NO団体名主な企画内容
19 NPO法人 河北潟(かほくがた)湖沼研究所(石川県) 「河北潟流域まるごと体験-流域の自然を守る人材育成カリキュラム-」
河北潟は元は海だった場所で多数の川が河北潟で合流し海につながっている。河口から最上流までをフィールドとし、流域を体感できるプログラムを半年かけて行い、成果を河北潟自然再生まつりで子どもたち自ら発表する。

速報レポート5 上流へ行ってみよう♪

活動日:2022年8月7日(日)
活動場所:河北潟にそそぐ津幡川の上流(石川県河北郡津幡町九折)、津幡町歴史民俗資料収蔵庫(津幡町吉倉)
参加人数:13人(小学生3、保護者4、社会人3、指導者3)
活動内容

河北潟の湖には多くの川が流れ込んでおり、湖の周りや、その上流域の環境もとても重要なことから、流域の自然を観察・体験する河北潟流域バスツアーを不定期におこなっています。今回は河北潟の東岸に流れ込んでいる津幡川の上流へむかいました。津幡川上流「九折」の集落でバスを降り、谷沿いを通る昔の国道を約1km歩きました。天田峠へつながる道で、ゆるい傾斜となっています。最初の500mほどはオニグルミなどの林の中をとおり、暑い日差しは木々の枝葉に遮られていましたので少し助かりました。オニグルミは緑色のクルミの実が木になっていました。サワガニやアカネズミの食痕が見つかったり、クサギの独特の臭いをかいでみたり、アケビの実や、飛翔して草にとまったオニヤンマを網で捕まえて観察したりしました。まわりに木がなくなると日差しが強く、道沿いに点々とあるハンノキなどの木陰で一休みしながら前に進みました。峠の手前に倶利伽羅山八大龍王社の手水舎があり、手を清めたあと鳥居をくぐり、棚田百選ビュースポットに選ばれているポイントへむかい景色を眺めました。遠くを見ると河北潟が見えます。河北潟放水路にかかる内灘大橋や、医科大の建物を確認し、いまいる場所を地形図で確認しました。参加者の女の子はコンパスを持参しており、一緒に方角を確認しました。棚田では田んぼ一枚が作られていました。高齢化により棚田の維持が難しく、それでも草刈りなどして棚田の地形が守られていることなど、地元の方から伺った話や上流域の問題にふれました。風が通り抜けて気持ちよく、すこしの間休憩をして記念撮影後に、天田峠へ足を運び、峠にまつわることや分水嶺について伝えました。
倶利伽羅道の駅でお昼休憩した後、津幡町歴史民俗資料収蔵庫を訪れました。ここは、旧吉倉小学校の校舎が地域の資料収蔵庫として利用されています。木造の校舎のたたずまいが美しく、昔使われた生活用品や農機具など数多くの民俗文化財が展示されています。最初に館長さんより、参加者の皆様に津幡町歴史民俗資料収蔵庫について説明くださいました。つぎに河北潟でむかし使われていた舟や水車、うがい(漁の道具)を、地元の方から聞き書きした内容をもとに伝え、そのあとは自由に観覧しました。むかしの暮らしや、生活の知恵や技術をみることができ、とくに子どもたちには良い刺激があったようでとても楽しんでいる様子が伝わってきました。

  • この河北潟流域バスツアーは地球環境基金の助成を受けて実施しました。また、「ジュニア河北潟流域レンジャー」のプログラムとしておこないました。


道沿いの小さな沢になにかを見つけました。

サワガニがいました。

オニヤンマ、指ではさんで捕まえてみたい。


良いお天気でした。

地形図を見て位置確認。

館長さんより、むかし田んぼに水を入れるときに使われた道具の解説。


津幡町歴史民俗資料収蔵庫前で記念撮影。



速報レポート1 昔ながらの米作り「田植え体験」
速報レポート2 ハッタミミズがすみやすい田んぼづくり
速報レポート3 田んぼの草取り・生きもの調査
速報レポート4 田んぼの生きもの調査
速報レポート5 上流へ行ってみよう♪
速報レポート6 中流の環境と生きもの調査
速報レポート7 河北潟カヌー体験・カヌーでゴミひろい
速報レポート8 昔ながらの米づくり「稲刈り体験」
速報レポート9 昔ながらの米づくり「稲刈り体験」2
速報レポート10 「ジュニア河北潟流域レンジャー」参加者によるポスターづくりと発表会、ジュニアレンジャー認定式

プログラム検索に戻る