NO団体名主な企画内容
30 京都市立朱雀第四小学校(京都府) 「こん虫パラダイス」
生き物がすみやすい学校づくりを通して、自然環境をみつめ、生き物との共生を考える企画。昔のようにホタルが飛ぶことを願って、紙屋川の清掃活動、校内でもホタルが飛ぶ環境になるようにビオトープを設計し、児童だけではなく地域と一緒に活動する。

速報レポート8 「ジャンボタニシをどうするか!」

日時 6月28日(水)13:55~15:25
場所 朱雀第四小学校 3年教室
参加人数 3年生50名 教職員2名 




 子どもたちから「ジャンボタニシが卵を産んでいるから,タニシが増えるしいいね」という意見が出た。昨年の冬や今年の5月に,田の用水路などでとってきたタニシや地域のおやじの会の方が採集してきてくださったタニシを池に入れた。1昨年はジャンボタニシが混ざらないようにチェックしてから池に入れたのであるが,今年はたくさんのタニシだったため,チェックをしないで池に放した。その中にジャンボタニシが混ざっていたようである。調べると池の端のカキツバタやミソハギに卵が大量にうみつけられていた。ジャンボタニシと言われているものは,藻などを食べるタニシではない。雑食のスクミリンゴガイである。要注意外来生物(外来生物法),日本の侵略的外来種ワースト100・世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種である。天敵のいない「いのちの庭」では増殖が予想される。また,「いのちの庭」で2年生が育てているイネへの食害の恐れもある。
 ジャンボタニシについて子どもたちに話をした。子どもたちは「ジャンボタニシの卵をとる」については,「とる」と「とらない」と意見が分かれた。「ジャンボタニシも命を持っているのだから,かわいそうや」「いろんな生き物を大切にしていく」というとらない意見と「イネが全滅するのは2年生がかわいそうや」「ホタルの幼虫も食べられてしまうかもしれない」「池の生物のバランスが壊れてしまう」「もとにもどす」という意見が出た。話し合ったがなかなか決まらなかった。
 教師から「人間がほかの国から持ち込んだこと」「本来の生息場所ではバランスがとれているが,つれてこられた場所では天敵がいなくて,大量に繁殖して,バランスがくずれること」「要注意外来生物のこと」など説明した。その説明を受けて,子どもたちはスクミリンゴガイの卵を駆除することを決めた。
 早速その日から池の周りの卵をとる3年生の姿が見られた。


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