NO | 団体名 | 主な企画内容
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33 |
NPO法人 すいた環境学習協会(大阪府) |
「児童たちが校庭にミニ田んぼを作り「二毛作」と「地産地消」を実体験」 吹田市内の小学校、8校の5年生を対象に、校庭にミニ田んぼを作り、年間を通して稲作や玉ねぎの栽培を行い、授業で学ぶ「二毛作」や「地産地消」を実体験する。また、水田に集まる虫や鳥の観察や調べ学習など、学びが拡がる体験活動を実施。 |
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速報レポート 6
日 時 9月12日~9月18日
場 所 吹田市内小学校 8校 桃山台小学校 他
参加者 各校 5年生全児童 23クラス 約800人
児童たちは、モミの中のミルクのような白いしるをなめた
スズメやカラスに食べられないように、田んぼに網をはって「かかし」をたてた
枝豆の収穫、塩ゆでにして早く食べたい
児童たちの調べ学習のまとめ
「稲の花は、どうしてこんなに短い時間しかひらいていないんだろう?」
活動内容
1.白いしるの試食と防鳥ネットはり
(1)稲に花が咲いて10日間ぐらいすると、穂についたモミの中には、ミルクのような白いしるがいっぱいつまってくる。各校で、児童たちと、白いしるの観察と試食、スズメやカラスに食べられないように、田んぼ全体に防鳥ネットをはる作業をした。
(2)児童たちは、モミを一粒手にとってつぶすと、ミルクのような白いしるが、プチュツとでてきたのを見てびっくり。はじめて見る白いしるに、これなにーと不思議そうな顔、なめてごらん、どんな味がする?。これがかたくなるとお米になるんだよ。
(3)この白いしるが、かたくなっておいしいお米になってくると、スズメやカラスが、くちばしでかんで、食べるんだよ。食べられないように防鳥ネットをはるんだよと説明すると、児童たちは納得。田んぼのまわりに木の杭を打って、竹を立て、ひもでむすぶなどの作業の経験は、ほとんどの児童にはなく、むつかしい作業。試行錯誤をくりかえしながら、助け合って無事にできた。最後に全員で、田んぼ全体に網をひろげ、ひもでとめて防鳥ネットはり作業は終了した。
(4)クラス数の多い学校では、杭を打つ・ひもでむすぶ・ひもをはる・ネットをはる・ひもでとめる、というように分業作業にして、全員が参加できるように配慮した。
児童が書いたふりかえりシートより 津雲台小学校
白いしるの味は? 千里たけみ小学校
カラスが食べた稲穂 高野台小学校
カラスに食べられたモミ 高野台小学校
くい打ち たいへん 南山田小学校
ひもむすび むつかしい 藤白台小学校
田んぼの中でのくい打ち 上手! 千里たけみ小学校
全員で網はり 津雲台小学校
全員で網はり 吹田東小学校
児童が作った かかし 桃山台小学校
児童が作った かかし 桃山台小学校
台風でたおれた稲 東山田小学校
児童たちの感想の一部
- お米をつつんでいる緑色のモミをむいたら、白いしるがでてきてびっくりした。なめてみたら小麦粉のような味がした。
- しろいしるがおいしかった。どんな味かと言うと甘いとかじゃない、うすいもちみたいな味だった。
- モミの中のしるが固まって米つぶになるなんて知らなかったびっくりした。早く稲かりをして食べてみたい。
- お米のしるを食べるきかいがないから食べられてよかった。味は無いようにかんじた。
- お米は、こうやってできるんだということが良く分かりました。味は、よくわからなかったけど「塩」の味がした。
- いねのモミから、プチュウと白い液体がでてきて、とてもおどろきました。これが固まると、いつものお米になると聞いて、そうだったんだーと思いました。今日は勉強になりました。
- くいを打つとき、とんかちがとても重たくて、うまく打てなかった。むつかしかった。
- 竹をくいにむすびつけるのがむずかしかった。ひもがなかなかしまらない、かたくむすべられなかった。
- ネットをはるのは、たいへんむずかしかったけど、クラス全員でするとうまくできた。楽しかった。
- クラスみんなで協力してはることができたのでうれしかったです。鳥に食べられないか心配です。
- 自分たちで作った、「かかし」を立てて気持ちよかったです。
- ネットをはっているときに、田んぼの中に、イナゴ・バッタ・カマキリ・ヤゴ・タニシ・アマカエルなどを見つけた。
2.いっぱい実をつけた枝豆の収穫
(1)各校の田んぼのあぜに植えていた枝豆は、たくさん実をつけ立派に生長、児童たちの手で収穫した。
(2)児童たちにとっては、あぜの枝豆をひいたり、さやをちぎったりするのは、はじめての体験で、さやがいっぱいついているのを見て、びっくりするやら、驚きやらの連続で、たいへんな体験学習でした。
(3)学年で、塩ゆでにして全員で食べた。
いっぱい実をつけた枝豆 吹田東小学校
枝豆だよ!! 藤白台小学校
塩ゆでにして早く食べたい 千里たけみ小学校
児童たちの感想の一部
- えだまめをしゅうかくした。えだまめは、めっちゃうまかったです。しんせんでサイコーです。えだまめの新しいにおいがしました。
- えだまめはすごくあまくておいしかったです。また、たべたいです。2コしかたべれなかったので。
- えだまめはとったばかりだから、スーパーなどの枝豆よりすごくおいしかった。味はすごく甘か った。
- えだ豆も、いっぱいできていてよかったです。お店のとはちがってしんせんでおいしかったです。
- えだ豆は、すごくおいしかったし、いいにおいでした。家で食べるえだ豆よりもおいしかったです。
3.台風18号の被害状況を点検のため、各校を巡回した。
(1)東山田小学校の稲は、周囲が耐震工事による防護板で囲まれているため、風がまわったのか全体的にたおれていたが、収穫量には影響がないと思う。
(2)他の学校の稲は、ほとんど被害がなく、防鳥ネットが少しずれたりした程度で、すべて手直しをした。
児童たちの調べ学習のまとめ
「稲の花は、どうしてこんなに短い時間しかひらいていないんだろう?」
(1)稲が自分の花の花ふんを自分のめしべにつけて受ふんする。ほかの花のように、風や虫に花 ふんをはこんでもらうのをじっとまつひつようがないからだ。花びらのモミがはじけたしゅんかんに、もうほとんど受ふんしおわるようなしくみになっている。
(2)花がひらくすこしまえ、花ふんのつまったやくが下からのびてきて、ちょうど、めしべのちゅうとうにふれたとき、やくがやぶれて受ふんする。だから、受ふんは花がひらくちょくぜんにおわっている。
(3)花ふんのじゅみょうはみじかく、だいたい花がひらいてから2~3分で、おそいもので60分ぐらいだ。受ふんするとすぐにとじてしまう。
主催者の感想
各校の児童たちにとっては、はじめてのことばかりで、びっくりと驚きの連続。この体験学習を通して好奇心と知恵を身につけてほしい。
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