NO団体名主な企画内容
46 一般社団法人 広島県山岳連盟(広島県) 「わんぱく登山部」
登山活動の普及を通して、長期的な社会貢献を目指す活動。その一環として「こども山遊びクラブ」を開催。山登りや沢登りで、子どもたちに「楽しい」「好き」といった気持ちの原体験を提供する。同時に登山の活性化や「山行中の屎尿の持ち帰り」などを実践し、社会に提言する。

わんぱく登山部 8月(2)速報レポート

日程    : 8月24日〜26日(月火水) 晴れ ※1班の活動
場所    : 鳥取県 大山 (標高1709m)
活動部員数 : 部員17名(男子12名 女子5名)※小学校3~6年生
スタッフ  : 5人

8月24日(月)移動日

時間内容
8:00横川集合・出発
12:00下山キャンプ場着(大山)昼食
13:00テント設営・生活の準備
まったりタイム?
ごろごろ&木登り&木道オニゴetc…
16:00大山神神社まで散歩
19:00夕食
20:30就寝

8月25日(火) 大山登山

時間内容
6:00朝食・お昼のおにぎり作り
7:00出発
10:30大山頂上・昼食
11:30下山開始
14:20 キャンプ場着・温泉へ移動
16:00皆生温泉出発・移動
18:30夕食 ※木道きもだめし?
20:30就寝 ※外で寝る子もアリ

8月26日(水)予備日(プチ沢登り・撤収)

時間内容
7:00朝食
8:00テント撤収・帰りの準備
10:00キャンプ場出発・甲川(きのえがわ)
10:30甲川(きのえがわ)でプチ沢登り
11:30沢終了・移動
12:00昼食・撤収
13:30キャンプ場出発
17:30横川駅着




運営ポイント

 中国地方最高峰の大山
 活動要項でちょこっと動機づけ。
 予備日の設定
 お昼のお弁当づくり(パンよりお米の方が心身ともに整えられそう、自分でにぎってもらうことで朝の時間短縮&大山登山をよりこどものものにできそう、ということで実施。)
 行動食は各自管理 (おやつというより、積極的な行動食として)
 ペース配分などは大人がリード(先頭は大人)

安全管理ポイント

 こどもは水を各自1リットル以上
 予備の水や昼食時のスープの水は大人が荷揚げ
 ポカリスエット粉末
 ペース配分を大人が管理
 食事・栄養管理
 睡眠時間の確保と管理(昼間しっかり遊んでもらう)
 甲川の沢登りはヘルメット・ライフジャケットを着用。

実施の概要

 大きなチャレンジを含めた3日間の夏合宿。今年のチャレンジは中国地方最高峰の大山を登ろう、というもの。予備日は、近くの甲川(きのえがわ)でプチ沢登りも。入口付近を装備をつけてちょっと入ってみた。





こども達の様子

 全体的に活発で、男女区別なく仲が良い。1班からは北アルプス遠征に参加したこどもが6人おり、そのこともグループの活発で和やかな雰囲気を手伝っていた。
 3、4年生には友達作りがまだ下手だったり、自己中心性がまだまだ根強いこどもももちろんいるが、継続部員の高学年らがそういったこども達のわがままを良くキャパしている。
 遊びは発展的で、虫探しや木登りといった恒例のものから、キャンプ場の地形を活かした「木道オニゴ(おにごっこ)」、「木道きもだめし」、2日目の夜、男女数人がテントから寝袋やマットを持ち出して炊事場周辺寝てみたり、などなど発想が豊かでダイナミックだ。
 大山登山もしんどいながらも元気に良く歩いていた。頂上にいってみたい、という気持ちはどのこどもにもしっかりあったようだ。小学校3年生にはぎりぎりの負荷。下りに苦労する3年生が数名。

 初日昼食後、男の子たちがアウトドア用のチェアの上に寝転がって、ひっつきもっつきごろごろ、ごろごろ、楽しそうにじゃれあっている姿が印象的だった。ネコ科の動物がお互いの感触を楽しんでごにょごにょスキンシップをしている感じ。継続高学年から発生。面白がって入ってきた新規のこども達もそれで随分仲良くなるのだけれど、なんだか不思議な光景。でも、イイなあ。

運営について

 今回、はじめて「お昼のおにぎり作り」を試みる。細かい運営に改良の余地はあるが(安物のアルミホイルは使えない!とか、おにぎりの混ぜ物、あんまりおいしくなかった!とか)、全体として良かった。今後のスタンダードにしたい。

プログラムの設定について

 大チャレンジ、というより「登ってみよーう!」というすっきり好奇心を満たす、という設定。大山はわかりやすくて良かった。天気も気温があまり高くなくて登りやすく、かつ途中展望も良かったので、登った達成感もわかりやすかった。

総合評価

 中国地方最高峰に登ろう!というチャレンジでスッキリとしてわかりやすかった。高揚感もあり、自信にもつながったと感じる。新規のこどもたちの「山って面白い!」という気持ちにも踏み込めたのではないか。
 それ以外の時間も彼ら自身の力で、興味深く、力強く、バラエティ豊かで、とてもユニークな3日間にもなっていた。時間があればどこまでも遊び、遊びの発想も豊かな子ども達が揃っていたのが要因。(北アルプス遠征隊参加者が6人入っていたのも、グループの雰囲気づくりに大きく影響している)

 2日目の夜、クワガタをどうしてもとりたくて明かりによってくる目的の虫を待ち伏せするため「外で寝る!」となってからの数人のこども達も見事だった。大人に用意されたチャレンジではなく、こどもの好奇心や欲望から生まれた状況で、きっとわくわくだっただろうし、リスクを背負ったもの同士がお互い寝袋に入って夜遅くまで語り合う姿や(興奮してきてうるさかったけど…)、寒い中なかなか眠れなかったり、明け方寒すぎて寝袋から出られなかったり…などなど。大人も見ていて「あー、楽しそうだなあ」とうらやましく思うほど、ダイナミックで生き生きとしたこどもの時間だった。

 継続のこどもにとっても、新規のこどもにとってもそれぞれに充実した楽しい3日間になったと感じる。今後、新規のこども達がどこまで自分を発揮していけるか、期待したい。







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