NO団体名主な企画内容
43 明石 のはら くらぶ(兵庫県) 「~現代にトムソーヤを甦らせるプロジェクト~「未来のリーダー集まれ!放課後の自然たんけん隊」」
放課後の学校で出前自然教室を開催し、自然の中で遊ぶきっかけを作り、子どもたちの中にある冒険心を甦らせる企画。活動を通じて未来のリーダー、ゆくゆくは地域のキーパーソンとなる人材の育成を図る。

活動レポート(8)

日 時:2012年9月25日(火)14時45分~15時45分
場 所:明石市立鳥羽小学校 家庭科室・中庭 
参加者:明石市立鳥羽小学校3~5年生の児童27名(3年生12名・4年生12名・5年生3名)
指導者:明石 のはら くらぶ スタッフ4名
連携先:明石市立鳥羽小学校
協力者:鳥羽まちづくり協議会(地縁組織)3名・教員3名・学校警備員1名 合計38名
今日のテーマ

『鳥羽小学校の校庭の自然調査隊』第5回目
◎8月のみんなの意見を振り返る
◎校庭の自然調査隊(リーダーさんを中心に班行動)
◎今日の草花あそびーアメリカデイゴの花の蜜ー
◎調査結果を元にこれからの鳥羽小学校の校庭がどうなったらいいかの話し合い
『こんな校庭になったらいいなぁ~  -みんなの意見を出しあおう!-』

明石市立鳥羽小学校での第5回目は、8月にみんなで出しあった『未来の鳥羽小学校の校庭・・・
こんなふうになったらいいなぁ!』という夢や希望をもう一度ホワイトボードに書き出しミーティング

みんなの思いを共有した結果今の校庭の自然がどんな風になっているか知ることから始める必要があるいうことになり、早速、6班に分かれて調査をすることになりました。まずは、それぞれの班のリーダーさんに集まってもらい、どのように調査を進めて行くか方法を相談しました。そして、西側・東側の2つに分かれて班ごとに樹木を中心にマップをつくることになりました。一本一本、校庭の木を丁寧に観察し、名前や特徴や地面に落ちている木の実も調べていきました。木を中心に昆虫や野鳥、キノコも観察でき、いろんな生きものがつながっていることがわかりました。ちょうど、アメリカデイゴの真っ赤な花が咲いていたので、花の蜜がどんな風にできているのか観察しました。蜜をなめた子もいましたね。
そして、調査結果を元に部屋に戻って、はじめのホワイトボードを見ながら、今日気づいたことなどからもっと具体的な意見を出し合い、これからどうしていきたいか話し合いました。この時点で、校長先生が、子どもたちの思いをくんで「子どもたちが選んだ木を耐震工事後に植えてもいいよ」という話をいただいており、それを知った毎回支援してくださっている鳥羽まちづくり協議会・環境部会の方が、兵庫県に助成金の申請をするなど全面的な支援をしてもいいという朗報が入りました。子どもたちは、大喜び!「自分たちで校庭のデザインをしよう!」「そのためには、もっと詳しく木のことが知りたい。」「学校で一番高いメタセコイヤの身長が知りたい」「他の友だちにも喜んでもらえたり、興味を持ってもらえたりするようなおもしろい木を植えたい」「どんな木を植えると自然や生きものにとってよいのか知りたい」「実のなる木があったら、その実がタネとなってどんどん木が増えていくと思う」「カエデなど、みんながよく名前を知っている木だと関心を持ってもらえると思う」など、3年生から5年生まで全員が発言し、自分の意見をはっきり伝えてくれました。
そこで、次回は3年生の環境学習でもお世話になっている樹木の博士・兵庫県立人と自然の博物館の黒田有寿茂先生に来てもらえないかお願いしてみることになりました。さて、黒田先生はみんなの願いを聞いてきてくれるかな?ドキドキしながら、次回を楽しみに待つことになりました。





8月にみんなで出しあった『未来の鳥羽小学校の校庭がこんなふうになったらいいなぁ!』という夢や希望をもう一度ホワイトボードに書き出しミーティング、その後各班のリーダーが集まり作戦会議





今日も来てくださったまち協のおじさんたちと班ごとに分かれて、校庭の自然調査開始!





木の特徴をていねいに見て行きながら、名前や木のまわりにいる昆虫などもマップに書いていきます。





木の落し物もたくさん見つかりました。夏のセミのぬけがらも発見!校庭には意外といろんな生きものがくらしていることがわかってきました。





学校で一番高いメタセコイヤの身長知りたいね。
真っ赤なアメリカデイゴの花には、蜜がいっぱいつまっていました。





約23年前に小学生が調べた校庭の樹木を見ながら、今の校庭との違いを考えました。

みんなで調査をしてわかったことやもっと知りたいこと、どんな校庭にしたいかもっと具体的な意見を出して話し合いました。3年生から5年生まで、みんな思いをしっかり表現できていてその成長にスタッフはただただ驚くばかりでした。

【今回に限り、環境教育を専攻する大学院生修士論文の支援を兼ねて、子どもたちにたんけん隊に参加しているときの気持ちを聞きました。※アンケート形式で形容詞を対義語32語の中から一人5つ選択】
一番多かったのが「たのしい 21名」で次に「おもしろい 19名」「もっとしりたい 16名」「わくわくする 14名」が上位4つでした。他には「明るい 7名」「におう 6名」「ドキドキする 6名」「やさしい 5名」「きれい 4名」「感じる 3名」「にこにこ 3名」「うれしい」「気持ちわるい」「すき」は各2名ずつ「あたたかい」「つめたい」「見える」「よくわからない」「わくわくする」は各1名ずつ。
また、同じ修論支援でたんけん隊に参加しているときの気持ちを絵に描いて題名をつけてもらったところ、「おもしろいものみーつけた」「わくわくでした」「いろんなものがあった」「いいにおいの実」
「おいしいムカゴ」など感性豊かな絵を書いてくれ、学生さんの支援と共に私たちの活動を振り返るよい機会となりました。

成果・課題

子どもたちの成長していく様子を感じとってくださった校長先生が、以前からお話してきた北校舎耐
震工事後の校舎北側エリアの植栽を子どもたちでデザインしてもよいと許可してくださり、それを受けて年度当初より支援をお願いしてきた「鳥羽まちづくり協議会・環境部会」(地縁組織)として県の助成金の申請するなど全面的に応援してくださるという有り難いお話をいただきました。
この5カ月間、地味な活動ではありますが、子どもたちが校庭という最も身近な場所で、自然を感じ、いのちを感じ、成長してきてくれたおかげだと感謝の気持ちでいっぱいです。具体的には、これから動いていくことになりますが、子どもの夢と大人の現実のギャップは必ず出てくるものだと覚悟しています。その橋渡しをよりよい形で実現できるかは、私たち「のはらくらぶ」スタッフの重要な使命になってくると感じています。


活動レポート(1) 『土は生きている!!』
活動レポート(2) 『むしむしたんけん隊』
活動レポート(3)
活動レポート(4) 『自然たんけん隊・全体会(第1弾)親子で夕方の森をたんけんしよう』
活動レポート(5) 『自然たんけん隊・全体会(第2弾)夏休み自然たんけん隊IN明石公園』
活動レポート(6) 『夏休み校庭の自然たんけん隊IN赤穂アフタースクール』
活動レポート(7)
活動レポート(8)
活動レポート(9)
活動レポート(10)

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