NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 森と海の学校(山口県) |
「命をまもる 「子ども匠の学校」」 生活の基盤となる「火起こし」や「ノコ・金ヅチの使い方」「魚のさばき方」「塩づくり」など、各分野の専門家(匠)による講座を行い、実践活動として避難所訓練を兼ねたサバイバルキャンプを実施する。 |
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速報レポート6 第10講座 「防災の専門家が教えるサバイバルキャンプ」(避難体験・1泊2日)
会場 :アクトビレッジおの(キャンプ場・炊飯棟・小野湖)
日時 :9月24日午後2時~9月25日午後3時
参加者 :研修生20名(小学3年~中学生)
スタッフ:講師2名、補助スタッフ8名 (合計30名)
指導者:日本レクリエーション協会上級指導員: 山野井隆
サバイバル・コーディネーター: 三隅尚行 篠沢あきの
防災分野での工学博士: 岡村精二
公認心理士: 岡村里美
キャンプ日程
9月24日(土) | 14:00キャンプ開校式・スタッフ紹介・オリエンテーション 班編成(4班)・レクリエーション(自己紹介等) 14:45燻製箱のチェック15:00休憩 15:30簡易テント作り:竹の支柱で作ります、荷物の移動 16:00野外炊飯 (ビニール袋で作るご飯、副食は燻製、豚汁、ゼリー) 17:30夕食 18:00食器の片付け 19:00シャワー 20:00屋外映画館「星空シアター」 21:00就寝(野宿)
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9月25日(日) | 06:00起床・洗面・荷物の整理・散策 07:00朝食準備(牛乳パックで作るホットドッグづくり) 08:00朝食 8:30清掃奉仕 09:30魚釣り(ブラックバス、ブルーギル) 10:00牛乳パックの鍋でつくる鍋焼き風うどん 11:30昼食(紙の容器でつくる鍋焼きうどん、バナナ) 13:30感想文書き 15:00解散 |
活動内容
①これまでに講座で学んだ技術を生かし、1.8m角のブルーシートと竹の棒を使って寝床となる簡易テントを作りました。
ブルーシートによる簡易テントづくり、杭の打ち方、ロープの結び方を習う
自分の発想で、自分だけのテントづくりをしました。今夜の寝床です。
3人用のテントを作った女の子グループ
ペットボトルをスイカ代わりに、余った竹で「スイカ割り」を楽しむ子どもたち
日陰に集まり、ゲームを楽しむ子どもたち。子どもにとっては大切な時間です。
②夕食のご飯は、非常時の体験として、ビニール袋を使っての炊飯に挑戦しました。
自分で米の量を測り、水でといで、ビニール袋に入れて、水の入った鍋で炊きました。
副食は自分で作った燻製と、みんなで作った豚汁、子どもたちは大満足でした。
ビニール袋(アイラップ)を使った炊飯の仕方を教える学生スタッフ
夕食の副食となる豚汁をみんなで手分けして作りました。炊き出しの練習です。
ビニール袋で作ったご飯をよそう低学年の男子。セルフサービスです。
夕食はもちろん手作りの燻製です。豚汁も美味しくできました。
③夜は屋外映画館(ナイトシアター)を準備して、みんなで映画を見ました。
そして、自作の簡易テントから満天の星空を見上げ、寝袋で寝ました。
野外映画館、映画に見入る子どもたち。(本来は木の枝にシーツをスクリーン代わりにして映画を映す予定でしたが風が強く、建物の陰で行いました。)
④2日目、朝食は牛乳パックを使ってホットドックを作りました。ゆっくり燃える牛乳パックを眺めている子どもたちは楽しそうでした。
朝食はセルフサービスで好きな具材を挟んで、ホットドックを作りました。
アルミフォイルで包んだホットドックを、牛乳パックに入れて、上部を着火させて温めました。
⑤ 簡易釣り竿でブラックバスやブルーギル釣りに挑戦しました。
エサは「生うどん」。
台風の影響で、池の水温が下がっているため、多くは釣れませんでしたが、子どもたちは大喜びで釣りを楽しんでいました。
釣ったブラックバスを手にうれしそうな男子
隣同士で釣り糸を絡ませてしまい、一生懸命ほどいている子ども。(1時間程度の釣りでしたが、十分楽しめたようです)
昼食は、牛乳パックを解体して鍋を作り、水から沸かして「鍋焼きうどん」を作りました。「水が入っていれば、紙は燃えない」という実験にもなりました。
鍋焼きうどんが出来上がるのを待っている子どもたち
昼食後のデザートに「スモア」を作りました。(スモア:マシュマロを火であぶり、チョコレートを載せて、クラッカーで挟んだお菓子)
せっかく学んだことを忘れないように、感想文を書きました。
感想文書きに取り組み子どもたち。疲れた様子もなく、真剣に取り組みました
最後の集合写真。子どもたちの笑顔に満足感が出ていました。
感想文
「キャンプの思い出」
小学三年 O.M.
