NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 シニア自然大学校 子ども教育部門(兵庫県) |
「ジュニア自然大学(服部教室) 第12期「こどもゆめくらぶ」」 野菜栽培などの農業体験を中心に、自然や生き物と触れ合う多様なプログラムを通して命の大切さを学ぶ。本科コースでは夏野菜やサツマイモの植付け、じゃがいもやタマネギの収穫、自然観察、古民家での昔の暮らし体験をし、1年間の本科コースを卒業したメンバーは田植えから稲づくりを体験する。 |
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速報レポート8 夏祭り
8月3日(本科・セカンド合同行事) 参加小学生数:57名、スタッフ:26名、保護者:46名、家族:12名
1、はじめに
今日の「夏祭り」は、ジュニア自然大学が4月に開講して、丁度折り返し点の第8回目の本科とセカンドの合同行事で、本科とセカンドの子ども達同士の交流だけでなく、保護者や家族も一緒に参加して楽しんで貰う「こどもゆめくらぶ」の
夏の一大イベントの開催日です。
午前中は広い緑地公園の中へ飛び出して、本科とセカンドの子ども達の交流を目的に4つのグループに編成替えをして、公園内の色々な自然の不思議発見「自然の宝もの探し」を通して、自然界の食物連鎖の体験をします。
午後からは、子ども達がおやつ作りのお店屋さんを出店して、各班毎に自分達の畑で取れた夏野菜などを材料にしておやつ作りをして、皆で食べ歩きを楽しみます。
2、活動内容
(1)今日も歌で始まります
いつものように元気に集合して博物館内で朝の集いが始まります。今日の歌は「生きものと友だちに」でした。今日の自然の宝もの探しに合った歌詞でしたが、少し難しくて長い歌で、子ども達はちょっぴり苦労していました。
「生きものと友だちに」の歌です
本科とセカンドの子ども達が いっしょに集まりました
(2)「自然の宝もの探し」を通じて食物連鎖を体験
午前中は、子ども達は保護者も一緒に緑地公園内を4つのコースに別れて「桜並木コース」「野鳥の森コース」「日本庭園コース」「近くの森コース」を探検して廻って、「自然の宝ものさがし」をしました。 補虫網を使って様々な小さな生き物や昆虫を採集したり、木の葉や落ち葉などをひっくり返して微生物を探したり、自然界の食物連鎖を形作っている具体的なサンプルである「自然の宝もの」を見つけ出します。
今年の夏は、猛暑が続いていたためか各コースとも、「自然の宝もの」に巡りあうチャンスが少なく、リーダー達は苦労をしていましたが、子ども達なりの目線で色々な「宝もの」の収穫物が確保出来たようでした。
結果の発表は、各グループが行ないました。カブトムシやコオロギ、カミキリムシ、ゴキブリ、カナブン、ムカデなどの生き物や、セミの抜け殻、カラスの羽、小さな亀の甲羅などの生きていた証や、変わった葉っぱやキノコなど、子ども達が楽しみながら採集した成果を、模造紙のピラミッドの形に貼り付け、食物連鎖の図式を完成させました。自然界の食物連鎖を考えるきっ掛けにはなったと思います。
食物連鎖の生態系の説明です
食物連鎖ピラミッドの説明です
「野鳥の森コース」へいざ出発です
「日本庭園コース」のメンバーの全員集合です
「近くの森コース」の宝もの探しです
各コースのグループ毎に 結果を発表しました
(3)お昼の食事はお握りだけでした
今日のお昼ごはんは持参したお握りだけです。各班で作るおやつや流しソーメンを食べるので、みそ汁も有りません。
出来るだけ早く食べ終わっておやつ作りに取り掛かります。
(4)おやつ作りを初体験!
昼食の後は、いよいよ各班ごとにおやつ作りとお店の開店準備が始まります。夫々に自分たちの畑で収穫したトマト、キュウリ、ジャガイモ、タマネギや赤シソなどを材料にしたメニューが中心になります。
セカンドの「流しソーメン」には、収穫したキュウリを千切りにして薬味に使いました。「野菜のミニサンドイッチ」には、トマトやキュウリ、ポテトサラダにはジャガイモとタマネギを使いました、「野菜のクレープ」にはキュウリとトマトと、バナナも入れました。「たません」はさすがに畑の材料は使いませんでしたが、「綿菓子」には民家博物館内の竹を割って削って、お箸を作り捧に使いました。保護者の有志による「シソジュース」は、畑から赤シソの葉っぱを摘み取る事から初めて、煮出して冷やして貰いました。
セカンドの子ども達は「流しソーメン」を担当しました。リーダー達が事前に大竹を伐採して、流しソーメン用の樋と架台を作り設置しました。茹で上がったソーメンを流すのは、少し慣れるまでは上手く行かず、割り箸が流れてくるハプニングなどで大騒ぎになりましたが、徐々にスムーズに流れるようになりました。子ども達はもちろん保護者も一緒に、ワイワイと云いながらソーメンをすくって、皆なに美味し~い!美味し~い!といって食べて貰いました。
子ども達はおやつ作りも楽しみました。サンドイッチの具材を切るのが難しかったとか、野菜クレープの焼き方や玉センの玉子を割るのが上手くなったとの色々な声があちこちでありました。 また、綿菓子は子ども達に大好評で長い行列ができました。(焼き物が多く、電源が不足してジャガイモのおやきなどが焼き上がらない失敗もありましたが・・・。)
子ども達はそれぞれのお店を廻って、お腹一杯に食べ歩きを堪能し、暑く燃えた一日が無事に楽しく終了しました。
保護者がソーメンの茹で上げをします
流しソーメンはすごく美味しかったよ!!
