NO団体名主な企画内容
13 公益財団法人観音崎自然博物館ジュニア生物調査隊(神奈川県) 「観音崎自然博物館 ジュニア生物調査隊」
「調査」、「資料の保管」、「絶滅危惧種」、「外来種」、「交流」、「発表」、「保全」という水生生物に関するキーワードを通して、生物や環境保全に関する知識、技術、経験を高め、継続的にスキルアップしていく企画。

速報レポート3 鬼の強化合宿 その1 ~地形図を頼りに里山を攻略せよ!~

実施日 2021年7月3日~4日 開催地:新潟県の里山
参加者 中学生6名、ボランティアスタッフ1名、職員1名 合計8名
内 容

 1日目:中学生による県外強化合宿を実行した。ゲンゴロウやシナイモツゴ、サンショウウオ類、トンボ類など、地元神奈川では見られない水生生物が生息する地域で、地形図のみを頼りに自分たちで生息地を探し採集するミッションを与えた。地図にある池や林道の位置や距離と、実際の地形、自然環境、池の様子(水生植物やその他の生物)など、多様な状況を見極め採集できるようになるための合宿である。一つの池で時間をかけすぎると、当然すべての池をまわる時間はなくなる。そのため、時間配分や環境を見極め、さらには体力や水分補給の配分も考えなくてはならない。今回は11:30にスタートをし、16:30に元の場所に帰宅した。

 1日目夜間:夜は、宿泊場所の近くで昆虫の夜間観察をおこなった。ブラックライトを用いたライトトラップも行った。オオクワガタ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、アカアシクワガタ、シロスジカミキリ、コシマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、ゲンジボタルなどの甲虫類を観察することができた。

 2日目:翌日は、中学生たちの意見を尊重し、1日目にゆっくり回れなかった場所や回り切れなかった池でじっくりと調査をおこなった。ゲンゴロウの成虫やシナイモツゴを観察することができて、子どもたちは満足していた。11:30まで採集をおこない、12:30には帰路についた。普段神奈川で活動している子どもたちは、神奈川にはない自然度の高い環境で活動することができた。また、神奈川では個体数が少ないため、採集をひかえているアカハライモリ等の種も、自然度が高く周囲からの供給がある地域であれば、個人が少し持ち帰るくらいでは環境に大きな影響がないことなど、種や環境によって各自で判断できるようになることが大事であることをフィールドの中で伝えることができた。


里山に出発

地形図の見方が不慣れなため、分かれ道の前で揉める

ライトトラップにはたくさんの昆虫が来た


大型のミヤマクワガタを見つけた

絶滅危惧種シナイモツゴを釣りで採集する

集合写真



速報レポート1 始動式と採集の練習
速報レポート2 ジュニア隊がつくった池にサンショウウオは産卵したのか?~トウキョウサンショウウオの産卵状況調査とサラサヤンマの発生状況調査~
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速報レポート4 ハードな観音崎トンボ類と爬虫類調査
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速報レポート6 ジュニア生物調査隊中学部 強化合宿 その2 in 神津島
速報レポート7 タカネトンボの個体数とマーキング調査
速報レポート8 ハードな観音崎トンボ類と爬虫類調査 その2
速報レポート9 フィールド訪問 in 侍従川

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