昨日と今日でキャンプをしました。心に残ったことは、四つあります。
1つ目は、燻製箱を使って夕食を作ったことです。なぜなら燻製箱というものがあるのをもともと知らないのと、夕食で食べた燻製箱を使って燻した食べ物が美味しかったからです。
二つ目は、テントを三人分の部品を組み合わせて作成してうまくできたからです。どうして心に残ったかというと、とても広いし扉もつけているから寒いときは閉めたり、暑いときは開けたりできるようにして良いテントができたからです。また、自分で作ったテントなのに広かったため、五人も寝られたからです。
三つ目は、魚釣りをしたことです。なぜなら、初めてやる釣りだったからです。しかし、一匹もつれなかったのですこし残念ですが、もらった釣り竿をつかってもう一度やりたいなと思っています。
四つ目は牛乳パックを使って鍋焼き風うどんを作ったことです。なぜなら、思っていたよりも紙パックを使ったお鍋なのにちゃんとできていたからです。
最後に、今回初めてすることが多かったのにすべてうまくいったので良かったなと思います。
M.H.
私が今回の「子ども匠の学校」で心に残ったことを紹介します。
まず一日目、最初に火起こしについて学びました。マッチは火がついたことがあったけど、メタルマッチは昨年やったとき、全く火がつかず失敗して終わってしまっていました。でも、今年は初めて会った人がいたにも関わらず、班の仲間のみんなが教えてくれて、「優しいなぁ」と感じました。そのおかげもあって、初めて火がつき、とても感動しました。とても嬉しい気持ちでいっぱいでした。また、昨年できなかったことが今年はできて本当によかったなと思います。
次に心に残ったことは、テント張りです。二人で一緒に寝ようということで見本は一人用だったけど、色んな人に助けてもらいながら頭を使って広く高いテントをつくることができました。
ブルーシートでテントを作るのは初めてでどうやって作るか分からなかったけど、ユアンとできて本当に嬉しかったです。家でも作れると思ったので、帰ってお母さんとお父さんとまた、キャンプしたいなぁ、と思いました。一日目の夜、みんなと一緒に映画を見て途中から夜の散歩を班のメンバーとしてたくさんのことを話せたのですごく仲が深まったな、と思いました。
二日目の活動で、心に残ったことは、まず朝四時に起きてしまい、これもキャンプでみんなと寝て気持ちが舞い上がっているからかなと思ったので、なぜか少しワクワクしました。そして朝、班のメンバーと魚釣りをして、全然釣れなかったけど、みんなと一緒に真剣にできてとても為になったなと思います。
そして、最後に班のみんなでするアクティビティーでA班が二つとも勝って、とても絆が深まっていたのだな、と感じました。
私が今回の活動で学んだことは仲間とともに協力して楽しく活動をするということです。いろいろな場面でチャレンジすることがいっぱいありました。何事も積極的に取り組んで楽しく活動することができました。
小学五年 W.Y.
私がこのキャンプで学んだことや思ったことはたくさんあります。
一つ目は、もし、自然災害が起きたら、今回学んだことをしっかり活かそうと思ったことです。
二つ目は、苦手なことや、嫌なことでも一生懸命頑張るということです。その思いを普段の生活の中でも生かしていきたいです。
三つ目は、火は正しい使い方をすれば怖くないということです。今までは、火は危険なものばかりだと思っていましたが、正しく安全に使えば大丈夫だと知りました。
四つ目は、家でお母さんやお父さんと一緒に今回やって楽しかったことや、新しく学んだことをやってみたいと思います。特に、私がやってみたいのは、鍋焼き風うどんを家で食べたいです。なぜかというと、とっても美味しかったからです。ガスコンロでも出来るみたいなのでやってみたいです。
そして、今までマッチが怖くてできなかったけど、つけられるようになったこと、そしてメタルマッチという珍しいもので火をつけるという貴重な体験ができたこと。
個性あふれる知らない人とコミュニケーションをとって協力して頑張ったこと。ホットドックを作って焼いて食べたこと。マッチを使うのが楽しくなったこと。とっても寒い中、ドラえもんの映画を見たこと。これらの心に残るとてもいい思い出ができてとても良かったです。
中学一年 T.T.