本科1班のミニサンドイッチ作り
サンドイッチのセールスに出掛けました
本科4班の「たません」作り
たませんの店構えです
本科3班の「綿菓子」には行列ができました
セカンドの「ジャガイモのおやき」です
(5)今日のふりかえり
今日一日のふりかえりは、子ども達も大盛り上がりでした。楽しかったことや、嬉しかったことや、上手くできたこと
などを口々に話していましたが、時間があまり無くて十分に文章には出来なかったようです。
(6)おわりの集い
いよいよ楽しかったおやつ作りのお店を、みんなで一斉に片付けて今日の終わりの集いが始まります。
今日の不思議発見はどんな事だったのかな? 面白かったのは何かな?
今日の一番面白かったいろいろな事がらの発表です
3、今日の成果・課題
(1)保護者のふりかえり
- 自然の宝さがしは、普段子どもは虫取りなどをしないので「キャーキャー」言いながら楽しく動いていたように思います。畑で採れた野菜で作ったおやつはとても美味しく頂きました。普段から包丁を使って料理の手伝いをさせないといけないと思いました。暑い中おやつ作りの準備は大変だったと思います。
- 本当に楽しい夏祭りになりました。どの班のおやつも内容が凝っていてすごいなと思いました。外で自分達が作った物を、みんなで食べて楽しむなんて、とても贅沢な遊びです。普段の生活の中では、こんな事はさせてあげられないので、とても楽しかったと思います。本当にありがとうございました。
- 毎回子ども達が楽しそうに1日の様子を話しておりましたが、どの様なものなのか見る事が出来て良かったと思います。実際に食べ物でのお店屋さんをするのは初めてで、すごく楽しかったようです。手順に戸惑うことも有る様でしたが、その点子ども達は何とか自分達でと云う姿であったのではないでしょうか。
- 想像以上に大掛かりなイベントでびっくりしたし、大人も一緒になって楽しく過せることが出来ました。お店屋さんも本格的に準備をしていただき、自分達で責任を持って仕事を任され、お店の立場とお客さんの立場の両方体験できて、とても楽しく貴重な経験だったと思います。
(2)子ども達の声
Q:今日の「自然の宝ものさがし」で見つけたものは、なにかな?
A:カブト虫がふつうに見つけられた、せみがうるさかった。
:おなかが取れていたカブト虫、亀のこうら、コオロギ、カナブン、ゴキブリ、クモ、キリギリス、せみ、
:ムカデ、カミキリムシ、ダンゴムシ、ミミズ、シュクサトンボ、チョウチョ、アリ、セミの抜け殻
:カラスの羽根、ヨモギ、くちなし、
:セミの抜けがら、樹液の固まり、かびた葉
Q:おやつ作りは楽しかったですか、おいしかったのは何かな、大変だった事はなに?
A:サンドイッチをはさむのが大変だった。
:おやつはぜんぶ美味しかった、楽しかったけれど、お客さんが来てしまい、作るのが大変だった。
:サンドイッチは作っていませんが、看板を作って宣伝したのが楽しかった。
:ポテトサラダを作ったのが楽しかった。
:卵を割るのが上手くなった
:野菜のクレープの焼き方が上手く出来るようになった
:流しソーメンを少しずつ流すのは、手で直接つかむと上手くいった。
:流れているソーメンをお箸ですくうのは、なかなかむつかしかったが、美味しかった
:綿がしはおいしかったけれど、作るのが大変だった
:大変だったことは、わたがしを作る時わたがしが手にくっついたこと
:綿がしと、たませんがめちゃうまかった
Q:今年の夏休みに挑戦しようと思っていることや、目標をおしえてね。
A:虫をもっと好きになりたい。
:プール合宿の後、タイムが早くなるようにする。
:絵を上手にかくこと
:出来るだけ早く宿題をする事
:8月10日までに自由研究などを終わらせる。
:あたらしいお手つだいをしたい
:まえまわり、くちゅうまえまわり、ブリッジ
:イルカと泳ぐ
:海の深いところまで行く
(3)リーダーの声
- 宝もの探しの結果発表で、子ども達に喋らせるのは大変だったが、自然の食物連鎖の実体験としては良かったと思う。
- 近くの森コースでは、ビンの中に小さな生き物を10種類ほど採集したのに、発表の時には逃がしてしまったのが残念。
- 子ども達の交流は余り成果が上がっているようには見えなかったが、セカンドの子ども達はしっかりしている。
- おやつ作りだけでなく、看板作りを担当してくれた子ども達の出来も良く、売り込みに廻ってくれて良かった。
- 「綿菓子」のおやつ作りは上手くいって、子ども達の行列ができた。竹の棒も喜んでくれた。
- おやつ作りの電源確保が出来ず「たません」の卵や、ジャガイモのおやきが焼けなかったことが少し残念。
(4)まとめ
本日の「夏祭り」は、ジュニア自然大学の全15回の開講スケジュールの中で、丁度8回目の折り返し時点での本科とセカンドの合同の行事です。本科とセカンドの子ども達同士の交流だけでなく、保護者や家族も参加して、勿論リーダー達も一緒に楽しんでもらうのが最大の目的でしたが、特に大きな問題も無く無事に終了できたことに感謝です。
保護者の皆さんから頂いた、「事前の準備がいつも大変で感謝しています」とのコメントに、スタッフ一同は大いなる喜びを感じ、益々頑張って楽しく活動を続けていきます。
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