NO団体名主な企画内容
50 宇検村立阿室小中学校(鹿児島県) 「世界自然遺産の島~奄美 阿室校区の川で幻のリュウキュウアユを探せ!」
生活科・総合的な学習、理科などの学校教育活動及び子供会や集落の方々との土日や長期休業中の社会教育活動として、校区にある3本の川の生き物調査を行い、水質や地形、ごみ問題にも目を向けていく企画。

速報レポート9 第2章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動を広げる(5)

活動日:令和3年9月21日(火)
活動場所:阿室川
活動人数:3年生3人 4年生2人 4年生1人 指導者 1名
活動内容

「阿室川探検隊~校区内3つ目の河川 平田川を上流まで辿る!」
 長い夏休みも終わり,2学期に入りました。私の事前調査は出来ていたのですが,平田集落に住む子たちとの日程が合わず,夏休みの企画としては実施できなかった平田川の調査。コロナ禍の中での運動会練習で,多忙でタイトなスケジュールの中,偶然延期となった運動会練習の時間に,総合的な学習で「平田川の生き物調べをしよう!」と2時間を組み込むことができました。運動会練習がなくなって,国語か算数が入れられると思っていた子たちは大喜びです。  
 お天気は,快晴で南国奄美の日差しはジリジリと熱く,阿室川の水面がまぶしく光る中,ボラの群れを見ながら,平田集落の方へ約1Kmの道のりを歩きました。平田川の河口は,砂に埋まっていて海とはつながっていない状態です。事前調査の時に,集落の方に聞いていたのですが,この平田川は,近年ほとんど海と繋がらない河口の状況だということです。また,三面張りの細い側溝のような河川なので,山からの水が多く流れる時だけは水量も増えるものの,普段は水量も少なく,20cm程の魚は,河口付近のやや深い溜の部分にしかいない様子で,浅い部分にはハゼ系の魚しかいませんでした。そこで,魚系の捕獲はあきらめ,平田川の上流へと辿りながら,昆虫や爬虫類などを中心に探しながら歩きました。リュウキュウアブラゼミの暑さが増すような大合唱の中,美しい紫のツマムラサキマダラや白に橙色が映えるツマベニチョウなど9種類の蝶を確認できました。また,オキナワキノボリトカゲは,5匹・オオシマトカゲは,8匹を確認できました。(「オオシマトカゲ」と「バーバートカゲ」は幼体のうちはそっくりで,区別がつきにくいので,確定は出来ないのですが,人里にいるのは,ほぼオオシマトカゲと言えるので,ここではオオシマトカゲと記しておきます。)その他,トンボ・セミ・鳥など全部で39種類の生き物を確認できました。リュウキュウアユが生息できる環境にはない平田川ですが,川に沿う道は,一本道で観察採集には適した場所と言えます。樹木が茂り,農地も続いており,上流は山の裾となっており,生物多様性を実感できる場所でした。
 実は,この3河川の他に,大池川・大湊川が平田集落よりも先にあるのですが,そこにはリュウキュウアユがいる可能性があるとの情報を頂きました。さて,10月いっぱいで,この川の調査に入れるといいのですが。





平田川も,上流行ける所まで行ってみた!そこは生物多様性を実感できる場所でした。







速報レポート1 序章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募のきっかけ(1)
速報レポート2 序章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募のきっかけ(2)
速報レポート3 第1章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動開始(1)
速報レポート4 第1章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動開始(2)
速報レポート5 第2章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動を広げる(1)
速報レポート6 第2章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動を広げる(2)
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速報レポート8 第2章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動を広げる(4)
速報レポート9 第2章~トムソーヤ―スクール企画コンテスト応募への活動を広げる(5)

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