NO団体名主な企画内容
13 公益財団法人観音崎自然博物館ジュニア生物調査隊(神奈川県) 「観音崎自然博物館 ジュニア生物調査隊」
「調査」、「資料の保管」、「絶滅危惧種」、「外来種」、「交流」、「発表」、「保全」という水生生物に関するキーワードを通して、生物や環境保全に関する知識、技術、経験を高め、継続的にスキルアップしていく企画。

速報レポート2 ジュニア隊がつくった池にサンショウウオは産卵したのか?~トウキョウサンショウウオの産卵状況調査とサラサヤンマの発生状況調査~

実施日 2021年5月23日
参加者 中学生9名、小学生25名、ボランティアスタッフ8名、職員2名 合計46名
内 容

 ジュニア生物調査隊の恒例活動として、絶滅危惧種の「トウキョウサンショウウオ」と「サラサヤンマ」の保全作業をおこなっているのだが、2021年2月の活動ではサンショウウオの産卵場となる池を皆で掘った。今回は、隊員が掘った池にサンショウウオは産卵をしたのか?また、池の面積と深さの違いによって産卵数に影響があるのかを確認しに行った。しかし、結果は惨敗!なんと外来種のアライグマが、卵を捕食していたことが発覚したのだ!(隣の谷戸で活動する団体が暗視カメラを仕掛け発覚した)そのため、来年はどのような対策をすべきかを皆で考え意見を出し合った。また、2月に保護していた卵から孵化した幼生を隊員に預けていたのだが、預けていた個体をみんなで放流した(幼生は泳ぐことができるためアライグマには捕食されにくい)。

 後半はサラサヤンマの発生状況の調査をおこなった。隊員の中にはトンボが好きな子が多く、かなり興奮した様子で捕獲していたのが印象的だった。ヤンマの採集はスポーツに似た感覚があり非常にエキサイティングである。「あっち行った!こっちこっち!速く!網!」と言った様子で、興奮し必死で網を振るう子どもたちと、サラサヤンマの熱いバトルが繰り広げられた。捕獲したサラサヤンマは、移動距離や寿命を調べるため、翅にマーキングをし、再び放した。新規生で唯一サラサヤンマを捕獲した隊員は、隊員としての格を上げた様子で、他の隊員にも認められ誇らしげな様子だった。

 なお、今回の活動は観音崎自然博物館の公式YouTubeチャンネル「どたばた学芸ちゃんねる」で公開した。

ジュニア生物調査隊俺たちの保全は失敗だったのか?~驚異の外来種がサンショウウオを襲う~https://youtu.be/rSyQZFU4Ma4


三浦半島某所の秘密の湿地に到着

自分たちが掘った池で早速調査を開始したが?…

ヤブの中でも構わず進む!


ヒバカリ(ヘビ)を見つけた!

新期生で唯一サラサヤンマを捕獲したKくんは、この日終始ご満悦であった。

サラサヤンマの翅にマーキングをした。



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