NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 シニア自然大学校 子ども教育部門(兵庫県) |
「ジュニア自然大学(服部教室) 第12期「こどもゆめくらぶ」」 野菜栽培などの農業体験を中心に、自然や生き物と触れ合う多様なプログラムを通して命の大切さを学ぶ。本科コースでは夏野菜やサツマイモの植付け、じゃがいもやタマネギの収穫、自然観察、古民家での昔の暮らし体験をし、1年間の本科コースを卒業したメンバーは田植えから稲づくりを体験する。 |
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速報レポート3
実施日 :5月18日(本科 第3回目)
実施場所:日本民家集落博物館内
参加者数:38名、スタッフ:15名
1、はじめに
前回の活動日から2週間が過ぎて、いよいよ本格的に本科の第3回目の活動日が始まりました。
『今日の不思議発見なぁ~んだ、感じてみよう! 触ってみよう! 見てみよう! 匂ってみよう!』 を合言葉に、自分達の「畑」での農作業や、植え付けた夏野菜の成長や、蒔いた種の発芽の様子を観察しながらの自然体験学習活動です。
いつものように9時45分には、日本民家集落博物館の前に元気に集合して、10時には入館して館内の道沿いの柿の木の下に多くの実が落ちている様子や、栗の木の花が匂っている様子を観察しながら、十津川の民家前まで進み、朝の集いが始まります。
2、今日のテーマ
午前中は、自分達の畑を上手に耕して、サツマイモの苗を植え付ける事と、前回植え付けた夏野菜や、種を蒔いたポットの発芽状況などを観察します。
午後からは、お世話になる民家集落博物館の館内を、自然と共生している「日本の昔の民家の姿やかたち」を探検して廻り、現在の自分達の住まいとの違いなどを体験します。
3、活動内容
(1)歌は「茶つみ」、振り付けは「せっせっせ」
今日は皆なで大きな声で「茶つみ」を歌いながら、「せっせっせ」の手遊びの振り付けを教えてもらいました。低学年の
子ども達も結構興味をしめして、上手にリズムを取って楽しく出来ていました。
小さな柿の実が沢山落ちていました
今日の歌は「茶つみ」でした
「せっせっせ」の手遊びをしました
(2)サツマイモの苗の植え付けと、夏野菜たちの成長
午前中は、野菜畑でのサツマイモの苗の植え付けなどの農作業の体験のグループと、前回植え付けた色々な夏野菜や
種まきをしたポットなどと、昨年の先輩達が植えてくれていたタマネギ、エンドウマメ、そら豆など、畑の中の野菜
たちを観察して、面白い素材を選んで夫々スケッチをする2つのグループに分かれて、農作業をしました。
前回植え付けたトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、里芋などの夏野菜は、しっかりと根付いて
いました。 ポットに種を蒔いた落花生、綿、千成ひょうたんは、小さな可愛い双葉が顔を出していました。
ピーマンとナスの畑で観察
ナスの花の雄しべには穴がある
そら豆を収穫しました
サツマイモの苗の植え付けは、「上の畑」なので皆なでスコップや鍬などを持って移動して、リーダーからサツマイモの
不思議と、植え付け方法の話を聞いてから、各班の担当の畝を子ども達が皆なで、秋には大きなサツマイモが出来るように、しっかりと畝を耕して苗を植えつけました。
植え付けたサツマイモの苗には、立派に育って欲しいとの願いを込めてしっかりと水やリをして、終ると使ったスコップや鍬などの農具やジョウロなど道具類は、きれいに水洗いして元の場所に片付けました。
農具を持って上の畑へ移動
サツマイモの苗の植えつけのお話
皆なでしっかりと畑を耕しました
サツマイモの苗を植えました
たっぷりと水やリをしました
(3)具沢山のみそ汁とお握り
お昼の食事は、「こどもゆめくらぶ」の売り物の「具沢山のみそ汁」と持参したお握りです。 高倉前の広場へ移動して
木陰で皆なで一緒に「いただきます」の言葉と共に食事が始まります。 お友達になった子ども達どうしで楽しくお喋りしながら、おみそ汁をお代わりする子どもや、お握りを4個も食べた子どもがいました。
(4)背が伸びた竹の子にビックリ!