一日目、まずマッチやメタルマッチの火の起こし方について学びました。マッチは学校で何度も使っていたので、すぐつきましたが、メタルマッチは初めて見たので、なかなか火花が出ませんでした。何度もやって角度や力を変えているうちに、大きな火花が何度も出てくるようになりました。火花は、中心から、白橙、山吹、黄色、金色、のようなグラデーションを見せてくれてとてもキレイでした。
燻製箱はすぐに出来て、これで作った燻製も、少し煙臭かったけど、とても美味しかったです。テントも、竹の棒の角度で屋根を高くしたり、ロープがとれないようにきつく結びつけたりしていい感じにできました。自分のテントが終わったら、他の人のテント張りを手伝いました。夜は散歩をしたり、ドラえもんを見たりして楽しかったです。寝袋は暑いし、息苦しかったけどなんとか寝られました。
二日目、朝のホットドッグは、上手に作ることが出来て、とても美味しかったです。
釣りでは、エサのうどんをエビのように動かしたり、浮きの位置を調節したりと工夫していると、最初に十四cm程のコグチバスが、次に、二十cm程のブルーギルが釣れました。とても楽しくて1時間なんて一瞬でした。
お昼はなべやき風うどんとスモアを作りました。本で「水は紙が燃えるより先に沸騰する」ことは知っていましたが、実際やってみると少しドキドキしました。水の沸点が100度なのに対し、紙は200度だからというのも初めての体験でした。
今回は初めての連発でした。知らないことを知って。知っていたこともやってとても楽しかったです。二日だけなんて少なすぎるくらいでした。また機会があれば挑戦してみたいです。ありがとうございました。
小学六年 N.M.
午前中の火起こしの仕方で、メタルマッチとマッチを使いました。私はどちらかというとメタルマッチの方が好きです。メタルマッチは、削って火花をつけるので安全、そしてコツはいるけれど、使いやすかったからです。一方で普通のマッチは簡単で便利だけど、火がすぐに出て熱いのであまり好きではありません。一番火を着けにくかったのは、麻のひもです。ほぐさなければならないし、火がつけにくいので難しかったです。つけやすかったのは、ガーゼです。火をつけた後、すぐに燃え広がって灰になるからです。火を消すためには、筒など空洞がある入れ物を火にかぶせて、酸素よりも二酸化炭素を増やすことによって火が消えることが分かりました。
ほかにも、火の消し方だけでなく使い方も学びました。山で遭難した時に、火の煙を使って空に送ることによって、助けを呼ぶことができることが分かりました。また、野生動物や獣を追い払うためにも使われます。火は便利だと思いました。次に、燻製用のダンボール箱を作りました。桜の木を粉にして固めたものに火をつけて燻しました。とてもおいしそうに作れたので、嬉しかったです。
午後はテント張りをしました。テントは三人用を作りました。ロープや金槌、ペグを上手に使いながら作ることが出来ました。三人用は一人用よりも作るのがさらに難しいことが分かりました。
晩ごはんは豚汁と燻製、それからデザートのゼリーを食べました。燻製のチーズが丁度良い程度に焼けていたので、すごく美味しかったです。みんなで作った料理はみんなで食べる方がより美味しく感じました。
テントで夜を過ごしました。いつもと違う場所なのでなかなか眠れませんでした。寝袋も扱いにくかったです。
私がこのキャンプから学んだことは、火の使い方と野宿の技術です。火には酸素が必要なので、火を大きくするには息を吹きかけると良いことが分かりました。テントを作るときにはペグでしっかり刺して、中を広くした後、雨に濡れないようにすることがわかりました。
夜になるとすごく暗かったので、いつもは家にいるので夜ってこんなに暗かったのだと改めて実感しました。料理をしたり、燃やしたりして疲れたけど、みんなと良いチームワークを組むことが出来たなと思いました。
私もまた機会があったら、一人でキャンプをしたり、料理をしてみたいと思いました。
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速報レポート2 6月25日(土)第2講座
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■別年度のレポート
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