくざっくと刈りとり?
刈りとった稲をたばね、あさひもでむすんだ
たばねた稲のたばを、稲木にかけて天日干し
すいたシニア環境大学の学生が、児童たちと一緒に体験学習
活動内容
1.稲刈りと天日干しの作業にチャレンジ
(1)津雲台小学校では、1時限の8時45分から約1時間30分かけて、2クラス約70人の児童が、稲刈りと天日干しの作業に取り組んだ。稲刈りの前に、黄金色になったモミの皮をむいて中の 玄米を食べた。児童たちの感想は、かたいけど、お米のあじがしておいしかった。
ほとんどの児童は、稲刈りははじめて体験、ノコギリカマを使っての稲刈りは、なかなかうまくできない。手にとって、やさしく、くりかえし教えていくと、児童たちもコツがわかってきたのか、うまく刈りとりができるようになった。うまくできると児童たちの顔にも笑みがうかび、「うまくできた」という自信と達成感がいっぱい。
天日干しのため、刈りとった稲をたばにしてむすぶ作業は、藤白台小学校の児童たちと同じで、なかなかうまくできずたいへん苦労をしていた。
(2)藤白台小学校では、3クラス約100人の児童が、3時限の10時30分から5時限にかけて、稲刈りと天日干しの作業に取り組んだ。玄米を試食した後、稲刈りは、他校の児童と同じでコツをつかむと、うまくできるようになった。
次に、刈り取った稲をちょうどいい大きさにたばね、あさひもでむすぶ作業に取り組んだ。
作業に入る前に、昔は、あさひもなんかなかったので、お百姓さんは、前の年に収穫した稲のワラでむすんでいたことを説明した。児童たちはワラでむすぶ作業にチャレンジしたが、うまくむすべた児童たちは一人もいなかった。これは力がいるので、たいへんむつかしい作業。
あさひもでむすんで「たば」にする作業は、ひもを二重にまわし、かたむすびの方法で、ほとんどの児童は、かたくむすぶことが満足にできない。
児童たちは、ひもをむすぶという体験を日常ほとんどしていない。一人一人に、手順とコツをわかりやすく説明し、理解・納得させ、なん回もやりなおしているうちに、児童たち全員が上手にできるようになった。
たばにした稲をかんそうのため、稲木にかけて作業は無事に終わった。作業を終わった時の 児童たちの顔は汗いっぱい。はじめての体験ばかりであったが、やりとげたという達成感と満足感で、すばらしい笑顔をみせていた。
はじめて食べるお米おいしかった 津雲台小学校
稲刈りは たいへん 津雲台小学校
稲木にかけて天日干し 津雲台小学校
稲のたばむすび むつかしい 藤白台小学校
稲木にかける 藤白台小学校
稲木を運ぶ 藤白台小学校
(3)南山田小学校 では、6クラス約210人の児童が、3時限の10時30分から6時限の3時30分までかけて、稲刈りと天日干しの作業に取り組んだ。みんなで玄米を試食した後、ノコギリカマの使い方や株のにぎり方、刈り方など手にとってわかりやすく説明した。
ほとんどの児童は稲刈りは、はじめての体験のため、実際にやらせてみると、なかなかうまくできない。手にとって、くりかえし教えていくと、コツが理解できたようで、稲刈りがうまく できるようになった。うまくできると児童たちも自信がつき、元気に楽しそうに、一生懸命に取り組んだ。天日干しのために、稲のたばを結ぶ作業は、藤白台小学校の児童と同じで、なかなかうまくいかず、なん回もやりなおしをしているうちに、上手にむすべるようになった。ひもをかたくむすぶ作業は、児童たちにとって、たいへん有意義な体験になったようだ。
6クラス約210人が稲刈り 南山田小学校
今年は豊作 千里たけみ小学校
たばむすび 千里たけみ小学校
(4)他の5校の小学校でも、12クラス約420人の児童たちが参加し、稲刈りと天日干しの作業に取り組んだ。
玄米を試食した後、稲刈りにチャレンジしたが、ほとんどの児童は体験がなく、はじめはたいへん。しかし、コツをつかみなれてくると、うまくできるようになった。たばを、あさひもでむすぶ作業は、うまくむすべない児童がほとんど。児童たちが日常にはく くつは、ひもがないものが多いためか?児童たちにとっては、はじめての体験ばかりであったが、むつかしいことができた時の感動は、一生心に思い出として残るものと思います。
(5)桃山台小学校の梅干し作りは、梅干しがうまくつかり、倉庫の中で「いいにおい」を発散させながら、お米ができあがるのを待っています。
うまく刈れた 桃山台小学校
うまく刈りとれた 吹田東小学校
みんなで稲刈り 東山田小学校
できあがった梅干し 桃山台小学校
全員で稲木に網かけ 高野台小学校