昼食の後で竹の子の観察に出掛けました。2つの班の竹の子はビックリする程で約6,5メートルに伸びていましたが、
残りの2つの班は7センチ程で残念ながら腐っていました。 隣の代りの観察用の竹の子は順調に伸びていて7メートル程に成長していましたが、生き物の世界では強いものは育つが、丈夫な子孫を残すために何らかの理由で育たないものも有ると云う「自然の厳しさ」を、朝の入館時の道中で柿の木の小さな実が沢山落ちていた事も含めて、改めて子ども達には説明しました。
具沢山のみそ汁とお握りの食事です
竹の子の観察は、1班は残念ながら駄目になっていました
(5)昔にタイムスリップ
午後からは、これから1年間お世話になる館内の民家を巡りました。昔の民家の姿かたちを観察して、自分達の今住んでいる家と比較して、気が付いたことなどに付いての話し合いや、気にいった民家をスケッチしました。
皆が「ジュニア自然大学」に来ている場所は、「日本民家集落博物館」と言って「昔のおうちのはくぶつかん」です。
民家の数は全部で12軒ありますが、何れも江戸時代の後半に建てられた民家が殆どで、それぞれに特徴が有ります。
もちろん、電気や水道も無くクーラーや寒さをしのぐヒーターなども無かった時代です、屋根は茅葺きが多くていろりは全てにありますが、それぞれ建てられていた場所によって、馬や牛たちとも一緒に生活していた事などが解かります。
信濃秋山の民家(長野県)では、雪が多く降るので屋根も壁も茅葺きで、土間の上にカヤを敷き、その上に「むしろ」をしいて生活をしていました、南部の曲家(岩手県)では、大変寒い場所なので大きな「うまや」をかぎ型にくっ付けた家です。
小豆島の農村歌舞伎舞台のお話
飛騨白川の合掌造りをスケッチ
堺の水汲み用の風車
(6)今日のふりかえり
最後は、今日一日のふりかえりの時間です。低学年の子ども達はなかなか“ふりかえり”を書くことが難しいようで、夫々リーダーが一日を思い出させながら、頑張って書いてもらいました。中には畑の野菜の花やそら豆の絵や、民家のスケッチを自慢げに見せてくれた子どもがいました。
終わりの集いでは、「今日の不思議発見なぁ~んだ!」の問いかけには、子ども達から発見した様々な不思議を発表してくれました。朝の集いで練習した「せっせっせ」は子ども達が凄く盛りあがって上手くなり、こんな簡単な手遊びを喜んでくれました。
4、今日の成果・課題
(1)子ども達の声
Q:今日のふしぎ発見な~に?
A:柿の木に花が咲いている
:ムカデが木に登れることを発見(木からムカデが落ちてきたので)
:日本の民家の造り方が色々ある事を知った
:竹の子がとても大きくなっていた
Q:畑で見つけた事や、面白かった事はなに?
A:落花生が土を持ち上げて双葉が出ていた
:そら豆の中には小さな実しか入っていなかった
:そら豆が未だ食べられない豆は上を向いているのが面白かった
:赤い羽根の小さなカミキリムシがいた
:ダンゴムシやミミズを見つけた
:ヘビイチゴが真っ赤になっていた
Q:見にいった民家のめずらしい事は何ですか?
A:屋根はかやぶきだったし、壁もかやぶきや土壁だった
:土の土間にむしろを敷いて、直に寝ていた
:南部の曲家の屋根の上に花が咲いていた
(2)リーダーの声
・子ども達に感動して貰える方法を考えて、ナス、キュウリ、ミニトマトの葉っぱや花を見せて、実物を実際に触ったり匂ったりして、野菜の不思議発見をさせたが、本当に細かい部分にわたっての様々な面白い発見をしてくれた。
・4班の子ども達の昼食中の輪の中に、上の木からムカデが落ちてくるハプニングがあった。このことについて終わりの集いで「ムカデは木登りをすることを発見した」と発表してくれた。リーダーから仕向けた「不思議発見」ではなかったので思わず感激した。
(3)まとめ
これからも、2週間毎の第1土曜日と第3土曜日の活動日には、それぞれの子ども達なりの小さな不思議発見や気づきを
通して、自然を大切に、地球環境を大切にする気持ちを育てる一助になればとの想いで楽しみにお付き合いしていきます。
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