今年はよく育った 東山田小学校
(6)児童たちの感想の一部
- モミのかわをむいて食べたら、かたかったけどおいしかった。お米のあじがした。
- 稲刈りは、こうやるんだなぁと思った。稲を刈った時はとてもうれしかった。
- 今日初めて稲刈りをしました。稲の根元にカマをあてて切るのがむずかしかったです。カマで稲をギコギコ刈りました。
- 今日の稲刈りでは、ぼくは、いろいろ勉強しました。昔の人は、わらでむすんでいたときいて、それをやってみたが、うまくいかなかった。ぼくは、あらためて昔の人はすごいなぁと思いました。
- 久しぶりに感動した。自分たちで作った米に、喜びとたっせい感でいっぱいだった。早くおにぎりを食べたい。お百しょうさんは、何か月もかけて米を作ってるんだなぁーと、あらためて感謝した。
- いねを、むすぶのがたいへんで、むすんでもむすんでも、ほどけてしまって、たいへんだった。
- 今までの稲の育て方で、日本の昔のくらしを実感できてよかった。
- 今日の体験は、とてもきちょうな体験だと思いました。ぼくは、また、したいと思います。とても楽しい思い出になりました。
- いろんなことを学べたので、この知識を生かしてもう一度、田植えをしたい。お百姓さんの苦労がよくわかった。
- せいいっぱい、がんばったので、お米は絶対、絶対においしいと思います。お米づくりをやさしく教えていただきありがとうございました。
- がんばってあせをかきながら作った田んぼで、とてもおいしいお米ができてよかった。
- 今の4年生に、来年はがんばってもらいたいと思います。その時は、わたしたちが見本となり、教えてあげたいなぁと思いました。
2.すいたシニア環境大学の学生20人が体験学習のため来校
10月22日、南山田小学校の稲刈りの日に、学生20人と市役所、事務局の人たちあわせて26人が来校。午前中は教室で、すいた環境学習協会のすいたビオトープクラブが、市内の小学校で実施させていただいている体験型環境学習支援の概要と田んぼ作りやビオトープ作り、みどりのカーテン作りの目的・成果、また、必要性と実施内容をくわしく説明した。
午後は、5~6時限に、3クラス約100人の児童たちと一緒になって、稲刈りや天日干しの作業に取り組んだ。第二の人生の学生たちにとっては、久しぶりの力仕事で、大分つかれた様子をみせていたが、孫のような児童たちと農作業に汗を流して、顔は満足感で一杯。最後に校長先生より、 小学校における環境教育などについての、お話を聞いた。
学生たちも稲刈りにチャレンジ 南山田小学校
児童たちと一緒に汗を流した 南山田小学校
校長先生のお話 南山田小学校
☆学生たちの感想の一部
- 稲刈りの子供達の楽しげな様子をみて、活動の重要性と意義を十二分に理解できた。
- 環境教育は、子供の時から一緒に実体験を通して納得させることが、いかに重要か理解できた。
- 虫にすごく興味をもったり、田んぼに飛び込む少年の気持ちは、今も昔も変わりませんね。4)子どもたちが、あんなに生き生きと元気に活動するとは驚きました。
- 子供たちと一緒に作業をして、喜々として作業に取り組む姿をみて考えを新たにした。子供たちに元気をもらいました。
- ボランティア活動の条件として、「好きである」「健康」「小金」「責任感」「子供が好き」に共感
- すいたビオトープクラブの活動内容の説明を聞き大変感動しました。罪ほろぼしの活動「損得を考えず、黒子に徹すこと、主役は子どもたち」まさに社会貢献、奉仕活動そのものだと思いました。
- 校長先生のお話は、「心をみがき、志を育む」「知識を与え、考える力を養う」「子供は、ほめる一言が成長に影響を与える」などについてのお話を聞き、たいへん勉強になり、感動しました。
主催者の感想
- ほとんどの児童たちは、稲刈りや、天日干しのために刈りとった稲をたばねて、あさひもでむすぶ作業などの体験がなく、はじめはたいへんだった。一つ一つ、やさしく教えていくと、すぐにコツをつかみうまくできるようになった。児童たちは積極性があり、やる気十分。いろいろなことを体験し実感することで、はじめて、ものを表現する力が育ち身について くるものと思います。田んぼ作りは、その大切な場の一つであると考え、今後も全面的に支援をしていきたい。
- すいたシニア環境大学の学生たちに期待することは、卒業後はなにか一つ、人のため世のためになる社会貢献活動に積極的に取り組んでほしい。
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